ファイアリヒ連邦共和国とイタリン共和帝国間の首脳会談

534年6月、ファイアリヒ連邦共和国の首都ヘルリヒブルクにて、ファイアリヒ連邦共和国とイタリン共和帝国による首脳会談が開催されます。

ファイアリヒからは、ガブリエーラ・エーレンフリート首席参事官が出席します。

イタリン共和帝国大統領、アドルフォ・マッツィーニでございます。
このたびはこのような盛大な歓迎式典を開いていただき感謝の極みでございます。
これからの両国の友情が永久のものとなりますようぜひこの会談を成功させたいものです。

そうですね。この会談で両国の友情を深化させ、永久のものにできれば、我が国としてもこれほど嬉しいことはありません。
さて、会談の議題ですが、詳細のご呈示をお願いします。

貴国もご存知の通り現在世界的に燃料不足が深刻化しており、我が国も燃料がじり貧の状態となっております。政府としては各企業に省エネを推進するように支持しておりますが、いかんせん巨大な経済規模においてほとんど効果が上がりません。
そこで昨今我が国は経済規模を縮小し、燃料輸出国へと転身したいと考えております。しかしながら、燃料の価格は輸出国側に不利な国際レートとなっていることにも留意せざるを得ません。
我が国としては、貴国が希望するならば燃料取引に応じる予定であります。しかしレートに関しては慎重に協議する必要性を我が国としては主張致します。

もう一つの議題ですが、この会談の後、貴国と我が国との間で対等の友好条約を締結したいと考えております。ぜひご同意いただきたく存じます。

なるほど、確かに我が国でも燃料供給は逼迫しています。輸入先が確保できるのであれば願ってもないことです。
輸出国にも配慮したレートを、という貴国の見解は理解いたしました。しかしながら、具体的なレートについては、貿易量に応じた区分があってもよいと思っております。ですので、レート決定に当たり、貴国の輸出国転換後に予定される貿易量を、概算でよいので協議したいと考えますが、如何でしょうか？

友好条約締結には全面的に同意いたします。

定期取引として毎時５億ガロンでいかがでしょうか？
対価として資金レート15兆はほしいところです。
我が国としても内需を犠牲にするわけでございますから最低限資金の保証は欲しいものです。

なるほど、では、5億ガロンといたしましょう。
対価の方ですが、15兆Vaですか……。貴国経済への影響は理解しますが、我が国の財政上、そこまでの額を出すことは出来ません。対価は8兆Vaと考えておりましたが、こちらからは10兆Vaを提示いたします。

では10兆で合意致します。
取引開始は貴国の事情に合わせます。

友好条約の内容は
・相互不可侵
・国際平和の先駆けとなることを宣言
・民主・平和・共存の三本柱を両国の関係の骨子とすることを明記

としたいと思います。

とりあえず合意できた貿易の輸出を開始してもよろしいでしょうか？
我が国も経済的に厳しいものでして。

おそくなりまして申し訳ありません。
それでは、こちらも送金を設定いたします。

また、友好条約に関しては、特に異存ありません。