成蘭・アクアマリン会談

アクアマリン王国少女王は成蘭連邦王国・成蘭市の中心部にある国王宮殿を訪問しました・・

関係国の方はこのスレッドをご利用ください

※本会談はあくまでも「外交」ではなく、元首同士の「私的訪問、会談」であるという立ち位置なので、鎖国体制に反するものではないと勝手に解釈しています。ただ、誤解を生むといけないので一時開国という形を取ります(成蘭の中の人発言)

はじめまして、黒石治通国王陛下。
この度は陛下に謁見する機会を賜り光栄に存じます。
アクアマリン王国国王ユリティア・エアリーヌと申します。
前国王リエラ・テスレスタは陛下にお会いした事があった様ですが、
私は初めてでございますね。
成蘭連邦王国は兼ねてから1度訪問させて頂きたい国々の1つでございました。

さて、既に弊国の外交官からお聞きとは存じますが、
以前成蘭連邦王国に滞在していた侍従から
なんとも愛くるしい生物が成蘭連邦王国には生息していると聞き、
是非とも弊国の王立動物園にて飼育出来ればと考え今回御伺いした次第です。

私も陛下とお会いできて光栄でございます。
アクアマリン王国は一度訪れたいとは思っておるのですが、何分鎖国中ですのでなかなかそういう機会がなく困っております。

それは、さておき「ひこにゃん」の飼育を陛下がお望みということで国中から特に優れた10体ほどを探して参りました。
ぜひ、会談を終えた暁にはお持ち帰り頂きたく思います。

さて、私が会談を希望したのは他でもありません。国際情勢に関してでございます。
とりわけスオミの政情不安はかなり心配です。
というのも、あの国は建国当初からテロ事件等で舞台となることが多く、政情は極めて不安定です。その一方で経済力をつけ、中長期的には我が国を脅かす存在になりうるところまで成長しております。そのような中での共産党と陸軍との衝突は国際紛争の火種となる恐れがあり、また暴力的な共産主義運動の再興に繋がるのではと危惧しております。

同地域に属する国家として、かの国の政情不安をどう捉えておられるのか、そしてこれからアクアマリン王国としてどう行動していくおつもりかお尋ね致したい。

貴国の事情は把握しております。
現状では叶いませんが、開国の暁には是非弊国へご訪問頂ければと思います。

これが「ひこにゃん」という生物なのですね。
ネコに似ている様ですが、兜みたいなものを被っているのが大きな違いでしょうか。
鳴き声は「わんがおー」と言うのですね。
ネコっぽいのに犬みたいな鳴き声で少し不思議な気持ちに包まれました。
弊国の王立動物園で飼育し可能であれば繁殖も行っていきたいと考えております。
貴国の御厚情に感謝申し上げます。

さて、国際情勢について、
とりわけスオミ政情についてでございますが、
弊国としてはスオミ王国の共産主義台頭は許容出来るものではなく、
現スオミ国王レオ1世陛下率いる体制を支持するものであります。
現体制も国民に対して弾圧とも取れない行動を起こした経歴があり、
手放しで支持出来るものではございませんが、何よりも共産主義の台頭に脅威を感じております。
最もスオミ国内では国王派が優勢との事ですので、現状では静観の構えを維持する予定です。
しかし仮に、共産主義者が政権を獲得するなど体制変化の傾向が見られた場合は、
弊国はスオミ国内に介入し弊国領土の安全が保てる範囲まで
同地の保護に動く可能性も否定できません。
その際に軍事力が必要とあらば不本意ではございますが、
友邦各国の支援を受けた上で行う事になると思います。

また、弊国は貴国における共産主義台頭も危惧しております。
FENA加盟国であり神聖同盟にも列する貴国が共産主義に傾倒するとは考えにくい事ではありますが、
今後何が起こるかも分からない情勢ではございますので注視はしております。
現状では、外交的、経済的に追い詰められている国々が共産主義と言う名の奇声を叫んでいるに過ぎません。
貴国に置かれましてはこのような利無きいばらの道へ足を踏み入れぬ様、
そして共産主義のこれ以上の勢力拡張を阻止するべく行動される事を期待致します。

