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セニオリス地域に関する報告書

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2019/5/6 19:56

セニオリス地域を保障占領している有志連合軍は、旧セニオリス共和国における政治体制に関する報告並びに今後停戦協定第7条に基づいて実施される選挙の方式に関する提言について、以下の通り報告書を作成した。

セニオリス共産党及びセニオリス共産党赤軍について

両組織の活動

 これまでの関連するセニオリス共和国外交官の発言及び「ラングラード臨時政府」の報道から把握することができる、「セニオリス共産党の活動」は以下の通りである(概ね時系列に記載する)。

  1. 公安当局の監視下に置かれていた。
  2. カール・マルクバーグ前セニオリス共和国FENA代表と「密かに内通」し、同氏に政府公式見解と異なる発言をFENA議場においてなさしめた。
  3. 833年3月12日、「共産党赤軍」を名乗る武装組織が議会を包囲し、翌日議会を占拠、首都全域を制圧した。
  4. 「ラングラード王党派」との戦闘に敗れ、3月18日には首都の支配権を喪失した。
  5. 5月20日、ダニエル・ケンプフェル共産党書記長がエンデルヴァルト県北西部の民家で拘束された。

 我々調査団はこれらの事実関係について調査を行った結果、2.以外の4点については事実であると結論付けた。2.については、カール・マルクバーグ氏がセニオリス共産党関係者と接触を持っていたことは事実であるが、FENA議場における発言が共産党関係者の指示によるものであるか否かについては、共産党及びマルクバーグ氏がそれぞれ資料を廃棄していたこともあり、調査団は裏付ける証拠を発見できなかった。

セニオリス共産党とセニオリス共産党赤軍の関係について

 セニオリス共産党は、FENA議場におけるシルーカ・セレンディア旧セニオリス共和国外務大臣の「現在弊国内で議席を獲得しておらず」の発言の通り、セニオリス共和国内の弱小政党であり、公安当局の監視下にあることも確かである。しかし、同政党が一時的とはいえ首都を制圧できるほどの軍事力を保有していたとは考え難いことから、調査団は「セニオリス共産党赤軍」がセニオリス共産党隷下の組織ではなく、全く異なる武装組織であると結論付けた。共産党赤軍はハルクステン通信にもある通り、ある種のテロ組織であり、民衆の支持を背景としないエリート暴力革命路線を用いて破壊工作を実施していたことが裏付けられた。また、一部の報道や外交官発言で登場する「共産党暴力組織」についても「共産党赤軍」を指すものと調査団は結論付けた。
 一方で、セニオリス地域内においては両組織間の差異について十分に浸透しているとは言い難く、同様に「ラングラード臨時政府」の中枢部を占めていた人物はほとんどがこれを認識していなかった。セニオリス共産党のダニエル・ケンプフェル書記長はエルドラード特別市内の共産党赤軍による議会制圧事件とは直接関係がなかったが、この両組織の混同により「ラングラード臨時政府」に手配され、逃亡を続けた挙句拘束されるに至った。
 また、この両組織の混同は一連の事件の発生以前からセニオリス地域内の市井に広まっており、調査団が世論調査を実施したところ、セニオリス共産党が「テロ組織である」と考えている割合は(実際にテロ事件にかかわっていたとする情報が一切確認できないにもかかわらず)45%程度と非常に高かったことを報告する。

「ラングラード臨時政府」について

ラングラード皇帝家の軍事力の背景

 「ラングラード皇帝家」が先述の通りセニオリス共産党赤軍による首都制圧に対抗して首都に進軍、共産党赤軍を打ち破って首都の支配権を奪い、その場で「ラングラード臨時政府」の樹立を宣言したことについては事実関係が裏付けられている。この「ラングラード皇帝家」が(首都の警察機構を破った)「共産党赤軍」に勝利したことから、「ラングラード皇帝家」は軍隊に匹敵する軍事力を保有していたことは客観的に明らかであるが、その背景としてセニオリス地域南部のブロワ県、ハルクスタニア県に駐屯していたセニオリス共和国軍が「ラングラード皇帝家」の蜂起に合流したことが判明した。
 もともと、両地域にはランガル人及びカルス人の割合が高く、駐屯部隊の中にも両民族による部隊が多数存在していたが、これらの部隊が「ラングラード皇帝家」の蜂起に合流したことが「ラングラード皇帝家」の強大化に寄与していた。両民族が蜂起に協力した背景については次節「セニオリス地域の民族間関係について」に譲る。

