石動第三帝国・エルツ帝国間首脳会談

604年3月12日、石動第三帝国公方府応接室にて本会談は行われる。

足利晶子「石動へようこそ、ネグローム首相閣下。この度の閣下のご来訪を大変嬉しく思います。随分の長旅、お疲れの事でしょう。山岡産の石動茶と吉備団子をご用意しております。どうぞご賞味ください」

エルツ帝国より首相イグニーケ・ネグロームが出席します。

ネグローム「貴国の歓迎に感謝申し上げます。帝国の首脳としてこの場へ立てることを誇りに思います。

本日は貴国と帝国との友好に対する、重要な一歩を踏み出すためのお話を持ってまいりました。」

足利晶子「大国である貴国との友好は我が国の国益にも利するものとなる事でしょう。心してお伺いしたく存じます」

ネグローム「帝国と貴国との友好として、国際社会への活躍をする礎として、まずはわれらが両国の間には永遠の平和と恒久の安定が必要である。だから両国の間における相互不可侵条約の締結を希望いたします。いかがでしょうか？」

足利晶子「不可侵条約ですか。フリューゲル第二位の兵力を有する貴国との不可侵条約締結は我が国としても願ってもいない事です。両国の不可侵条約締結は国際情勢の安定化にも一層寄与する事でしょう。是非締結致しましょう」

ネグローム「貴国の賛同を得れて、幸福です。これで両帝国はフリューゲル全体の安定に貢献する責務をもつ先進国としてともに進むための礎を作り上げることに成功するのです。条文に問題が無ければ条約への署名をお願いいたします。」

エルツ帝国と石動第三帝国との間の相互不可侵条約（案）
第一条 本条約は、エルツ帝国と石動第三帝国間の相互不可侵を規定する。
　
第二条 エルツ帝国と石動第三帝国は、相互の武力行使発動を控える。
　第一項　禁止される軍事行動は、ミサイル・衛星破壊砲・レーザーの発射、陸上部隊の派遣である。
　
第三条 エルツ帝国と石動第三帝国は、両国間に外交問題が生じた際、対話による交渉で平和裏に解決を図る。
　第一項　エルツ帝国と石動第三帝国は、相互に対し外交交渉の場で軍事行動の示唆による恫喝を厳に慎む。
　
第四条 本条約の有効期限は、破棄しない限り無期限とする。
　
第五条 本条約は、破棄の通告から6ヶ月で失効する。

足利晶子「問題ございません。では早速署名させていただきます」

源正二位征夷大将軍足利海防一女晶子(花押)

ネグローム「では私も、署名いたします。」

エルツ帝国首相　イグニーケ・ネグローム

ネグローム「これで両国の安定の礎は築かれました、次は両国における経済の連携増加についてお話ししたいと思います。
帝国は近年経済において、衰退の色を見せております。貴国においても10年前までは大幅に経済力を増大させておりましたが、近年はその規模を維持するにとどまっている。ゆえに両国の企業が連携することで、お互いの国の経済を活性化していこうではありませんか」

足利晶子「なるほど。現状我が国は資金も十分にありますので、商圏拡大に於いては590年代ほどの勢いはあまり必要ではありませんが、その他の資源の備蓄・買い付けに付いては世界的な資源不足もあってか、常々頭を悩ませている次第です。具体的にはどういった連携をお考えでしょうか？」

ネグローム「エルツにおいて現在もっとも躍進著しいのは、観光業です。それに続いて林業でしょうか。帝国からはホテルや劇場といった観光業開発を行っているロイヤル社、そして林業を一躍国内で大規模産業に押し上げたマニワホールディングスを貴国企業と連携させたく存じています。これによって帝国より貴国へ円滑な建材取引が可能になるでしょう。では一方で貴国の誇る資源、産業は...言うまでもありませんよね？」（沖に浮かぶ貿易船を眺めながら）

（えーこれを俗にＲＰのみ、といいます）