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コーデクス新報  コーデクス共和国の国営報道機関です。
10月 23 (金曜日) 2015
【政治】K・F・シュティッカー行政局長官退任、評議会はゲオルゲ・ツェラーン貿易局長官を後任に任命 01:26   
【政治】K・F・シュティッカー行政局長官退任、評議会はゲオルゲ・ツェラーン貿易局長官を後任に任命

行政局報道官はフ暦618年9月20日、K・F・シュティッカー博士が行政局長官職を自身の健康問題から退任したことを明らかにした。シュティッカー長官は建国以来長きに渡って国家元首の立場にあり、初期から国家運営プロジェクトコーデクス計画を託された学者たちの中で政治的に重要な位置を占めてきた人物であるが、すでに老齢に達していることから健康面で不安があると噂されていた。シュティッカー氏は退任会見を開かなかったが、報道官はコメントとして「常より『コーデクス計画の完成を見ることができないであろうことは残念だ』とおっしゃっていた」と述べた。K・F・シュティッカー長官の施政下ではENEC加盟とシェロジア問題が起こるなど順風満帆の国家運営とは言い難かったが、学生時代にシュティッカー氏に師事した科学局長官のカサス・ロン・ドルテス博士は「むしろシュティッカー氏の功績はその専攻分野の知識を活かした鉱山開発であり、ウラン鉱への円滑な転換はシュティッカー博士なくしてはなし得なかっただろう」と建国以来の幾度に渡る鉱山転換でのシュティッカー氏の功績をたたえた。

評議会は、後任に貿易局ゲオルゲ・ツェラーン博士を行政局長官に任命した。ツェラーン氏は、建国時の政府人事に関するCDX答申より行政局長官として指名されてきた経緯がある。コーデクス共和国は、シェロジアとの紛争などにおいても友邦国よりの外交的支援を受けるなどして障害を乗り越えてきており、今回の親ENEC派として知られるツェラーン博士の登用は、シェロジアとの紛争において助力を与えたENEC各国に対する国民の信頼感を反映したものとされている。

ツェラーン博士の専門は国際貿易であるが、親ENEC派を自称する一方でコーデクス学術会議の会員としても知られている。コーデクス学術会議は評議会を支持母体に持つ政治団体で、議会にも18議席を有しているが、学術会議関係者が国家元首に任命されたことに関しては、政府人事の民主化と透明化を主張する民進党からの反発が必至とみられ、議会運営は難航することが予測されている。なお、貿易局長官の後任には国際私法学者クリスティーネ・リュードベリ博士が任命された。

ツェラーン博士は、現在のコーデクス共和国が産業政策の重要な転換期を迎えているとしてレスト・ドン・ロペス博士の解任と、広く支持と理解を得るために必要であるとしてフランツ・キルヒハイマー氏任命の建白書を評議会に提出した。キルヒハイマー氏の商工務局長官職への任命についてはCDX答申では否定的な結果が算出されたものの、評議会は協議の結果キルヒハイマー氏の任命を決定した。経済学者であるフランツ・キルヒハイマー博士は原始共産党に親和的な人物とみられているが、評議会関係者は「CDX会会員の評議員から反対は受けたが、近来の原始共産党の融和的な行動を鑑みて任命が決められた」と述べ、悪影響があればいつでも解任すればよいと強気の姿勢を示した。

他の長官については概ね留任された。財務・金融局長官にホカマ・ケイスケ氏が留任したことで、ヴァルチャ島の都市化と自由市場の展開を推進する一方で、人工島においては農村と国営市場による統制体制を維持するという「二重の経済」政策は続行される見通しだ。また、CDX答申に基づき外務局広報部は宣伝局に格上げされることが決定され、報道の一段の活性化が期待されている。



*フリューゲル暦 22275期618年9月下旬*
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10月 01 (木曜日) 2015
【社会】巨大隕石落下によりロッテルン市消滅など被害甚大も援助集まり復興へ ほか 23:43   
【社会】巨大隕石落下によりロッテルン市消滅など被害甚大も援助集まり復興へ

フ暦615年1月に突如中央島ロッテルン市付近に落下した巨大隕石は市周辺の住宅街を飲み込み、壊滅させた。避難誘導が間に合わず200万人以上が犠牲となったため科学局に対する批判が高まったが、科学局長官カサス・ロン・ドルテス博士は「現在の技術では衛星打ち上げ以外に予防策はない」と説明し、隕石研究対策チームを設置した。今後、科学局はすでに活動を開始している宇宙開発チームと連携しながら、隕石対策を進めていくとしている。また、アルドラド帝国やフランドル統一準備政府(旧フランドル共和国、政府はフランドル連邦として国家承認)、エルツ帝国からは哀悼の意と共に多くの援助物資が送られ、これは復興を大きく後押しすることが予想される。援助を行った三ヵ国にはK・F・シュティッカー行政局長官からの感謝状が贈られた。また、巨大隕石の落下により商業規模が急激に縮小したため急遽国営市場の拡大が行われたが、建国以来初の赤字転落に言及する識者は少なくない。同時に、巨大隕石落下により商業を中心とした経済の構築計画は転換を余儀なくされると想定されていて、試験的な先端工業化など工業を主体とした経済体制の構築が模索されていく方針だ。

【スポーツ】アクセル・コンスタン投手が一時帰国、ノイローゼ疑惑払拭

山岡大会での敗北を踏まえ結成された、人間と同様の体力に調整されたロボットによる野球チームはスポーツ振興部に対するコーデクス中央研究所スポーツ科学研究室の要請によるものであったが、実験として行っていた国際試合において勝率0割という悲惨な結果に留まっている。監督には山岡大会で4番を努めたマイク・デイビッドソンが監督に就任したが、「いくら指導しても野球のプレイに感覚やセンスといったものが感じられない」と指導を拒否していることなどが報告されていた。週刊誌「プレイボール」では唯一の非ロボット選手で、先の山岡大会にも出場したアクセル・コンスタン選手がチーム内で孤立しノイローゼにかかっているとの報道がなされたが、一時帰国したコンスタン投手は「彼らはユーモアを解さないが、どうにも情があるように感じる。時には談笑で休憩時間を過ごすし、チーム内で孤立してはいない」とノイローゼ疑惑を払拭した。これに関し中央研究所報道官は「今後、外見を人間に似せる工夫を行っていきたい」と述べた。

【スポーツ】自転車競技大会「ツール・ド・エルツ」にコーデクス代表が招待され出場

【社会】怪獣クジラを国防軍が制圧し、首都では撃退記念パレード。一方で事態の長期化に批判も

【広告】掃除洗濯炊事家事全般から子守りまで、万能ロボット「ハイヤード・ボーイ」を一家に一台
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