「ラングラード臨時政府」について

 「ラングラード臨時政府」はその名の通りラングラード皇帝家を頂点として、ランガル人・カルス人が主要な地位を占める政府組織である。また、セニオリス地域内最大の企業グループであるエルステイングループがその支援をしていたともされている。この政府は、先述した旧セニオリス共和国軍ランガル人・カルス人部隊を吸収したことによる軍事力がその背景となっており、「民主的な」政府であるとは言うことはできない。しかし、ランガル人・カルス人から支持を集めていたことは確かであり、それを「ラングラード臨時政府」が都合よく解釈して「多くの一般市民の支持を受け」たと表明していた。また、共産党赤軍の議会占拠を阻止できなかったことから、旧セニオリス共和国軍のほとんどはこの時点で組織的な活動ができない状態に陥っており、その中で唯一国内の部分的な治安維持が可能な程度の組織的な戦力を保有していたことは指摘されるべきである。

セニオリス地域の民族間関係について

ランガル人・カルス人

 旧セニオリス共和国は、その名の通り人口の7割を占めるセニオリス人を中心とした国家であり、ランガル人・カルス人の少数民族としての権利が明確化されてはいなかった(このことは多数派であるセニオリス人により「民主主義」であるとして正当化されてきた)。ランガル人・カルス人部隊が「ラングラード皇帝家」の蜂起に呼応し、首都制圧後にセニオリス共和国政府の再建ではなく「ラングラード臨時政府」の設立に向かった背景にはこのような事情があり、セニオリス地域内の民族対立は従来さほど知られてはいなかったが、想像以上に深刻だったと考えられる。

セニオリス地域内の民族構成について

 セニオリス地域内の民族分布は、南部のブロワ県やハルクスタニア県南部、フレズヴェルク県アガートラーム島においてはランガル人・カルス人が比較的高い割合で居住している(特に、ブロワ県は県名が旧ラングラード連邦共和国ブロワ州から取られていることから分かる通り両民族の割合が地域内で最も高い)が、北西部やハルクステン特別市以北はほとんどの住民がセニオリス人で占められており、民族の人口比については地域間で大きな差がある。なお、エルドラード特別市については特にいずれかの民族が国家全体の比と比べて多いという事実は確認されなかった(概ね7:2:1の比率のままであった)。

セニオリス地域において実施される選挙の方式に関する提言

社会主義政党に対する認知度不足解消の必要性

 前章で述べた通り、セニオリス地域内では「セニオリス共産党」と「セニオリス共産党赤軍」の差異について理解が進んでおらず、それが結果的に「共産主義=エリート暴力革命路線」という短絡的な理解に結び付き、旧セニオリス共和国内で社会主義政党の勢力弱体化に繋がっていることが明らかになった。
 旧セニオリス共和国の選挙制度の不完全さに起因する金権選挙(弱体な左派政党が十分に選挙運動を行うための資金を確保できない)もまたこの傾向に拍車をかけており、停戦協定に基づき行われる選挙においては、このような選挙制度について改革することが求められる。

民族自決権に対する配慮について

 旧セニオリス共和国における議会制度は、一院制の国民議会であり、少数派であるランガル人・カルス人の意思が十分に反映されることがなくなっている。これが結果的にランガル人・カルス人の不満の蓄積と一連の地域内での紛争に繋がったことから、民族対立を緩和するためにも地域ごとの意思を十分に重んじる選挙制度が採用されることが求められる。また、仮にランガル人・カルス人の多いブロワ県などでその他地域と著しく異なる選挙結果が生まれた場合は、セニオリス地域全体を単一の国家として存続させることはかえって混乱を助長しかねないことから、同地域を主権国家として独立させることも検討するべきである。

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