最高法院は旧広州祆教軍閥首魁マルセル・フンク以下30名を反国家分裂法違反で告訴しこれを裁判し、死刑判決を下した。処刑は翌日執行され、30名は銃殺刑に処された。

まず反国家分裂法とは諸外国で言う反乱罪に該当する。反乱や国家分裂を取り締まらない主権国家は存在しないであろう。

我々は最高法院という正規の司法機関で裁判を行いその最高司法機関で我が国の法令に照らした上で死刑という判決が行われたのである。

無論これは今後旧共産党幹部にも適用されうる。裁判中に被告らがよく口にしていたが、「我々は宗教を掲げているから見逃してくれ」などとはあまりにも虫の良すぎる話である。

そもそも祆教教徒は広州全人口の1％にも満たない少数派である。その少数派が99％の異教徒を一方的に支配し、広州で祆教徒の国家を作り、さらにマズダー国の属領にするというのは民主政治の歴史的観点から言っても全く正統性がなく、侵略だと非難されても何も反論出来なかろう。

さらにマズダー政府は「華夏人は～」などとレイシズム的発言をはずかしげもなく行った。血のみを以てその民族全ての思想信条に関係なく一括りにしてレッテルを貼る行為こそレイシズムである。慈愛を掲げて設立した教団が同じ口でこのような発言を行う等とは我々ならば恥ずかしくて自殺するレベルであるが、まさに厚顔無恥とはこのことであろう。対して我々が行ったのは反乱を実施した前科を持つ団体に対する予防的措置及び処分でありこれは区別と呼ばれる。これすら理解出来ないのならばまずは国際共通語を高等教育に導入すべきであろう。

元々祆教徒が共産党政権時代に高度な自治まで与えられてかなり優遇されていたことは、我々国民政府の調査でも明らかであるが、そのなんの不満もない状態で分裂騒ぎを起こしたということはやはり野心があったとしか見ることは出来ないし、「圧政下の祆教信者保護」という名目での保護領化もまったく言い訳にもならないのである。

以上の事案をもって今後我が国において祆教教団による布教活動は許可することはできないであろう。

国民党軍は北西部閑陽近郊にて共産党軍と戦い、10万の犠牲を出したものの、閑陽の占領にまでいたらなかった。

これにより４月以来続いていた国民党による攻勢が頓挫したことになる。

また、泰湾海峡での海戦で共産党海軍が勝利し、制海権を取得した。泰湾の国民党勢力はこれで大陸との連絡を絶たれ孤立したことになる。

しかし一方で、東進する国民革命軍第3軍は進軍を続けており、紅京から約3キロ地点にまで到達。近日中にも市街地への攻撃が行われる見通しだ。しかしながら、共産党中央政府は既に商安市に拠点を移しており、首都を攻略して内戦が終結するという楽観視はできない。



【国内】広州教団国家が国民党へ承認を要請

広州の祆教国が国民政府への主権承認を要請した。国民政府は「自治」の約束をしたが、独立容認は明言せず、また、祆教政府に対して兵力及び物資の供出を要求した。

昨今問題となっているフリュー問題であるが、フリューソビエトの支離滅裂ぶりに党首脳は多いに呆れている。

まず彼らの人民は現在の生活に満足しているという主張の根源となっている人民の幸福度、これはすでに極端に低下し破綻、即ち完全に論破された。

次にフリューの産業力、これはまったく話にならない。今まで何をしてきたのかと言わんばかりの能無しぶりである。きちんとした社会主義理論に基づいた計画経済を展開していれば少なくともオストマルクレベルの工業国にはなっているはずである。

インフラに至っては最悪だ。社会投資はほとんどなされておらず、国民の識字率は20％前後と非常に低い。さらに電力もないと来たものだ。かつてレーニンは電化こそ革命の推進力となると言ったが、それすらも彼らは理解していない。いや、理解していないというよりはそもそも彼らは資本論を読んだ事があるのであろうか。まあもっとも、読んだ事があるのであればこのような愚策は行わないのであるが。

以上の事を持って、華夏共産党はこの怠惰な自称革命家、基、ルンプロ集団「フリュー共産党」を断固批判し、かれらに自己批判を促す。



【国際】フリューソビエト書記長銃撃さる。外交部長「今までのツケが回ってきただけ。自業自得である。」



【政治】朱総理退任。新総理に国民党主席の王賢之氏が就任。連合政府は改憲作業に着手。

兼ねてより国共合作に合意していた泰湾島の国民政府との合併がついに成就した。

これによりついに華夏全土が名実共に統一されたことになる。

国民政府はかつて華夏大陸に存在した中夏民国を統治していた政府で、国民党の一党体制で成立していた。一時期共産党との合作が何度か試みられていたが、幾度となく失敗し、30年前に国共内戦に至り我が共産党が勝利し国民政府は泰湾島に逃れ分裂状態が続いていた。

