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現: 2016-04-09 (土) 10:29:14 thinus | |||
---|---|---|---|
Line 1: | Line 1: | ||
+ | *概要 [#cc5f0e2f] | ||
+ | &font(120%){※前書き}; | ||
+ | この設定資料は他国の設定内容を参考に作っておりますが、何分あやふやな知識の下で書かれているのでどうかご容赦ください。 | ||
+ | #contents | ||
+ | |~国名|&font(150%){''ボアーズィチィ帝国''};| | ||
+ | |~正式名称|&font(120%){''スンナ及びジャマーアの民による正統なる帝国ボアーズィチィ''};| | ||
+ | |~国旗|#ref(flag_1.png)| | ||
+ | |~国章|#ref(Sultan_flag1.png)| | ||
+ | |~標語|『アッラーのほかに神は存在しない。ムハンマドは神の預言者である。』| | ||
+ | |~政体|スルタン制| | ||
+ | |~首都|シブリヒサール(Sivrihisar)| | ||
+ | |~国家元首|ハヤル一世| | ||
+ | |~ハリーファ|オルハン・アタイズィ| | ||
+ | |~民族|ボアーズィチィ人| | ||
+ | |~宗教|イスラーム教スンナ派| | ||
+ | |~国歌|[[The National Anthem:https://youtu.be/ymlmSzfHmk0]]| | ||
+ | |~国花|アンズ| | ||
+ | |~公用語|アラビア語| | ||
+ | |~総人口|約700万| | ||
+ | |~通貨|ダラット(旧通貨リラは636年7月以降順次廃止し、ダラットに移行)| | ||
+ | |~開国|636年1月| | ||
+ | |||
+ | *歴史 [#g1f686d5] | ||
+ | ※特に重要な時事は太字で表示しています。 | ||
+ | |年度|月| 国内| 海外| | ||
+ | |636年|1月|国際社会への開国宣言|~~| | ||
+ | |~~|~~|イスラム法解釈改定。異教徒の信仰の表明と国内布教活動に関する規制緩和|~~| | ||
+ | |636年|2月|~~|''[[ガトーヴィチ帝国・ベルサリエーレ王国戦争:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/xpwiki/?%A5%AC%A5%C8%A1%BC%A5%F4%A5%A3%A5%C1%A1%A6%A5%D9%A5%EB%A5%B5%A5%EA%A5%A8%A1%BC%A5%EC%C0%EF%C1%E8%A1%CA%B2%BE%BE%CE%A1%CB]]開戦''(宣戦布告は前年11月)| | ||
+ | |636年|6月|旧セビーリャ共和国との国交解消|ウェールリズセ連邦共和国軍、セビーリャ進駐開始| | ||
+ | |636年|7月|ダラット圏加入、旧通貨リラ廃止|~~| | ||
+ | |637年|4月|グロリアーナ国際大会へ選手団派遣|エルツ帝国グロリアーナ市で第三回国際スポーツ大会(グロリアーナ国際大会)開幕| | ||
+ | |637年|4月|~~|[[ガトーヴィチ帝国・ベルサリエーレ王国戦争:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/xpwiki/?%A5%AC%A5%C8%A1%BC%A5%F4%A5%A3%A5%C1%A1%A6%A5%D9%A5%EB%A5%B5%A5%EA%A5%A8%A1%BC%A5%EC%C0%EF%C1%E8%A1%CA%B2%BE%BE%CE%A1%CB]]、ガトーヴィチ戦勝で終結| | ||
+ | |637年|9月|~~|グロリアーナ国際大会閉幕、馬術個人で銅メダル受賞| | ||
+ | |638年|8月|帝国議会から首長勢力を除外。名称をハリーファ議会へ改め新体制始動|~~| | ||
+ | |638年|9月|沖合地震による津波災害発生。数十万の死傷者が生ずる|~~| | ||
+ | |641年|1月|イスラム法警察設立により体制強化|~~| | ||
+ | |641年|3月|~~|トロピコ共和国で事変| | ||
+ | |641年|5月|~~|ソサエティ設立、国際勢力図を大きく変容させる| | ||
+ | |642年|2月|新聖地が正当か否かの論争が勃発|~~| | ||
+ | |643年|5月|観光庁設立|~~| | ||