生態は旧世界のネコとは大きく異なるようですね。「ひこにゃん」は何度見ても不思議な動物だと思います。
繁殖は難しいとされますが、貴国の高度な技術力を以ってすれば可能になるかもしれません。
期待しております。

スオミ問題に関する貴国の見解は了解しました。
しかし、原則として問題の解決はスオミ人に委ねるべきであると我が国は考えております。
また、共産主義体制が樹立されたとしても貴国領土が侵奪されないのであれば、これは静観を維持し各国がその体制運営に干渉しないことが必要だと思います。

国内での共産主義台頭に関しては、合法的且つ非暴力的な活動に徹する限りいかなる優遇、あるいは規制を取るつもりはございません。
民衆が望むのであれば、共産主義に基づく政策の導入も1つの方策ではないかとも思います。無論、現政府並びに国民の大半は現体制を支持しているものと考えておりますが。
つまるところ、政府は民衆によって樹立、維持されるべきだと考えております。

スオミ問題ですが、
現状では残念ながら第三国によってスオミ国内は脅威に晒されております。
国内では少数派であり民衆が望んでおらぬ共産革命を
裏から支援し国家転覆を謀った国に対しても
是非同じような御言葉を向けて頂ければと思います。
これを黙認する様では、貴国の御立場は今後苦しいものになるでしょうね。
FENA加盟圏でも昨今の貴国の行動は危険視する声が強いと聞きます。

唯一救いがあるとすれば、貴国内の共産主義者は暴力を用いた活動に
否定的な見解を示している事でしょうか。
弊国は共産思想を完全に否定するものではございません。
暴力など武力を背景に自らの理念や信念を実現しようとする
昨今の急進的共産主義に対しては相容れないものと嫌悪しておりますが。

上記を踏まえ弊国と貴国の関係は、
国体が変わったとしても暴力、ひいては帝国主義的な思想によって
各国へ脅威を齎さない限りは良好なものを維持できるでしょう。
今後、貴国がその危険且つ愚かな道へと踏み出さない事を願っております。

スオミ問題に関してですが、御承知の通りスオミと中夏の意思により普欧・ミッドガルドが調停に動くこととなりました。ゆえに、解決の障害となることを防ぐためにも私の方からスオミ問題に関して言及することは避けたいと思います。
中夏の行動の是非についても、然りです。

我が国の共産主義者は、少なくとも主流派は暴力革命を否定しております。
また、同程度に現体制の維持のみを理由として、民意を無視し、共産主義を弾圧しようとする為政者、組織も批判されるべきだと私は思います。
・・・まあ、政治思想の話は往々にして平行線を辿りますのでこの辺で話を切りましょう。

両国の関係は継続して平和であることを希望します。我が国は暴力も、帝国主義も否定しております。
ゆえにFENAに加盟し、神聖同盟にも属しているわけです。

スオミ問題は仰る通り、普欧帝国とミッドガルド帝国が
調停に乗り出しており、弊国としても両国を信頼しておりますので、解決の障害になるようなことは慎むつもりです。
また、貴国のおかれましても「普欧・ミットガルドによる平和的調停が実を結ぶことを期待する。我々は両国の紛争を希望しない」
との政府声明を出されておられるとの由。
これを聞いて私は貴国とは今後とも友好の道を共に歩めると確信致しました。

さて、私からは以上でお話する事は尽きましたが、
国王陛下からは他にお話などはございますでしょうか？

いえ、私の方からは特に。では、これにて会談を終えましょう。

難しい話題が続き、いささかお疲れでしょう。
今日のところは「ひこにゃん」と戯れて、宮殿でおくつろぎ下さい。

陛下が自国にお戻りになるまでの手はずは整えております。

承知致しました。
ではこれで失礼させて頂きます。
この度は有意義な会談をありがとうございました。

弊国に御越しになる機会がございましたら、
是非「ひこにゃん」の様子も御視察ください。
優秀な個体は人の言葉も喋れる様になると聞きましたので
今から成長が楽しみでなりませんわ。