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コーデクス新報  コーデクス共和国の国営報道機関です。
3月 16 (水曜日) 2016
【政治】ゲオルゲ・ツェラーン行政局長官満期退任、後任はドミニク・キゲリ・アニウェタ博士 02:14   
【政治】ゲオルゲ・ツェラーン行政局長官満期退任、後任はドミニク・キゲリ・アニウェタ博士

第二代行政局長官職にあったゲオルゲ・ツェラーン博士が642年の任期満了にともない退任した。後任の人事が評議会において議論され、後任にはENECに懐疑的で国際経済が専門のオーギュステン・ハビャリマナ博士か、親ENECで政党人の政治思想史が専門のドミニク・キゲリ・アニウェタ博士が候補として挙げられたが、最終的に統一コーデクス所属で議会議員の経験があるアニウェタ氏が選出された。これに関し評議会関係者は、行政局が647年第三回国民議会総選挙を控え議会運営の難しい舵取りが要求されることが予測され、また積極的な外交で国際社会における共和国のプレゼンスを高め、国家運営プロジェクトコーデクス計画を確実に推進する評議会の狙いがあるとしている。ただ、一部の識者は評議会はハビャリマナ氏を長官に指名したものの、量子コンピュータCDXによる助言があって変更せざるを得なかったのではないかと推測しているが、関係者は沈黙している。

第三代行政局長官となったアニウェタ氏は就任演説において、前政権の経済政策や国土建設事業は評価されるべきと前置いた上で「これまでの政権の外交政策はENECへの『ただ乗り』のみで、何ら義務を果たしてこなかった」と述べて積極外交方針を打ち出したため、一時議場は騒然となった。また、アニウェタ長官は外務局長官に外交官ドナルド・ワインバーガー前外務局ENEC担当特別代表を任命したいと評議会に上申したが、博士号取得者ではない人物を行政各局長とする人事はコーデクス共和国において異例中の異例であり、評議会を支持母体にもつ政党コーデクス学術会議により「行政活動審議の申立て」が行われた。しかし単独過半数を有する与党統一コーデクスが野党民主本党と接近し、与党と学術会議との連携解消が噂されたため審議申し立ては取り下げられた。建国の功労者などから構成されている評議会は行政の監督機関として政府人事権を掌握している一方で建国50年を前に高齢化が進み、近年は影響力の低下が指摘されている。元評議会委員で行政学者のヤン・リンウェン元治安局長官は「評議会は政治的対立からコーデクス計画が頓挫することを何よりも恐れている」と指摘するが、当のワインバーガー氏は「コーデクスが果たすべき役割を果たせるよう尽力する」と述べるにとどまった。

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*フリューゲル暦 23147期642年 12月中旬*
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