+ | |643年|8月|聖地論争終結へ。ハリーファ・スルタン共同声明を発表|~~| | ||
+ | |643年|9月|旧エウシウワンジャ共和国から難民受け入れ|エウシウワンジャ共和国滅亡| | ||
+ | |643年|11月|財政危機発生。公務員によるストライキで政府機能一時麻痺|~~| | ||
+ | |644年|1月|ベルサリエーレ、クシミニャールから難民受け入れ|ベルサリエーレ第一共和制、クシミニャール候国相次いで滅亡| | ||
+ | |644年|4月|ボアーズィチィ内戦勃発|~~| | ||
+ | |644年|5月|アルドラド帝国介入。首都シブリヒサールを奪還|~~| | ||
+ | |644年|10月|反乱軍を完全掃討|~~| | ||
+ | |||
+ | *国土 [#a7c29c46] | ||
+ | ボア―ズィチィ帝国地域は主要な十の首長領で構成されている。 | ||
+ | **帝国の十の首長領 [#d1e2d32b] | ||
+ | ***フェティエ首長領 [#k0b1d53a] | ||
+ | ''シブリヒサール(Sivrihisar)'' | ||
+ | #ref(capital1.jpg) | ||
+ | 首都であり、帝国最大の人口を有する都市。 | ||
+ | キリム宮殿のほか、マスジド・シャミイアという世界最大級のモスクが存在する。 | ||
+ | |||
+ | ***アフシャール首長領 [#yf2a46a4] | ||
+ | カリヨラ市 | ||
+ | ***シワス首長領 [#qb965fca] | ||
+ | チョルム市 | ||
+ | ***カルス首長領 [#mdd6a52b] | ||
+ | ベルガマ市 | ||
+ | ***シャルキョイ首長領 [#yca8cf4b] | ||
+ | アルデヴィル市 | ||
+ | ***エシュメ首長領 [#s9a0e591] | ||
+ | ウシャク市 | ||
+ | ***ガスヴィン首長領 [#jb3cfc87] | ||
+ | エミルダァ市 | ||
+ | ***コンヤ首長領 [#c7f366ad] | ||
+ | マラテヤ市 | ||
+ | ***ロレスタン首長領 [#ac8b3edd] | ||
+ | バクティアリ市 | ||
+ | ***ウルファ首長領 [#v1e867d5] | ||
+ | シルート市 | ||
+ | |||
+ | *政体 [#k48a4e79] | ||
+ | 国家元首としては世俗的最高権威であるスルタンが相当するが、イスラム共同体(ウンマ)としては宗教的最高権威かつ指導者であるハリーファが存在する。 | ||
+ | そのため実質的にはスルタンはボアーズィチィ地域の政権担当者としてハリーファから委託される従属的な地位であり、共同体の合意に背くことはできない。 | ||
+ | なお現状ハリーファの権威とそれに従うイスラム共同体の範囲は帝国内に留まり、他国のイスラム共同体にまでは及ばない。 | ||
+ | |||
+ | **ハリーファ(カリフ) [#h864cae8] | ||
+ | アタイズィ家の男から選ばれるが、完全な世襲ではなく要件が存在し、人格に問題がないこと及び善行を重ねているもの、法学者であることが求められる。 | ||
+ | **アタイズィ家 [#n7ac5887] | ||
+ | フリューゲルへと向かう大移住の中でハリーファを継承する家系として共同体から認められた。 | ||
+ | |||
+ | ***オルハン・アタイズィ [#vc6ccddb] | ||
+ | 現ハリーファ | ||
+ | |||
+ | **スルタン [#z1692347] | ||
+ | ***ハヤル一世(ハヤル・フェティエ) [#fcb64f38] | ||
+ | フェティエ氏族の長。 | ||
+ | 最有力の首長としてスルタンに選出された。 | ||
+ | |||
+ | ''キリム宮殿'' | ||
+ | #ref(400300ciragan.jpg) | ||
+ | スルタンの官邸 | ||
+ | |||
+ | **政府組織 [#w5e77829] | ||
+ | -宰務省(スルタンの執政を輔弼) | ||
+ | --統計局(国勢調査等を行い、様々な部門の年度統計を白書にまとめる) | ||
+ | --公文書管理局(公務処理によって生じた資料等の管理) | ||
+ | -財務省(財政に係ることの管轄) | ||
+ | --国家財政主計局(国家財政に係る年度・補正予算の策定とその予算効果の調査) | ||
+ | --金融委員会(金融市場の監視と調整) | ||
