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ヴェールヌイの報道 ヴェールヌイ社会主義共和国メディアの報道を集約して紹介 | ||
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3月 30 (月曜日) 2015 | ||
【第13号584年5月】特集記事:CAMEを巡る一連の混乱 | 22:26 ヴェールヌイ社会主義共和国 | |
・石動、大幹のCAME離反支援の為香麗首脳の殺害を声明。不法なテロ行為を堂々発表する異常事態。 共和国人民が、正しく現状の世界情勢に対する理解を深めることが肝要である。 今回の労働党機関紙【労働者の勝利】は、我が人民大衆の世界感覚の養成を図るため、特別記事として、CAMEを巡る一連の混乱を整理し解説する。 近年、世界では平和の枠組みを破壊しようとする国家の策動が目立っている。事の発端は石動第三帝国によるオセアニカ経済協定の破棄通達であった。石動は、ノイエクル連邦ノイエクルス自由国が、貿易申請を長期にわたって無視、誠意ある対応が得られなかったとして、協定の「一方的破棄」を通達。条約に定められた脱退要件に関する審議も申請せず、「一方的」を自ら使用するという、国際法規を尊重しない態度をあえて強調するという異例の行動であり、関係者を困惑させている。この突飛な行動に、ノイエクルス自由国は即座にCAME諸国による共同声明を発表、この中で石動の現状と行動に深い哀しみを表明し、交易の即時停止を宣言している。この声明は、ノイエクル連邦構成国及び自治行政区は勿論、大幹帝国も名を連ね、CAMEの総意がはっきりと示されたものであった。 しかし、声明が石動を除く全加盟国によって発せられたにも関わらず、賛意を示した大幹帝国と、ノイエクルス連邦との間で、立場が共有されていなかった事が、大幹が突如として石動に最後通牒を行ったことで明らかになる。ノイエクルス連邦は、あくまで法規にのっとる形で「石動のCAME脱退は成されていない」という立場を堅持していたが、大幹はこれを理解せず、石動による最後通牒の中で、CAME復帰を要望している。なおこれはノイエクルス連邦からの指摘を受けて撤回され、脱退宣言の撤回へとニュアンスが変更されている。また指摘の中では、石動に権益を見出す諸国との周辺事態化を憂慮し、宣戦布告に至らぬよう、大幹は暗に釘を差されている。しかし、このようなノイエクルス連邦の対処にも関わらず、大幹は石動への宣戦布告を強行し、石動からの銀輸送途絶を憂慮したミッドガルド帝国によって大幹に最後通牒が発せられる事態となる。ここまでの経緯を客観的に整理すると、大幹は明確な意図をもってノイエクルス連邦の面子を潰したわけであり、事実上のCAMEからの離反行為であった。 大幹の政権(旧政権)は、あたかもCAMEの利益を代弁するかのように振る舞いながらも、指示されていた石動からの部隊撤退を「部隊の離反」を理由に実施しなかった。これは離反部隊が石動寄りであるからのように報道されたが、そもそも政権側の石動への宣戦布告自体が反CAME的行動であるわけであり、離反部隊の報道は、大幹政権が意図したものであったと考えるのが自然である。(離反部隊と政権の利害が事実上一致している矛盾があるということ) なおこの間にもノイエクルス連邦は、周辺事態化回避のために「石動情勢に起因する周辺事態対策会議」を関係各国に呼びかけるなど、理性的に意思共有と情勢整理に努めていたことは強調しなければならないだろう。 さて、こうしたノイエクルス連邦の努力も虚しく、情勢は更なる混迷の一途を辿ることとなる。大幹が石動への攻撃の準備の為(勿論前述の状況から、石動攻撃ははじめから予定されていなかったのであろうが)部隊を展開した隙をつき、龍鮮半島北半部を支配する香麗連邦が、突如大幹に向けて南侵を開始したのである。香麗連邦の人民軍は大幹の首都を制圧し、さらに南部の都市水源を攻略、更なる進撃を宣言した。 大幹が武力侵攻をうけたことに対応し、ノイエクルス連邦はオセアニカ条約に基いて香麗連邦に対し宣戦を布告。CAME離反を企図して芝居をうつ大幹であっても、同盟国への武力攻撃を条約に基いて防衛しようとするノイエクルス連邦の姿勢は、真に誠実で法治国家のありようを体現している。 しかし、宣戦された香麗に加え、石動もこの事態を心よく思わなかった。龍鮮半島における主権が香麗によって掌握されつつある情勢下、ノイエクルス連邦がこれを打ち倒すことになれば、龍鮮領域での影響力を失うことに直結し、それは大幹とのCAME離反策動の継続困難を意味したからである。表向き、大幹から宣戦布告され、また同時に香麗対して「布告の撤回を期待する旨」を伝えるなど、形上、石動は香麗の龍鮮掌握を半ば歓迎する素振りを見せながら、ノイエクルスの参戦が報じられるや、突如として香麗首脳陣の暗殺を発表。あまりに突飛で継続性のない内容であり、事実関係は不明ながら、香麗への宣戦布告、いや、敵対意思すらも示さない中、一国の首脳陣の殺害を宣言するという、世界史上まれに見るテロ行為を喧伝したことだけは事実である。これをもって香麗は穏健派によって掌握されたとされており、駆け足で大幹との和平合意や統一準備政府の立ち上げを行うなど、CAMEの介入を阻止したいがためだけのツギハギの報道が成されているのが現状である。直近の石動による報道では、同国の外務卿が「ノイエクルス連邦が現状を理解していない」という主旨の発言を紹介しているが、落ち着いて現状を分析し、己を顧みなければならないのが、どちらであるのかは、もはや言うまでもないだろう。石動政府が平常心を失い、正しい判断が行えなくなっていることを、またも自ら表明する形となっていることは、伝統ある石動にして、真に哀しみを禁じ得ない。 要点を整理してみよう。 (1)石動が自ら条約違反を宣言してCAME離脱を画策した (2)大幹は石動と共にCAME離脱を成すため、ノイエクルス連邦を欺いて戦争を演出し、周辺国家に対し多大な迷惑と影響を与えた (3)香麗の南侵に対してノイエクルス連邦が宣戦したことで石動と大幹のシナリオに問題が生じた (4)石動の脈絡のない香麗首脳陣殺害宣言により、もはや大幹も香麗も関係ないと言わんばかりにノイエクルス連邦との和平を強行して、CAME離脱という最終的な目的に修正しようとしている これが、あらゆる利害関係を抜きにして、第三者的に分析した結果、至極自然な解釈となるのではないだろうか。(我が党に利害関係は存在しないし、共和国政府は関係国ではないのだから当然のことである) 共和国人民は、このように、いまだ世界には非法治国家が数多く存在することを認識しなければならない。私達の祖国と民主主義を、健全に育成し発展させていく意思を確たるものにし、けしてこのような恥を恥で上塗りするような国造りを行ってはならないのである。私達の信念である「平和と信頼」、それは法と秩序のことでもあるのだから。 (監修:党政治局 党外交委員会 制作:党広報部) | ||
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