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rn ahr  エーラーン教皇国の不定期雑誌。
政治、科学技術からファッション、グルメまで幅広く取り扱う。
3月 06 (木曜日) 2014
【科学技術】ボンベイ理科大学院の研究発表に疑義 他 15:42  エーラーン教皇国 
【科学技術】ボンベイ理科大学院の研究発表に疑義

先日、ボンベイ理科大学院のオポカッタ博士が「ハオマーゼ」なる物質を発見したと発表したが、その論文に対して、先行研究にあたる他の学者らの論文からの無断引用や不自然な画像データの存在が数多く指摘されていることがわかった。また、主要な大学・研究所の多くが追試を行うも、ハオマーゼの抽出には至らなかったと発表し、研究者からは「そもそも『ハオマーゼ』は実在するのか?」と否定的な意見も聞かれた。

 これらに対し、ボンベイ理科大学院は「現時点では研究成果は揺るぎないと判断している」とし、まとまり次第調査結果を公表する方針だと回答した。また、国内の研究機関を統括するエーラーン学士院は「当院の注意を引くような懸念はすべて徹底的な精査の対象となる」という声明を出し、学士院が調査する可能性があることを示唆した。



【科学技術】ファルザーム皇弟殿下が研究発表

 帰国以来、義体化研究を続けていたファルザーム皇弟殿下が初めて、公の場で研究発表を行った。研究テーマは「義体化による人間の不死化とその安全性」であり、「不死化」という点で、渦中にあるオポカッタ博士の研究と目標を同じくするものだ。

 ファルザーム殿下の研究によると、従来の義手・義足といった義肢機構や人工臓器を統合した「義体」を人間の中枢神経系とブレイン・マシン・インタフェースの仲介によって接続することにより、「義体化」手術を受けた人は一般の人間同様に行動することが可能になるとのことだ。この技術を使えば、身体の老化は起こらず、脳の欠損等を除いて人間の死の可能性はほとんどなくなる。

 人工臓器とインタフェースの開発はすでに完了しており、類人猿による臨床実験には複数回成功しているという。あとは人間に対する臨床実験を残すのみであるが、被験者の条件が「中枢神経系以外の身体の大部分の欠損者であること」から、候補者はほどなくして死亡するため被験者がおらず、研究は中断している。



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