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ザイナル・エージェンシーのゴミ箱

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なし ザイナル・エージェンシーのゴミ箱

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2014/6/13 0:14 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

~新興国の夜~

 書類の散乱したデスクの上で、ティーゲル記者は雑務に追われていた。新興国入りしたのは良いが、仕事量に対して人材が少なすぎるのである。発展を続けるベイオールの夜は明るく、長い。

 ティーゲルは伸びをすると、同じく仕事をしているムノーリシュ議員補佐に話しかけた。
「もういい加減にしてほしいよな。いっそ、日ノ本やストリーダに頼んで次からは人を援助してほしいって頼もうぜ。」
 ムノーリシュはニヤニヤしながら、立ち上がって答えた。
「出来れば女性でな。俺の行ったドクツの女はゴツかったが最高だったぜ。」
 ムノーリシュはドクツに留学した経験を持つ才人である。
 という触れ込みで議員補佐を務めている。実のところはドクツから来た国交樹立の船に便乗して密航しただけである。一応暫くは過ごしたようなのだが、果たしてドクツの薫陶を受けた偉人なのか、ただの胡散臭い馬鹿なのかは後世の歴史のみが知る。

 ムノーリシュはコーヒーを持って戻ると、南西ヴォルネスク関連の記事を手にした。ここもある意味人材不足である。しかしながら、その意味はクシミニャールとは全く違う。
「日ノ本の呪術かなんかで解決できないのかねえ。」
 ティーゲルは投げやりに言ったが、ムノーリシュはふと考えた。
 エーラーンは霊的に汚染されていると言ったが、本当にそうなのかもな。一部の先進国が呪術を認めて(しまって)いるが、南西ヴォルネスクの「堕落」も非科学的な原因があるのではないか。日ノ本の呪術はともかく、何か打開できるもの、例えば救世主とか…。

 そういえば、あの男の死亡をしっかり確認した者はいない。南王国の者は闘いに敗れたとしか言っていないし、統一政府の報告※など、古ぼけた説明書よりも信用できない。
南西ヴォルネスク関係の資料を見せてくれ、ティーゲ…」
 ムノーリシュが話しかけようとしたティーゲルは睡魔に負けていた。人の寝顔っていいよな。女なら。男の寝顔なんて見ても癒されるどころか、幸福度が減少する。美人女性議員とかいいよなあ…。ムノーリシュはストリーダと自国の差をそこに見出した。

6/13註:死亡報告をしたのは統一政府ではなく首長国政府です。失礼致しました。

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