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バーナマ国営通信  テークサット連合の報道機関。国営にして政府最大の敵。
10月 21 (水曜日) 2015
【国際】フランドルで「連合公務員」名乗る人物拘束 政府は関係を否定 22:16   
【618年7月19日付】

10日、ヴェールヌイ社会主義共和国政府は旧フランドル共和国領において、「連合の公務員」で「農業技術者」を名乗る「テークト人」デ・ロセイエスら20名を当局が拘束したと発表した。

連合臨時外務部は同日、「連合領域内の人民による違法行為、それに対する農務部の監査不十分の追認行為」について同国に謝罪した上で、「彼らは『公務員』でも『テークト人』でもない」として容疑者らへの関与を否認した。



事の発端は去年10月。「フランドル統一準備政府」より、極秘に「大農場(当時「北の諸島」領)の模擬」の許可を求める書簡が臨時農務部に送付されてきた。

調査の結果、当時すでにメンディ・ネオ島の大農場設備に酷似した大規模生産施設の建設が始まっており、また「北の諸島」出身者(ロセイエス容疑者ら)が計画の中心近くにいることが判明。同時期に「北の諸島」が連合に編入された(過去記事参照)ため、臨時農務部はロセイエス容疑者に「農務改革官」との肩書きを与え活動を半ば公認する措置をとってフランドル政府に対する返答とした。肩書きは当該地域での活動のためのものでしかなく、他の19人に関しては「そもそも名前も知らない」(臨時外務部)人々であるという。

後日ヴェールヌイ当局に照会したところ、フランドル統一準備政府には一部貿易を除き、独断で外国との交渉を進める権限が与えられていなかったことが分かった。これについて臨時農務部は「我々の確認不足に非があるが、当初は極秘での交渉を求めながら中途で突然やりとりを公開するやり方には不信を感じた」と証言している。



旧フランドルを管理するヴェールヌイ当局によって拘束された「技術団」は、当局の許可なしにフランドルで活動し、また反社会的計画の立案・扇動を行った疑いがある。フ政府から連合への接触が行われる以前から計画が進行していたことから、彼らが以前から「技術者」を名乗り潜入していたことは明らかである。そうでなければフ政府は農場計画がテークサット連合の技術を故意に盗用し、それを認識していながら中途まで計画を進めていたことになる。さすがにこれは有り得た話では無い。とすると、彼らは「北の諸島」併合以前からフランドルに不法潜入していたということである。すなわち正式なテークサット連合国民とは見なされない、というのが臨時外務部の公式見解だ。



16日、ボンネー・ワッダッラー臨時首相陛下は総裁府で会見を開き、怒りに震えた様子で「これは我が連合を貶めんとする陰謀と罠である、元凶は見つけ次第必ず潰す」技術団については「我々は断じて許してはならない。野蛮は理法によって裁かれる」などと仰せになり、強い決意を10時間に渡って熱弁された。
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