御参加に感謝する。
まず、現状のバルト海の領有権に関する問題を整理する。
アクアマリン王国側にとって問題となっているのは、ボスニア湾、スオミ湾、バルト海全域を領海と主張する
スオミ王国側により帝政フリューとの交易が著しく制限されており、現に自国船舶がスオミ王国を名乗る
一団から通行税を徴収されているということである。
これに対して、スオミ側は一二海里以遠の領有権を主張しておらず、また海空軍戦力の不足により
沿岸部以遠の治安維持もままならず、海賊の跋扈するに任せていると述べている。
また、領有権についてはバルト海北部沿岸がスオミ領海、北部その他と中部は公海、南部全域は
普欧帝国の領海と認識している。しかし、我が国の抗議を受けバルト海南部に関しては訂正した。
最後に、我が国の外務省と海軍による調査では特定の国家がバルト海の島嶼の領有を宣言したとする
記録は過去の外交文書に認められず、島嶼部を支配しているのは海賊であるということが確認されている。
また、スオミ領海に近い島嶼においても海賊の活動は活発であり、スオミ側は到底島嶼部における
主権を確立しているとは言い難い状況にある。
我が国としては、本問題はバルト海島嶼部を活動範囲とする海賊によりアクアマリン側の交易が
阻害されているものと考える。また、未だ主権権力が脆弱なスオミ王国の犯罪者や貧民が海賊となり、
スオミ王国の名を騙り通行税を徴収しているものと推測される。
上記について、両国に確認願いたい。