+ | --公正取引委員会(カルテルの監視) | ||
+ | --造幣局(国内通貨の発行) | ||
+ | -内務省(主に内治に係ることを管轄) | ||
+ | --国土開発委員会(公共開発事業の主導) | ||
+ | --国家公安局(国内の治安維持) | ||
+ | --徴税局(徴税の適正遂行) | ||
+ | --観光庁(国内外に観光情報を広報して集客を図る) | ||
+ | -外務省(外交に係ることを管轄) | ||
+ | --国際法局(帝国が他国と締結した条約等の国際法規や加入した国際組織についての解釈及び実施) | ||
+ | --国際情報局(海外情報の監視) | ||
+ | --出入国管理局(出入国管理及び外国人の在留許可など) | ||
+ | -国防省(国防に係ることを管轄) | ||
+ | -商務省(国内産業・経済と貿易に係ることを管轄) | ||
+ | --資源管理委員会(食糧・森林・鉄鉱・燃料・石油の生産管理) | ||
+ | -保健労働省(厚生政策等の社会保障に係ることを管轄) | ||
+ | -文部省(教育及び文化財保護に係ることを管轄) | ||
+ | -イスラーム省(イスラム教の布教とモスク等の運営・保護) | ||
+ | --イスラム法警察(宗教警察で一般警察より強力な権限を有する) | ||
+ | |||
+ | ***閣僚一覧 [#q406a020] | ||
+ | 【宰務相イスメト・エクシオウル 636年1月~ | ||
+ | 【財務相】クレイシュ・デュラン 636年1月~ | ||
+ | 【内務相】メフライル・サヤン 636年1月~ | ||
+ | 【外務相】ロスタム・コルテュルク 636年1月~ | ||
+ | 【国防相】セリーム・エレネル 636年1月~ | ||
+ | 【商務相】ナディデ・バラミール 636年1月~ | ||
+ | 【保健労働相】カスム・オズディル 636年1月~ | ||
+ | 【文部相】ハーヒューズ・セキ 636年1月~ | ||
+ | 【イスラーム相】エスラ・チャクマフ 643年9月~ | ||
+ | 前任者:アッバス・オザイ 636年1月~644年9月 | ||
+ | |||
+ | ※644年2月現在 | ||
+ | |||
+ | **ハリーファ議会(旧帝国議会) [#b3ebe28c] | ||
+ | 旧帝国議会。イスラム法の下に帝国内の共同体の合意を形成、類推を行う強権的な法的決定機関であり、638年8月に帝国議会から首長勢力を除外し、ハリーファ及びイスラム法学者のみで構成する体制の下でハリーファ議会と改称して発足した。 | ||
+ | スルタンに対して法的指導の権限と罷免権をも有する。会期に定めはなく選挙というものは行わない。また会議は非公開が前提。 | ||
+ | -議会事務局(議会開催の通達と議事録の管理) | ||
+ | -国立帝国議会図書館(10万3000冊以上に及ぶ国内外の図書を所蔵。国民にも利用が開放されている) | ||
+ | |||
+ | **司法 [#rb02e272] | ||
+ | ***イスラム法 [#ec903217] | ||
+ | シャリーアまたは聖法とも呼ぶ。 | ||
+ | 神勅たるコーラン並びにムハンマドの言行禄(スンニ)たるハディース及び合意(イジュマー)並びに類推(キヤース)の四つを法源とするイスラーム教徒(ムスリム)が守るべき儀礼的な社会生活規範と法的規範であり、国法。 | ||
+ | ハラムとしての成立要件を満たせば死罪、石打、鞭打ち、さらしの何れかの刑罰が与えられる。量刑は単体または複合的に課せられる場合があり、複数回にわたって執行されることもある。 | ||
+ | ハリーファ議会により恩赦や赦免を受けることができる。 | ||
+ | |||
+ | ''【イスラム法体系】'' | ||
+ | -ワジーブ(義務) | ||
+ | -マンドゥーブ(推奨) | ||
+ | -ハラール(許可) | ||
+ | -マクルーフ(忌避) | ||
+ | -ハラム(禁止) | ||
+ | |||
+ | ''イスラム裁判所'' | ||
+ | ハリーファ会議において選ばれた裁判官(カーディー)が担当する。殆どがイスラム法学者出身で占められる。 | ||
+ | |||
+ | **外交 [#e58f0064] | ||
+ | 世界に数少ないイスラム教国としてその発信力向上に努める。 | ||
+ | イスラム教圏とダラット圏の二大価値観を共有する地域大国を目指す。 | ||
+ | |||
+ | ***国交を有する諸外国 [#h31906eb] | ||
