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赤い星通信  北ヴォルネス区共和国の民間放送期間
1月 04 (月曜日) 2016
大スラヴ主義と共産主義を警戒せよ 15:14   
・救国軍人戦線、スラヴ主義者はノイ連邦の公然とした敵、民族主義者は革命の敵



パブロワ護民官は救国軍人戦線書記長マカロフ退役空軍少将と解放軍指令局局長スースロフ元帥との会談の際「国外での大スラヴ主義が公然と大国による少数民族支配のエゴの原動力と化すばかりか社会主義革命とノイ連邦の秩序を乱しかねない」ノイエクルス留学派として出世し、解放軍内の経済部門で頭角を現したパブロワ氏に二つの難題が浮かぶそれは民族主義者と共産主義者の台頭である。

民族主義者とは言われれば国内でも救国軍人戦線内の旧右派グループ「発火」「革命的蜂起軍」だ。特に発火は大スラヴ主義に重点を置き「ヴォルネスク民族はスラヴ人として帰るべきだ」とする傾向にありガトーヴィチのスパイと通ずると公然と非難する軍人や知識人は少なくない。救国軍人戦線にとってガトーヴィチの政権交代は燃料不足による国内の治安悪化の炎にガソリンをかけた状態だ。この問題はガトーヴィチの政治的異変さらにはノイエクルス人の支配者である総督が国外に居ながら間接的に統治するという苛立ちがさらに問題を悪化させていると専門家は分析している。



またもう一つの難題つまり共産主義者の台頭は救国軍人戦線の下部組織として設置された解放軍内にあった。こちらについてはパブロワ氏の古巣故か統制はとれている物の国家の中に国家が誕生しているともいえる救国軍人戦線=解放軍体制はいずれ破たんを促すだろう。

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