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2017
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南洋日報 新聞‣テレビ‣ラジオの民間最大手、南洋日報社がお送りする南洋日報電子版。ヨリクシの今をお届けします。 | ||
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11月 21 (月曜日) 2016 | ||
【ヨリクシ共和国建国50周年記念特集】 | 01:02 | |
684年3月21日にヨリクシ共和国は建国50周年を迎えた。これを受け、首都ニューウェルリントン特別市にて政府主催のヨリクシ共和国建国50周年記念式典が開かれた。ルグラント・ユズルハ首相の演説、共和国軍のパレードなどが行われ、大盛況のうちに式典は終了した。 また、この晴れの日を祝うため、世界の国々から数多くの要人がヨリクシの地を訪れた。21発の礼砲とともにコゼイン・ジカルティ国際空港に降り立った各国の要人らは、記念式典に臨席し、シェンバイア迎賓館にて開かれた晩餐会に舌鼓を打った。 【国賓紹介(受付順)】 ラシニア社会共和国外相ポワワン閣下 ローレル共和国外務大臣アドルフ・ガンベリ閣下 サン・ピエル共和国首相ダン・カーリー閣下 トルキー社会主義共和国首相ハムゼ・イノニュ閣下 ヴァノミス連邦アブラハム王子殿下 外務大臣ジャンヌ・デルタ閣下 ロムレー湖畔共和国外交局長リシャール・マルク・アベラール=ダングルベール閣下 ウェールリズセ連邦共和国外務参事ジュリアノ・ランツェッタ閣下 ヘルトジブリール社会主義共和国外務省長官テオドール・エーベルス閣下 西岸州独立連合共和国統一外交委員長ヨハン・ドゥルテカリャン閣下 石動第三帝国直衣宮第一皇女殿下 足利持子将軍殿下 アルビオン連盟王国メアリー女王陛下・フランシス王配殿下夫妻 蒼鋼国首相霧田光政閣下 カルセドニー島共和国大統領リヨネ・アメシスト閣下 ストリーダ王国外務大臣ハンナ・フォン・マントイフェル閣下 タヂカラオ国大統領アルバ・F・フォルシア閣下 ヴェールヌイ社会主義共和国外務大臣ハンス・プリゴジン閣下 アリア連邦大統領閣下 トリヴェント連邦三脳会議外交長閣下 レゴリス帝国副総統兼外相マルグリット・スリューフェン閣下 コーデクス共和国行政局長官代理T.G.ロナウド閣下 【ルグラント・ユズルハ首相建国50周年記念演説】 「ヨリクシ共和国がこのフリューゲルの地に生を受けて、本日で50年になります。この晴れの日にご臨席くださいました各国首脳の皆様には、共和国を代表して深く御礼申し上げます。 さて、このヨリクシ共和国が建国された634年からの間にも世界は目まぐるしく変化していきました。ある国は滅び、またある国は興り、フリューゲルはまさに流れる川の水のように日夜移り変わっております。その中で我が国がこのように大きく発展し、現在まで多くの国々と友好関係を保つことが出来ているのは、ひとえにヨリクシ国民の不断の努力と国際社会の温かいご支援によるものに相違ございません。 国内では、建国以来基幹産業である工業を中心とした国づくりが行われて参りました。並行して交通や通信が短期間のうちに整備され、今では社会インフラから教育に至るまで高い水準で維持されております。建国時はごく僅かであった人口も、現在は4島1市9州に3300万人以上を誇るまでになりました。また、共和国軍も日々訓練を積んでおり、精鋭として国土の安寧秩序を守っております。 国外に目を向けますと、幸いにして、我が国はカルセドニー島共和国という建国以来の掛け替えのないパートナーに恵まれ、今に至るまでナウラ条約の元で親密な同盟関係を維持し続けております。また、648年ヨリクシ大震災に対する国際社会からの惜しみないご支援に応える目的で始まったヨリクシ国際緊急援助活動も、653年の西岸州独立連合共和国への派遣を皮切りに、多くの国から温かい感謝のお言葉を頂きながら既に8回の派遣を数えるまでになりました。近年では留学生の相互派遣事業も開始し、5ヵ国へ我が国から留学生を派遣しております。 今後もヨリクシ共和国は、国際社会に貢献し、国際社会に参画し、国際社会の一員としての意識をさらに強固なものにして、経済、文化といった様々な関係を通して多くの国家との良好な関係を築き上げていく所存であります。 近年、幾多の戦争や外交問題が起こり、フリューゲルの不安定化が取り沙汰されるようになってきております。また、古くからの大国が後を追うように終焉を迎え、これまでの均衡関係が急変しかねない事態に陥っております。我が国もナウラ条約の同盟国であった盟邦、アルドラド帝国を3年前に失い、国内が深い喪失感に包まれました。