+ | |国名|状態|備考|国交締結の順番| | ||
+ | |旧セビーリャ共和国|解消|解消事由:ウェ連共軍進駐に伴う当該地域の国家代表権喪失|国交締結第一号:636年2月~6月| | ||
+ | |セビーリャ自由共和国|平常|旧セビーリャ共和国の後継政府|国交第十七号:640年5月~| | ||
+ | |カルセドニー島共和国|良好|資源を援助し我が帝国開発に寄与|国交締結第二号:636年2月~| | ||
+ | |ノホ・ヘレコ連邦|平常|【ENEC】|国交締結第三号:636年2月~| | ||
+ | |ヨリクシ共和国|平常|~~|国交締結第四号:636年2月~| | ||
+ | |テークサット連合|平常|【ENEC】同じイスラム教スンナ派国家|国交締結第五号:636年3月~| | ||
+ | |エーラーン教皇国|平常|【SLCN】ダラット圏。ゾロアスター教国家|国交締結第六号:636年3月~| | ||
+ | |エルツ帝国|親密|【SLCN】ダラット圏。鉄鋼と燃料の貿易相手国で同国の帝国資源保護法適用を受ける|国交締結第七号:636年4月~| | ||
+ | |アルドラド帝国|親密|ダラット圏。燃料貿易相手国。|国交締結第八号:636年6月~| | ||
+ | |ヴァノミス連邦|平常|体制を民主化し独立を果たす|国交締結第九号:636年7月~| | ||
+ | |トルキー臨時社会主義連合|平常|同じイスラム教スンナ派国家|国交締結第十号:636年7月~| | ||
+ | |フリュー第二帝政|平常|~~|国交締結第十一号:637年6月~| | ||
+ | |トリヴェント連邦|平常|数少ない石材生産国|国交締結第十二号:637年6月~| | ||
+ | |ベルサリエーレ共和国|平常|~~|国交締結第十三号:638年1月~| | ||
+ | |石動第三帝国|平常|~~|国交締結第十四号:638年9月~| | ||
+ | |ストリーダ王国|平常|~~|国交締結第十五号:638年9月~| | ||
+ | |レゴリス帝国|平常|~~|国交締結第十六号:639年3月~| | ||
+ | |辺境日ノ本人共和国|平常|~~|国交締結第十八号:640年8月~| | ||
+ | |スコッチランド共産主義同盟|平常|我が帝国の財政危機に際して10兆Vaの資金援助|国交締結第十九号:644年2月~| | ||
+ | |||
+ | #region(帝国の置かれる国際情勢と外交環境に関する政府白書) | ||
+ | |||
+ | ***帝国の置かれる国際情勢と外交環境に関する政府白書 [#y38c248e] | ||
+ | 帝国では政治・外交・安全保障上の観点で影響が現在も避けられないものがあると考え、特に注視すべき過去数年に生じた国際情勢上の事件等を白書としてピックアップしている。 | ||
+ | |||
+ | -''636年7月時点作成'' | ||
+ | 主筆:帝国外務省 フゼイフェ・チャクマル 在エルツ大使 | ||
+ | |||
+ | ''評価点について'' | ||
+ | 帝国への直接的間接的な影響の度合いに対してE(影響なしまたは軽微なレベルの影響)、D(低レベルな影響)、C(中レベルの影響)、B(高レベルの影響)、A(当事者または特筆すべきレベルの影響)を割り当て、さらに影響が予想される期間の長さに応じ、+なしが短期、+は中期、++は長期、+++は超長期と評価している。 | ||
+ | 短期とは半年未満、中期とは半年以上5年未満、長期とは5年以上、10年未満、超長期とは10年以上。 | ||
+ | |||
+ | --''ダラット圏及びエルツ帝国の新資源戦略【A+++】'' | ||
+ | ダラット圏はダラットが共通通貨として使用される経済圏であり、アルドラド帝国とエルツ帝国、エーラーン教皇国が加入している。 | ||
+ | 帝国は旧通貨リラを使用していたが、エルツ帝国と経済関係の深化を進めるため通貨統一が必要であると鑑みてアルドラド政府当局にダラッドの発行と流通許可を申請し、636年7月から正式に流通が開始された。発行は財務省造幣局に設備が整えられる9月から予定される。 | ||
+ | エルツ帝国は直近に帝国資源保護法を施行しており、我が帝国は鉄鉱とウラン鉱を同国に輸出する取り決めを結び、同法の適用対象となった。ダラッド圏への加入はその関係を盤石にするための布石である。 | ||
+ | 国際的に主要資源を巡ってはENECとカルセドニー島共和国の主導する資源輸出国機構の構想などで摩擦が生じており、どの国家と貿易を結び、収益を確保することで経済を安定成長させるかは重要な政策課題であった。エルツの新資源戦略へ賛同し乗ることは帝国生存の唯一の道であろう。 | ||
