レゴリスに存在する全てのゾロアスター教徒を代表して私、レゴリス管区主教のリゼット・ヴェルトミュラーが出席します。

さて、まずは龍鮮地域に於ける礼教との対立状態についてですが、成蘭管区主教座下が仰っている通り、対話の場を設け対立が実際の行動に移行しないよう調整を図るべき。と私は考えております。

スオミ王国に関しましては、先ほどスオミ王国宰相府が布告を出し、ゾロアスター教に於いては同国内務省に申請の上布教と礼拝活動を許可するとの事ですので、取り敢えずは申請をしてみては如何でしょうか？無論、申請が許可され布教が始まってからスオミ王国がゾロアスター教徒に対し弾圧等を行った場合は、首席枢機卿猊下の仰る通り断固とした態度をとるべきでしょう。

成蘭・レゴリス代表のご助言誠にありがとうございます。
我々としても、これまで以上に対話の努力を重ねていく所存です。

しかし、龍鮮の祆教徒35万人に対して礼教は2700万人と国民のほとんどが信仰し王室や両班の庇護を受けているだけではなく、300年前の香麗王朝時代から社会に根付いているため厳しい面もあります。

スオミ王国の問題ですがレゴリス管区主教座下のご意見に賛同いたします。

宗教間の対立は、対話で解決すべきという意見が多いようですね。これ以上事態が悪化した場合は、該当国政府に仲裁を求め、管区主教を代表として問題解決のための対話に臨もうかと思います。

スオミ王国の件ですが、彼の国は我らが聖典のアヴェスターを発禁処分にしており、この状況では到底、布教活動はできません。
以前、発禁の撤回を求めましたが、良い回答は得られませんでした。
我が国ではスオミ国の政情悪化を受け、同国内のゾロアスター教徒の我が国への移住を許可、奨励しております。
スオミ王国での布教に向けて、活動する必要性はほとんどないと考えております。

宗教対立については、ある程度意見が交換できたと思います。
では、もう一つの議題を提示させていただきます。

聖マズダー教会は世界各地で布教活動を行い、その結果、それぞれの地域で同胞による教会が作られ、それらは現在、管区教会として活動しています。
我々が直接運営せず、現地のコミュニティに委任するのは、その地に適合し、柔軟な対応ができるようにとの考えがあるからです。
しかし、その代わりにゾロアスター教会全体としての力は減衰してしまっております。そこで、我が教会は教皇を頂点とする、全世界的なゾロアスター教コミュニティの構築を提案いたします。
そこでは、世界中のゾロアスター教会の連絡をすることや、国際的事象への対応を足並みを揃えて行うことを推進できるような機能を持たせたいと考えております。
各々方は如何にお考えでしょうか?

世界的なコミュニティ形成を図るという御提案に賛同致します。

教会同士が結束を強めることで、より一層ゾロアスター教への理解を促進することが可能ですし、先般のスオミ王国発禁問題のような緊急を要する問題にも即座に対応することができるでしょう。

首席枢機卿猊下のご提案に賛同します。

コミュニティが成立することにより、各教会間の連携も深まるでしょうし、至急の対応が求められる問題にも対応することが可能になると私は考えております。