国際社会はこのような痛みを分かち合い、一丸となって困難に立ち向かわなければなりません。我が国もその為の一切の協力を惜しまない覚悟であります。 私は我が国とフリューゲルとが更なる飛躍と発展を成し遂げられることを確信しております。本日は誠にありがとうございました。」 我が国の同盟国にして建国以来密接な関係を保ち続けているカルセドニー島共和国より、同国大統領リヨネ・アメシスト閣下から御祝辞を賜った。 【カルセドニー島共和国大統領リヨネ・アメシスト閣下御祝辞】 「ヨリクシ共和国建国50周年に際し、カルセドニー島共和国大統領として心からお祝い申し上げます。この節目に、貴国の友好国として式辞を述べることができることは私としても最高に光栄なことであります。 ヨリクシ共和国とカルセドニー島共和国は、ヨリクシ共和国の建国直後から、最高の友好国であり続けました。その友好関係は貴国が建国されたまさにその瞬間から生まれ、今に至るまで続いています。我が国の記録に貴国の名称が初めて見えるのは、貴国建国の翌月、634年4月に資金15兆Va、建材5億トン、石材1億トンの開発支援を提供した時です。その後、工業化支援協定、治安維持協定などで両国は関係を深め、そして、今からおよそ30年前、655年4月1日にナウラ条約が発効し両国は決して分かつことのできない同盟国となりました。 両国の歩みは必ずしも安定したものとは言えませんでした。貴国の建国直後、634年には旧クイーンズ連邦による全世界への宣戦布告という事態が起こり、セビーリャ戦争、ヴァノミス危機など国際社会はその後も不安定さを増してきました。近年では681年に我々の盟邦であったアルドラド帝国が滅亡するというこの上なく悲しい出来事もありました。しかし、その中でも貴国が、我が国が発展を続けることができたのは両国の強い絆と、前進への強い意志があったからであろうと思います。この意志を持ち続ければ、両国のさらなる発展が成ることを私は確信しております。ご清聴ありがとうございました。」 682年のストリーダ王国における隕石・怪獣災害に対する我が国からの一連の支援活動および我が国の建国50周年を迎えるにあたり、ストリーダ王国首相マグダレナ・ローゼッカー閣下より御祝辞を賜った。 【ストリーダ王国首相マグダレナ・ローゼッカー閣下御祝辞】 この度の建国50周年、誠におめでとうございます。今日のような大きな節目をお祝いできることを光栄に思います。 ヨリクシ共和国がこうして建国50周年を迎えられることは、ヨリクシ国民による弛まぬ努力の賜物であると確信しております。 現在に至る時の流れの中で、両国は災害と復興、国内外の政治経済の変容など、驚くほどの予想のつかない出来事を経験しました。しかし、こういった苦境を経験し共に乗り越えてこそ両国の絆は一層深まります。とりわけ、約2年前に突如我が国を襲った隕石・怪獣災害に際しては、ヨリクシ共和国よりご厚情あふれるお見舞いとご協力を賜り、誠に有難いことと、深く感謝しております。 被災地においては復興・再生に向けた懸命な努力が続けられ、日常を取り戻しつつあります。これまでご協力いただいた数多くの皆様、救援救助・復興活動に従事された国際緊急援助隊をはじめとする関係者に対し、この場を借りて心よりお礼を申し上げます。彼らの崇高な人道主義に基づく行動は、ストリーダ国民の高い評価を得ています。 今の被災地には、救いの手を差し伸べて励ましてくれた皆様方の温かい想いが生きています。そして、災害から立ち直りつつある被災地や国内に足をお運びいただき、安心して訪問を楽しんでいただくことが、更なる復興の励みとなります。災害を乗り越え、より良い未来へ向かう強い決意をストリーダ国民の皆様と共有し、改めてヨリクシ共和国の支援と協力に心より感謝申し上げます。 ヨリクシ共和国の建国50周年という節目を機に両国関係が一層発展し、共に前進していくことを願い、お祝いのメッセージといたします。 ストリーダ王国首相 マグダレナ・ローゼッカー 式典では建国50周年を迎えたヨリクシの現在を伝える映像が流された。 映像は国の大動脈である交通網と基幹産業たる先端工業、国内有数の景勝地であるオーレインの風景、そして国防を担う共和国軍の3部の構成となっている。 同日、ヨリクシ北東部に基地を置くヨリクシ駐留カルセドニー島共和国軍の創設7周年記念式典も併せて行われた。 また、国内の各所で建国記念のイベントが開かれたほか、鉄道やバスといった公共交通機関が一律無料となったことから、記念式典には全国から数多くの人々が詰め掛けた。 | ||
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