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バーナマ国営通信  テークサット連合の報道機関。国営にして政府最大の敵。
9月 18 (金曜日) 2015
【政治】安保法制で議会紛糾 ENEC会議の影響で議論過熱 強硬に軍隊放棄を推し進める首班 00:31   
【612年11月10日付】

首都ラースタンティニア・プトレンヌでは連日、連合の軍事力放棄をめぐって国会を中心に混乱が広がっている。



チーミト・ミカラム臨時首班(人民公正党)は9日、国会前で行われた「平和法案」賛成派デモに自ら参加してマイクを取り、熱弁をふるった。

「国際議場で戦争をしないと誓い、100年の間平和を守る決意を固めた。戦争を再びできる国にしようなんて絶対に許せない」

「憲法学者の大多数がこの法案を『憲法が認めている、憲法が賛同している』と言っているにもかかわらず、公然と国会の中で審議されている。まず憲法を守るべき、それが国会議員の役割だ」

「私ももう何年生きるか分からないが、命がけで頑張ります」

などと話した。



一方、国会内では野党共和党やイスラム党などが抵抗を続けている。

サーマ・トーサ共和党総裁は8日、ENEC会議でウェールリズセ共和国が連合の軍備放棄に難色を示したことなどを挙げつつ「全く防衛力を持たないということは対外的な謝罪にもなっておらず、何より自国民を守るという意識が欠如している」と政権を批判。9日午後の国会ではミカラム首班行方不明(デモ参加)の中開かれた特別委で野党が議長席に詰め寄り一時乱闘も発生した。



乱闘に割り込むトーサ総裁(右側、上の議員に拳を繰り出している人物)
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9月 10 (木曜日) 2015
【速報】チーミト・ミカラム臨時委員会首班が、シェロジア奇襲について謝罪 ほか 23:11   
【611年9月14日付】

北丹事変の勃発(シェロジア空爆事件)から半年となる13日、チーミト・ミカラム臨時委員会首班は、我が連合の引き起こした未だに続く国際的混乱について、談話を発表する形で関係諸国への謝罪を表明した。以下はミカラム談話の全文である。

------------------

 私たちは過去のあやまちを2度と繰り返すことのないよう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていかなければなりません。とくに近隣諸国の人々と手を携えて、テークト世界ひいてはフリューゲルの平和を確かなものとしていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづき、特に先の戦争での軍事機密にかかわる歴史検証を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、これを柱とした平和友好交流事業を展開していきます。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、我が連合とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き誠実に対応してまいります。



 いま、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。

 我が連合は、遠くない過去の一時期、軍制を誤り、狂気への道を歩んで国家を存亡の危機に陥れ、卑劣なる奇襲と侵略によって、多くの国々、とりわけシェロジア共和国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。



 過ちの日から半年を迎えた今日、我が連合は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の戦犯国としての体験を踏まえて、軍部暴走の危険性の究極の排除を目指し、軍事力による抑止力の抑制など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。

 「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。



 談話を発表するミカラム臨時首班










【国内】反逆反乱を起こした第2北丹空旅団を完全に制圧 アード国王ら未だに消息不明

5日、国防省はシェロジア奇襲を実際に行い、その後国内で反乱を起こした第2北丹旅団(反乱発生当時、定数8000)を完全に鎮圧した、と発表した。

連合内で最高級の装備を所持しており、北部コルミェット山脈でゲリラ戦を展開したかつての精鋭部隊の鎮圧には多大な犠牲が伴い、事件後の軍統制の混乱もあって鎮圧軍に1万2000人の死傷者が出たほか、反乱兵によるものとみられる各地での都市放火で約2万人が家を失った。

また6月には首都ラースタンティニア郊外の連合国王宮殿が襲撃を受け、アード国王陛下などが消息を絶った。宮殿内に反乱兵が進入するのを見た、との目撃情報もあり、内務省は陛下が拉致された可能性もあるとして捜索を続けている。

12日、臨時委員会の要請を受け、ボンネー王国のムジャッディー・ワッダッラー国王が連合国王代行の座についた。



【国外】神聖同盟、永久同盟が連合への非難声明

【国外】シェロジア共和国が難民の帰還を一時要請するも撤回

【社会】シェロジア難民の国内での生活は安定 内務省「テークト全体にシェロジアに対する謝意が伝わっているようだ」

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Referer  (1)
9月 07 (月曜日) 2015
【宇宙】気象衛星「TiungSAT-1」打ち上げに成功 00:18   
【610年3月27日付】

テークサット国立宇宙局は26日午前10時ごろ、チェゼリン環礁宇宙基地でロケットHawk-1の打ち上げに成功し、ベイロードの衛星軌道投入に成功したと発表した。同基地からの打ち上げにはこれまでに不手際による2度の失敗を経ており、今回の成功はテークサットの宇宙開発に改めて起点を記すこととなった。



今回打ち上げられたのは、超小型宇宙望遠鏡Ahdsunα、再突入実験カプセルIkaros-T、そして待望の多目的気象衛星TiungSAT-1である。TiungSAT-1は気象観測の他、宇宙線測定等の学術研究やフリューゲル全景の撮影に運用される方針。また、公募により集められた約20万人分の氏名が記録された記録媒体も同時に搭載されている。



テークサット国立宇宙局は608年の創設以来、石動第三帝国からの多大な技術支援を受けて宇宙事業への参入を狙ってきた。

開発の総指揮をとった石動第三帝国航空宇宙軍宇宙開発研究部門技術部副主任・南部綾大佐相当官は「テークサットの技術者の方々はとても熱心で、我々の技術を着実に会得していきました。テークサットが今宇宙への道を歩みだすことを、石動を代表し心より祝福したいと思います」と述べ、打ち上げ成功を祝った。
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