石動第三帝国によるエウシウワンジャ共和国に於ける鉱山開発支援及び農業振興支援に関する協議

　石動第三帝国外務省五階応接室に於いて石動第三帝国によるエウシウワンジャ共和国に於ける鉱山開発支援及び農業振興支援に関する協議を行います。両国関係者はご出席お願いいたします。

　石動第三帝国より山科尭言外務省国際協力局長、田中晴光農林省生産局長が出席いたします。

この度はお招きいただき誠に感謝します。

エウシウワンジャ共和国よりホセ・テルガト農商務省経済開発副局長、チャーダ・ブンディ資源環境省国土開発局長、アバン・ワキウリ在石動第三帝国大使館公使が出席いたします。

山科「まずはこの度の我が国の開発支援をご承諾いただきまことにありがとうございます。貴国の肥沃な大地の開発に我が国が関われたこと、誠に嬉しく存じます。

さっそく具体的な話に入りたいと思います。

まず鉱山開発支援についてですが、現状のウラン鉱山及び採石場を継続整備する形ですと、資金6兆7500億Va、建材1億3500万tが必要になります。
我が国としては貴国に燃料及び石材の優先取引権を保障していただく事で、これらを無償援助したいと思っております。

また農業支援についてですが、我が国としては段階的に貴国が10億t以上の輸出枠を確保し食料輸出国として台頭できるという形を目指したいと思っております。
具体的な支援内容としては貴国に於ける農業改良センターの建設、及びその周囲2hex内に共同農場が最大18期…1基が最大50万人として最大900万人規模の農業特区の建設を想定しております。貴国本土への開発でも構いませんが、何分土地を消費しますので、埋立てにより人工島を建設しそこを特区とするべきかと思います。
以上の計画に於ける我が国の支援合計は資金3兆9500億、建材2億6200万t、石材9500万tとなります。またこれらの施設の就業者の居住区確保のためのニュータウン等建設時の出資も随時お受けいたします。
我が国としては貴国に食糧の我が国への優先取引権を保障していただくことで、これらを無償援助したいと思っております。

以上二点が我が国の提案となります。如何でしょう？」

弊国としては貴国の提案が同意に値する内容であると考えます。
異議は一切ございません。

山科「御同意いただき、誠に有難うございます。では以上の内容を協定案文に纏めましたので、問題ないようでしたらサインをお願いいたします」

【石動第三帝国によるエウシウワンジャ共和国に対する鉱山開発支援に関する協定】

第一条　石動第三帝国はエウシウワンジャ共和国が同国所有二鉱山を整備せんが為要すべき資金6兆7500億Va、建材1億3500万t是を無償にて援助すべし。
第二条　エウシウワンジャ共和国は同支援の到着後速やかに所有二鉱山を指数五に整備し、且これを維持すべし。
第三条　エウシウワンジャ共和国は燃料取引並びに石材取引に於いて石動第三帝国との取引を最も優先すべし。

【石動第三帝国によるエウシウワンジャ共和国に於ける農業振興支援に関する協定】

第一条　石動第三帝国はエウシウワンジャ共和国に於ける農業振興を可ならしむ為、資金3兆9500億、建材2億6200万t、石材9500万t是を無償にて援助し、且此れが為エウシウワンジャ共和国が必要とするところの便宜を図るべし。
第二条　エウシウワンジャ共和国は同国に於ける農業振興の為、第一条の定めたる支援を受け取り次第速やかに以下の事業に着手すべし。
　（１）　総面積19hexの陸地を新たに造成す。
　（２）　（１）によって造成したる陸地の中心地に農業改良センターを建設す。
　（３）　（２）によって建設したる農業改良センターの周囲に18基の共同農場を建設す。これが位置は農業改良センターの半径2hex圏を外れるべからず。且これが規模は最終的に一基50万人を目指すべし。
第三条　エウシウワンジャ共和国は食料取引に於いて石動第三帝国との取引を優先すべし。

本協定の全条項に同意します。

アバン・ワキウリ在石動第三帝国大使館公使

山科「では、我が国も署名いたします」

藤原従三位外務省国際協力局長山科羽林鴻臚暁言(花押)

田中「農業振興に関しましては、津山帝国大学農学部の柿原宗達教授、農林省生産局員、IA全農職員らによる技術顧問団を派遣する所存です。貴国の農業振興を心よりお祈り申し上げます」

山科「所で別件ではございますが、貴国はベルサリエーレなどからの兵器輸入による軍備近代化に着手されている模様ですが、如何でしょう、憚りながらも200年間の永い歴史の中で発展した我が国の兵器を貴国に導入される予定はございませんか？策定途上の為非公開文書とはなっておりますが、輸出兵器のカタログなどをご進呈することが可能です。MBTは勿論、火砲や装甲車・航空機など幅広い兵器を輸出することができますので、ぜひご検討いただければと思います」

軍事部門は専門外でありますのでお答えできかねます。が、貴国の提案は一度我が国に持ち帰り真剣に検討させていただきたいと思います。

山科「ありがとうございます。では後日、輸出兵器カタログをご進呈いたします。また今回締結した両協定に則り、取り急ぎ資源をお送りいたします。貴国農業振興事業が成功されますことを、心よりお祈り申し上げます」