対岸両政府は10年前から統一交渉を続けていたが、ここに至ってついに交渉がまとまり統一された。

統一の条件として国民政府側は５年以内の自由選挙を実施する事、次期政権に国民党幹部の入閣を提示してきた。共産党側も下からの民主化要求からこれを受け入れる条件を整えた結果といえよう。

先日我が国で保護されたスティン・ミディアート皇女の件で出てきたフリューソビエトだが、そのフリューが先日我が国への引き渡し交渉でとんでもない発言を行った。以下に挙げるのはその一部始終である。



ヤキィエーヤ書記長 > 連邦議会は皇女スティンの身柄の受け渡しを要請する。 (フリュー・ソビエト)

ヤキィエーヤ書記長 > 連邦議長は監視社会の限界を考慮し始めている。 (フリュー・ソビエト)

ヤキィエーヤ書記長 > また国内の権威主義者をなだめる為に帝政復古をする事も既に計画されている。 (フリュー・ソビエト)

ヤキィエーヤ書記長 > その為に彼女は必要なのだ。我が国には。 (フリュー・ソビエト)

「引き渡しの条件として１：皇女の自由意志での帰国　２：早急な民主化　３：貴族勢力の復権　を提示」

ヤキィエーヤ書記長 > かなりの国内改革が必要ではあるが我が国には直ちに１と３の条件を満たす用意がある。 (フリュー・ソビエト)

ヤキィエーヤ書記長 > だが２の条件については承諾できない。我が国は多彩な思想、民族間の対立多くの問題を抱えている。 (フリュー・ソビエト)

ヤキィエーヤ書記長 > その状況で立憲君主制を採用する事は我が国の崩壊に繋がりかねない。 (フリュー・ソビエト)

ヤキィエーヤ書記長 > よって我が国は帝政時代の絶対君主制を支持はするが、立憲君主制を支持することはできない。 (フリュー・ソビエト)



おわかりだろうか？監視社会に限界を感じていると言っておきながら監視社会を事実上継続すると言っているのだ。全く支離滅裂である。さらにあろうことか彼の国は社会主義を奉じておきながら「絶対君主制」なる前近代的封建制度の復活を我が国に通告してきた。これはもはや我々の同志たるにふさわしくない。

我が国は人道的配慮から皇女の身の安全を調査してきたが、ここにきて彼の国が大粛清を開始したというではないか。場合によっては、彼の国は皇女を処刑し、我々の面子を潰すことも考えられる事だった。

我々華夏人民はこのような恥知らずな不埒者を「革命家」「同志」と呼ぶ事は出来ないであろう。

【国際】普欧皇帝逝去

普欧メディアによるとフリューゲル暦16540期459年6月6日、同国ヴィルヘルム2世皇帝がケーニヒスベルク大学病院にて崩御したとのこと。

ヴィルヘルム帝は普欧の大国への階段の道標として常に普欧人民の先頭に立ってその象徴として君臨してきた。

党中央は我が国は君主国ではないにせよ、その遺徳をはるか極東の彼方から偲ぶとして外国元首の逝去事案としては異例の党本部及び全人代会議場における半旗掲揚を行う決定をした。



【経済】我が国のGDPが世界第10位にランクイン

党中央発表によれば、今期の実質GDPが神桜を抜き世界10位に入ったと発表した。

これにより我が華夏が極東で最大の経済大国となった。

党中央経済計画局局長は「ガトーヴィチは我が国のような共産国は滅びる運命にあると声明を出していたが、滅びるどころかここまで発展してしまった。彼の国には予言が外れて気の毒で申し訳ない。」と皮肉まじりにコメントした。



【政治】劉主席が来年３月限りで退任の意向

劉正民国家主席は今年度限りでの引退を表明した。

引退の理由は、劉主席は近年健康問題を抱えており、執務に支障が出るとのことで引退を表明したとのこと。既に昨年の国慶節では欠席するなど、健康不安は深刻な問題となっているようだ。今期２期目の任期が切れるという事で区切りとして踏み切ったようだ。

後任として有力なのは陳永竜国家副主席、安瑞蘭第一副総理が挙げられている。