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シベリアの声  シベリア共同通信社がお送りする国外向け報道。
7月 05 (土曜日) 2014
エルツ軍の遺体分析報告書の要約他 22:41   
国立ノヴォシビルスク大学医学部はエルツ帝国連邦が駐屯地に残した遺体の調査が完了したと発表した。



以下はその報告書の要約である。



駐屯地に襲い掛かった難民はいずれも人間離れした力を発揮したと報告を受けていたことからエルツ軍が射殺した遺体の調査を急ぎ、冷凍保存していた遺体は後回しにしていた。

しかしながら、射殺された遺体はいずれも一般人と同じであり他人との違いは見つけられなかった。そのことから調査を完了後に遺体は焼却し、散骨によって処分した。



さて、冷凍保存された遺体は我々の知識では理解できないものであったことを前置きするべきだろう。この報告を受けて人々は我々を狂人と言うかもしれないがこれはれっきとした事実なのである。

まず、我々が遺体の確認に行くとその遺体はまるでカエルのような体をしていた。ファンタジー小説ではユニコーンやマンディコアのような動物と人が合体したような生き物がいるとされているが、まさにそれである。

外見的特徴は眼は閉じる事が出来なくなるほどに盛り上がっており、肌は灰緑色になっており、表面には鱗が現れ、指と指の間には水かきのようなものが出来る。首に溜まった皺には鰓が形成されていた。この時点で数人の医学生が正気を失ってしまったが、真実を追求するためにも解剖を実施した。

解剖の結果は血液と思われる液体は濃厚な深緑色で悪臭がしたなどとある。これ以上の調査は解剖の指示を飛ばしていた教授が中止を指示したうえに解剖報告書の破棄を部下に指示したために記録が残っていない。

肝心の遺体も細かく粉砕されていたことから再現は不可能だろう。







【社会】ノヴォ大医学部生による銃乱射事件発生。死者15名の大惨事に。



【経済】シベリア牛のPR活動始まる。「安い、うまい、早い」が売り。







(写真:冷凍保存された遺体の模写。報告書ではこれ以外の写真は存在しない。)



深きものども





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