+ | ダラット圏はアルドラド帝国とエルツ帝国の両輪により過去50年以上の歴史を誇っており、ダラットは国際的に信用される通貨だ。経済を体、流通する貨幣を血に例えるとまさしくダラッドは健康な血であり、体内に残る古い血と入れ替えることにより丈夫な経済体制を築くことにつながることは間違いない。 | ||
+ | カルセドニー島共和国はクイーンズ連邦やセビーリャ共和国など相次いで投資先が破綻して失敗を重ねており、この現状を帝国は第三者的に分析し、慎重に相手の選定を行ったといえる。 | ||
+ | また交渉の中でエルツ帝国の反応も極めて慎重なものであり、今後も貿易や投資の交渉には審査の目が厳しさを増すものと思われることから後に続く新興国もそれを踏まえた交渉に当たらねばならないだろう。 | ||
+ | |||
+ | --''ガトーヴィチ帝国・ベルサリエーレ王国戦争【B+】'' | ||
+ | 635年11月ガトーヴィチ帝国がベルサリエーレ王国に対し宣戦を布告したことで勃発。現代史上の戦争の中でも最大規模。多くの国が支持するガトーヴィチ側の優位はほぼ確定している。 | ||
+ | ただ実際に交戦に至っているのは当事者二ヵ国のみであり、周辺国は消極的態度を保っているため長期戦は避けられない見通しとなった。 | ||
+ | 両国ともにこの戦争によるダメージによる生産力及び消費力低下は必至であり、世界経済に大きな悪影響を与えることが示唆されている。 | ||
+ | 帝国は両国とも国交はなくその他繋がりも少ないことから戦争で被る影響はないが、この戦争の帰趨が決し、いつ終止符が打たれるかということによってもたらされる国際社会への影響には大いに関心が寄せられるところである。 | ||
+ | |||
+ | --''セビーリャ問題【C】'' | ||
+ | セビーリャ共和国は帝国に最も最初に国交を打診した国家である。快く帝国も受け入れたが、わずか4か月程度で解消となった。その直接的な事由はウェールリズセ連邦共和国軍による同国への進駐に伴って主権を失ったことによる。 | ||
+ | 同国の内政上の問題に対する国際的圧力から同国は政府転覆という事態を引き起こし、数々の混乱を生んだ。 | ||
+ | 安易な政変の選択を行うことは国際社会への印象面以前に自ら統治の正当性をうち捨てる唾棄すべきもので、イスラム法では認めれない。 | ||
+ | 帝国であればまずアッラーの教えに従い、為政者の行いがアッラーに背くものでないかを問うであろう。 | ||
+ | そのため同国に対する帝国及びムスリムの有する印象は悪化している。 | ||
+ | これに関連し、ウェールリズセが主権下に置くセビーリャに干渉したとしてカルセドニー島共和国への最後通牒を発表し、世界での更なる余波が懸念される。 | ||
+ | #endregion | ||
+ | |||
+ | *国民 [#ac91ce31] | ||
+ | ''ボアーズィチィ人'' | ||
+ | 旧時代のアラブ人系から派生した民族。部族社会で閉鎖性が強い。 | ||
+ | 氏族によってはトルコ系やペルシャ系の血も多少混じっている。 | ||
+ | |||
+ | **公用語 [#sf5f1107] | ||
+ | コーランはアラビア語で書かれていることから公用語はアラビア語を使用している。 | ||
+ | 一部の首長領ではペルシャ語、トルコ語、クルド語なども通用する。 | ||
+ | |||
+ | *経済 [#fbd071f1] | ||
+ | 粗放的農業と家庭内手工業が中心。 | ||
+ | 首長領の特産品が珍重されており、馬と絨毯、宝石が特に希少価値が高い。 | ||
+ | 鉱山はフェティエとアフシャールの両氏族が抑え、資源開発を進めている。 | ||
+ | **イスラム金融 [#see9a792] | ||
+ | |||
+ | *社会 [#t6fbe101] | ||
+ | イスラム教スンナ派で構成される全国民を包摂する強固な共同体(ウンマ)が形成され、イスラム法と共同体の合意に従う社会生活が営まれている。 | ||
+ | |||
+ | **イスラム法学者(ウラマー) [#fbe16372] | ||
+ | 彼らは''師''と呼ばれ聖職者ではなく政治家や官僚、教育者、科学者、医者などとして社会の重要なポストを占めている。共同体内に適用するイスラム法の解釈を行うためには不可欠な存在で彼らなしにはスルタンやハリーファでも行えない。 | ||
+ | ウラマーとなるには義務教育を修了後、大学でイスラム法を専修し、かつ一人以上のウラマーからコーラン問答を行って認められる必要がある。 | ||
