先日逝去した李主席の後を受けて国家公安委員長である劉正民同志が党中央委員会及び全国人民代表大会の選出によって国家主席に就任した。

劉主席は就任演説の中で、現体制の限界及び改革の必要性を訴えた。

まず、全国の人民公社を解体し、責任生産制の導入を検討、また、外交において諸国との関係改善を目指していく考えを表明した。



「みんなの授業」

-劉新主席ってどんな人なの？

新国家主席に任命された劉正民同志は内陸部で10年間党書記を務めた叩き上げの人なんだ。

地方の行政手腕を評価されて李前主席に警察のトップとして引き立てられたんだ。

-劉主席は資本主義導入に賛成なの？

若い頃に普欧・ノイエクルスなどの諸国に留学していたことがあるらしい。資本主義に積極的に賛成ではないけれど、ある程度の経済的自由は認められるべきとの考えがあるようだよ。



「内陸部で暴動、軍が鎮圧へ」

内陸部啓蘭族自治区で暴動があった。反政府分裂的策動であるとして、西部地方軍事委員会は即時鎮圧を決定。民間人の死傷者は39名、逮捕者は600名を数えた。