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Re: カル=シスマの赤い花

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なし Re: カル=シスマの赤い花

msg# 1.3
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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/9/10 19:42 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

【レティシャの書斎 ─ マーガベル共和国】

「……それで、はるばるレゴリスから来たのですか」

レティシャは呆れと哀れみの入り交じった声でレゴリスの魔術結社からのエージェントを迎えた。栄光のブリンストからこの酷寒の僻地に飛ばされるなど、余程の事だろう。エーファ・ブルーンスは既視感を感じながらもレメゲトン流の作法にて肯定の意を示す。

「はい。レメトゲン/Lemegetonはヴァレフォール/Valforの高貴なるクルーエルドリーム様のフリューゲル/Fluegelへの来訪を歓迎するとともに、好意的不干渉協定/Magic Allianceを提案致します。輝月/Ahura Mazdāと暗月/Angra Mainyuが重なるまでこのエーファはクルーエルドリーム様との契約大使/Human sacrificeとして云々」

口上を述べつつ、エーファはかつて自分が相対した夢魔との共通点と相違点を探る。昏き欲望をくすぐる蒼きルティーナを月とすれば、この朱きレティシアは清純にて高貴─太陽にも思える。自ら輝くもの。

リーゼロッテからの蜜蝋の封書を開封し、無言で眺める夢魔。残酷なる夢との契約締結が、エーファに課せられた上級魔術師への昇格試験だ。

「何か、試験や試練でも受けているのですか」

「はっ。貴方様の側にお仕えし、その御力の一端を盗むことが、私に課せられました試練でございます」

「…そうですか。解りました。ではわたくしのお手伝いをお願いします」

相好を崩したエーファを見て微笑みながら、レティシアはエーファの目には触れぬよう、二枚の便箋を封筒にしまい、金庫に入れ施錠した。

その便箋の一枚目にはこう記載されていた。

     合格よ。私の所に戻りなさい。

二枚目にはこう記載されていた。

     残酷なる夢へ。その間抜けは貢ぎ物だ。喰って良いぞ。

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