+ | |||
+ | ''ボアーズィチィ法学派'' | ||
+ | 帝国における法学者の主流な派閥勢力。 | ||
+ | 最近行った改革としては異教徒による信仰表明を禁止(ハラム)ではなく忌避(マクルーフ)への変更など。 | ||
+ | 聖地論争の中でさらにメッカ正統派とカリヨラ派に分かれ、最終的にメッカ正統派が主となった。 | ||
+ | |||
+ | **ハラル認証 [#n1e04c0c] | ||
+ | 国内では豚やアルコールの摂取を禁じるイスラム法に基づき食品、医薬品、化粧品などの製造工程で豚由来成分やアルコールが使用されていないことや保管・流通過程で非ハラル商品と接触していないことを証明する必要がある。 | ||
+ | 帝国商務省はハラル認証機関を設置しており、輸入品についても厳しく検査している。この機関の許認可を得られたもののみハラル製品として流通販売が可能。 | ||
+ | 但し、異教徒しか入れない政府指定の免税店であれば非ハラル商品を取扱うことが可能である。 | ||
+ | |||
+ | **宗教 [#nc1e1046] | ||
+ | ***イスラム教スンナ派 [#l579876b] | ||
+ | 概略はイスラム教のページを参照のこと | ||
+ | ''国教''と定められ、国籍を有するにはイスラム教スンナ派への入信が必須条件のため全国民がイスラム教徒である。 | ||
+ | |||
+ | ''マスジド・シャミイア(世界最大級のモスク)'' | ||
+ | #ref(blue_mosque.jpg) | ||
+ | #endregion | ||
+ | |||
+ | ***その他の宗教 [#w5a87fe4] | ||
+ | |||
+ | **教育 [#q75c67d5] | ||
+ | 国民の子女に対し義務教育を6年間実施している。 | ||
+ | 国語という教科はなく、コーランの読み書きで自然とアラビア語を身つけて識字率は80%を超すとされる。 | ||
+ | そのほか科学、歴史(民族史と国史)、地理、数学、論述、スポーツ、音楽、美術、課外活動(男子のみ)、家庭科(女子のみ)が教科として設けられる。 | ||
+ | 論述は5年次から開始される応用教科であり、卒業のために必須である。内容はコーランに対する問答であり、政府の認める優れた法学者(ウラマー)を学校に招聘し、それを相手にレポートを提出し議論を重ねる。本来はコーランに対する独断的解釈は誤りであり、スルタンやハリーファでさえ許されないが、この場においてはアッラーの名において認められる。 | ||
+ | これは児童らにイスラム教への柔軟な理解を深める一助となり、単なる強制ではない教育という形で敬虔なイスラム教徒を育成し、特に優秀なウラマーとして世に輩出するのに不可欠な手段であるからだとされている。 | ||
+ | なおコーランの完璧な解釈はアッラーかそれを直接啓示された預言者ムハンマドしか知りえないため、採点は行われない。 | ||
+ | |||
+ | **軍事 [#l2ee6486] | ||
+ | 国防思想は専守防衛だが、途上国として安全保障を高める必要性に迫られている。 | ||
+ | イスラム法に基づく戦争法を採用しており、戦いにおいて旧時代から継承するムスリム戦士としての流儀を重んじるところがある。 | ||
+ | 保有兵器は中東戦争や以降の紛争などによって使用された旧ソ連圏の兵器がもちこまれ、軍の兵器工廠によって生産も行われている。 | ||
+ | |||
+ | ***戦争法 [#s84049a9] | ||
+ | イスラム法は戦争法についても定められている。 | ||
+ | 戦争に関する国際慣習法との調整は外務省の国際法局によって試みられているが、概ね問題になることはないとの見解が出ている。 | ||
+ | イスラム世界内での戦争及びイスラム世界に属する国家と非イスラム世界に属する国家との戦争においてイスラム世界の国家が順守すべき義務とされた法。 | ||
+ | 現在まで採用しているのは現時点で帝国のみ。この法は一般的な戦時国際法を運用する際に影響を受ける。 | ||
+ | |||
+ | -開戦の作法 | ||
+ | ムスリムの軍隊が異教徒の軍隊と交戦に及ぶ際には、ムスリムの側は相手に改宗か、恭順か、それとも戦争かを選ばせる通告を行わなければならないとされる。 | ||
+ | また開戦に際して、講和条件として人頭税(ジズヤ)の金額を設定することも定めている。 | ||
+ | -捕虜の処遇 | ||
