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2017
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南洋日報 新聞‣テレビ‣ラジオの民間最大手、南洋日報社がお送りする南洋日報電子版。ヨリクシの今をお届けします。 | ||
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3月 15 (水曜日) 2017 | ||
ヨリクシ共和国、鎖国体制へ移行 | 22:59 | |
703年7月12日、モンシャロ首相補佐官は会見を開き、国情の安定と復興、そして国内の一連の政治改革が終了するまで、外交を中止、鎖国体制に移行すると発表した。 この会見はラジオ、テレビ、インターネット放送を通じて全国中継された。 続いてソブルート首相がカメラの前に立ち、「我が国は一時の”保養”期間に入る。混迷を極める今のヨリクシにあっては、今一度原点に立ち返り内政に注力することこそが、本問題の根本的解決と更なる発展に繋がるものと信じる」と述べた。 最後に「畢竟我に在ては其進むべき地に進み其止まらざるを得ざる所に止まりたるものなり。余は何人を以て此局に当らしむるも亦決して他策なかりしを信ぜむと欲す」と地球時代の言葉を引用し、放送を終了した。 | ||
マラバイア・ソブルート政権誕生。30年近くに渡ったユズルハ政権に幕。 | 22:38 | |
703年7月5日、心労により入院したルグラント・ユズルハ前首相に代わり、マラバイア・ソブルート新進党党首が首相に就任、ソブルート政権が誕生した。同氏は党内では急進派として知られており、工業労働者との労使対立が混迷を極める国内情勢をどう解決できるか関心が高まっている。 ◆◆◆急速に悪化する工業の労使関係◆◆◆ 全人口のおよそ65%を占める工業労働者、約1934万人を最大の支持基盤とする新進党は結党以来労働者の権利の保障を党是としてきた。一方で第2代党首のユズルハ前首相率いる同政権は中道左派としての自身の方策の下、穏やかな労使協調を掲げた。当初は良好な国内景気の後押しもあり盤石な政権運営を行っていたものの、690年代に入り経済が軒並み停滞。同政権は全国の商工会議所と強いつながりを持つ第一・第二産業省とナショナルセンターであるヨリクシ労働総同盟との強い要請による板挟みにあうこととなった。ユズルハ政権は様々な融和策でどうにかこの緊張関係を解消しようと試みたものの、労使関係は悪化の一途を辿った。また、昨年にはかねてよりの懸案であった国土産業省復活を強行採決の末決定。これは産業省などの一部の官庁を再編するものであり、経営者側の大幅な利益拡大に繋がるとして総同盟はおろか党内でも賛否が分かれるものであった。この決定により都市部を中心に商工業労働者による大規模なデモが頻発。一時的に国内は騒擾状態に入るほどの混乱となった。また、同盟国であるカルセドニー島共和国では社会主義勢力による内戦が進行していることもあり、工業地帯が集中するナウラ州では一部過激派がこれに呼応し武装蜂起、鎮圧のために軍隊が出動する騒ぎにまで発展した。ユズルハ前首相はこの事態に陥ってもなお有効な解決策を示すことができず、政権運営に疑問が持たれていた。 ◆◆◆ソブルート新政権による今後の進展は◆◆◆ 元保健衛生大臣として社会保障の充実に努めた手腕で知られるソブルート首相の就任を受け、現在の国内は一応の落ち着きを取り戻しているが、依然として予断を許さない情勢となっている。また、ソブルート首相は「カルセドニー諸島サンディカリスム連合」を正当なカルセドニー島共和国の後継国家として認めること、我が国に駐留しているカルセドニー部隊の政治亡命を認める方針を打ち出した。これには多くの保守議員からの反発があったが、首相は頑として揺るがない姿勢を見せた。 首相は就任演説の場で、今回の政情不安を解決するには長い時間をかけて労働者に真摯に向き合い、その地位向上を目指す必要があり、また同時並行で現在のヨリクシに見合った国の形を作らなければならないとして中央官庁再編を主軸とした体制の変革を行っていくと述べた。 ※先日の当社の国際速報(一行報道)にてソブルート新首相の氏名に一部誤りがございました。訂正しお詫び致します。南洋日報社は今後とも公正公平な報道を心掛けてまいります。 | ||
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