聖マズダー教国・スオミ王国会談

聖マズダー教国首都ペルセポリス
ツァラトゥストロブルク宮殿・応接の間
スオミ王国国王陛下を招き、教皇聖下自ら会談をされます。

侍従長：我が国からは国王レオ1世陛下と私ローグ伯マリウス・ツォーベルン、それに首席王室外務官のイングリッド・トルン卿が出席させて頂きます。

ドスタル枢機卿：我が国からはゾロアスター教皇聖下と教皇内事管理室長である私アルフォンス・ドスタル、そして典礼省長官のブルクハルト・スピターマ枢機卿が出席いたします。

侍従長：我々の側では、今回の会談においては両国間の関係改善・強化とその具体策、スオミ国内のゾロアスター教、特にスオミ=ゾロアスター協会の位置づけについて、そして国王陛下の結婚問題について話し合いたいと思っております。貴國の側としてはいかがでしょうか？

ドスタル枢機卿：我が国も貴国同様、両国の友好関係の深化とゾロアスター教に関する話題を想定しておりました。また、貴国から打診を受けていた、国王陛下の結婚問題についてもお話を伺いたいと思います。
では、まず両国の関係に対する相互の現状認識から確認していきましょうか。

侍従長：もう一つ話し合いたい事で先程言い忘れていたのが、最近の国際連合設立の動き、そして様々な同盟の動きについてです。

首席王室外務官：まず我が国の側としての両国関係に対する認識としては、先頃のアヴェスター発禁や諸宗教の信仰制限問題で関係が最悪になったものの、その後の発禁解除や信仰の自由の拡大、それに我が国の安定化により関係は改善しつつあるというものです。さらに、両国共に比較的君主の力の強い君主制であり、祭政一致の面も強く、共産主義を敵とするなど共通点も多くさらなる友好関係の発展を期待できると考えております。

ドスタル枢機卿：そうですね。国際情勢についても意見交換することは必要でしょう。
では、露払いはこれくらいにして、教皇聖下にお話しいただきます。
教皇ゾロアスター：遠路はるばるよくお越しくださった。レオ陛下。我が国名産の紅茶を用意させましたので、どうぞ召し上がってください。
両国の関係ですが、正直なところ数年前まで、我が国は貴国に対し良い印象を持っていませんでした。しかし、現在はそういう意識はありません。貴国は我が国が友好関係を築くに値する国家である、と考えています。

国王レオ1世：大変美味しい紅茶ですね。我が国では寒冷な為、残念ながら紅茶は採れないのです。話を戻しますと、我が国の認識は先程トルン卿が言ったとおりです。私個人としても、両国はより親密な関係を築けると考えています。

教皇：トルン卿の話の中で共産主義について触れていましたが、我が国は共産主義を“敵”だとは考えておりません。あくまでも敵は『暴力』であり、民衆が共産主義を望むなら、それも悪いことではないと考えます。
ところで、貴国は鉱山を再開発される予定だと聞きましたが、ウラン鉱でしょうか？