+ | 捕虜がムスリムへの改宗を拒否した場合、司令官の判断で自由に処刑できる。処刑しない場合は奴隷化、身代金や捕虜交換による釈放、恩赦を行う。但し、改宗した場合は処刑してはならず最低限の衣食住待遇を保障する。 | ||
+ | -戦闘員と非戦闘員の区別 | ||
+ | 健康的な成年男子は全て戦闘員と看做し、女子全般及び男子であっても未成年、老人、病人、隠遁者は非戦闘員と看做す。非戦闘員の捕虜は処刑してはならない。 | ||
+ | -戦争の講和 | ||
+ | 相手が降伏し、賠償として既定の人頭税を支払うことを認めた場合、司令官は講和しなければならない。 | ||
+ | |||
+ | ***帝国軍 [#m96e19a2] | ||
+ | スルタンが総指揮を執り、徴兵制の下で構成される国軍。 | ||
+ | 兵力約100万(予備役含まず) | ||
+ | |||
+ | |保有兵器一覧|形式|製造元/開発元| | ||
+ | |[[BMP-1:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/bmp-1.htm]]|歩兵戦闘車(AIFV)|帝国陸軍兵器工廠(AIAW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |[[BTR-70:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/btr-70.htm]]|装甲兵員輸送車(APC)|帝国陸軍兵器工廠(AIAW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |[[9P140ウラガン:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/9P140.htm]]|多連装ロケット発射機|帝国陸軍兵器工廠(AIAW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |[[2S6ツングースカM自走対空砲:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/2S6.htm]]|自走地対空砲|帝国陸軍兵器工廠(AIAW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |[[SA-7グレイル-2:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/sa-7-grail-killu-axx.htm]]|携帯用地対空ミサイル(SAM)|帝国陸軍兵器工廠(AIAW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |[[SA-6ゲインフル:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/SA-6-AY.htm]]|低高度用短中距離地対空ミサイル(SAM)|帝国陸軍兵器工廠(AIAW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |[[SS-1スカッド短距離弾道ミサイルB/C:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/scud.htm]]|地対地ミサイル(SSM)|帝国陸軍兵器工廠(AIAW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |SS-N-2スティックス|艦対艦ミサイル(SSM)|帝国海軍兵器工廠(AINW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |[[SSC-3スティックス沿岸防衛ミサイル:http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/ssc-3.htm]]|沿岸防衛地対艦ミサイル(SSM)|帝国海軍兵器工廠(AINW)/旧ソビエト連邦| | ||
+ | |||
+ | |保有艦艇一覧|艦級|建造元| | ||
+ | |||| | ||
+ | |||
+ | ***首長軍 [#m27d6d6d] | ||
+ | 各首長領が保有する常備軍。兵力規模は小さく装備は前時代的で兵站は馬が担う。首長軍同士の連携は皆無に近い。機動性の高さを生かし国境警備を行っている。 |
- ボアーズィチィ帝国 のバックアップ差分(No. All)
- 現: 2016-04-09 (土) 10:29:14 thinus
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