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Re: ヴェールヌイ・ウェールリズセ首脳会談

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ヴェールヌイ社会主義共和国

なし Re: ヴェールヌイ・ウェールリズセ首脳会談

msg# 1.5
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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/6/25 22:31

サロート「国民国家たるもの、民衆が政治に関心を強めるのは歓迎すべきことでしょう。何事の不足にも一般大衆というのは敏感に反応するもので、貴国は若い国家であり、全てにおいて伸びしろがある状態ですから致し方のないところなのでしょう」

スヴィトラーナ「(サロートの言葉が終わらないうちに)ただしね、相互批判的な政治勢力が同居する中で、未熟な民主国家では、正当な手続きを経て成立した政治権力を、他方が非合法な手段で打ち崩そうすることも少なくありませんわ。建国間もない国家でデモや反乱軍が多発するのは、制度としての民主制を全ての人民が本当の意味で理解しておらず、承認していない為だと私は考えています。ようは法による手続きに従うことに"慣れさせる"ことと、力による権力の奪取や保持に"慣れさせない"こと。共和国が、途上国や新興国の治安に多大な関心を寄せ、またその対策を支援しているのは、このためです」

サロート「はは・・・そうですね、つまり―」

スヴィトラーナ「(サロートの言葉が終わらないうちに)つまりは、アルドラドが真に民主制を打ち立てることを支援したいのであれば、それは現体制の誠意に期待する類のことではないということです。共和国は、今や胸を張って人民の国家であると言えます。しかし、私が時の党員の同志達から信託を受け、与えられた権力をフルに活用しなかったなら、共和国の民主化は20年は遅れていたはずで、時に愚かな共和国人民は、温厚で静かであるがゆえに、党の腐敗を許したでしょう。少し自賛に過ぎますか?

いずれにせよ、私達は稀なケースであり、それを自覚しています。自覚しているからこそ、共和国はアルドラドの政府に対して、単に国交がないという理由ではなく、彼らに期待し、かける言葉を持ち合わせていないのです。独裁政治を是とするのか、民主化を行うのか、といった選択は、既存体制が決議するにしても、アルドラド人民が決することでしか成り立つはずがありません。

アルベルティーニ閣下、貴国の正義と理性ある働きかけを、私達は称賛いたします。理由はどうあれ、共和国はアルドラドについて何ら行動をとっていないのですから、意見を述べさせていただく資格はないかもしれません。しかしこれだけはお耳に入れておきたい。アルドラドの現体制を非難する貴国の熱意と関心のいくばくかを、民主化という言葉を自ら口にせざるを得ない状況にしたアルドラドの民衆と一握りの勇気ある政治家への声援に割かれるべきではなかったでしょうか。

アルドラドを非難する国が、真にアルドラド人民の幸福を望んで、今般の国際世論を形成しているとは、私にはとても思えない。人間は自らの利によって物事を判断し行動する生き物でしょうし、国家ともなればそれが義務です。無論、私達も自らの国益が最優先であることに変わりありません。しかし、他者の不幸を許容して得られる利を享受しようとするばかりなのでは、進歩を拒絶するに等しい。これは、私が社会主義者だからそう考えているわけではないと、そう信じてますわ。」

サロート「・・・(ハンカチで汗を拭いながら)アルベルティーニ閣下、議長同志が今のような考えを述べさせていただきましたのは、ウェールリズセが、申し上げたような権益のみによってアルドラド批判をしたものではないと理解しているからこそです。閣下の仰られた誠意の欠如は国家間の対話実務における礼節に起因するところでしょうから、そもそも当てはまるものではありませんし・・・そうですよね議長同志(恐る恐る議長に目をやる)」

スヴィトラーナ「勿論です。」

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