共同管理区域クイーンズに対する最後通牒

　同区域は統治委員会よりの指示に従わず、指示されてもいない内政行為や輸送行為を繰り返している。
　これは強制敗戦に伴う条約に完全に違反するものであり、連邦政府としてこれ以上の違反を許容する事は出来ない。
　従って、フリューゲル暦22868期までに指示されている安全基準（26.9万sq.Km）まで面積の削減を行わなければ、連邦政府は国際司法による厳罰（管理人裁定）を求めた上で、同地域の無人地帯を対象とした軍事作戦の発動を行う。

　共同管理区域クイーンズが国際社会から求められているのは自治ではない。そのような事は誰一人として期待していない。
　人の言葉を解す事すら難しい鳥獣にそのような事を求める事がいかに酷であるか、国際社会はよく理解している。
　求められているのは統治委員会の完全な統制下に入ることである。
　それすらも出来ないのならば、躾のなっていない害獣には躾が必要であるし、躾にあたって、連邦は如何なる慈悲も持ち合わせない。　

　連邦政府はこれを最後通牒とする。如何なる言い訳も聞き入れないし、遅延を許容しない。

我々は自治政府をもたない。鳥獣にも等しい我々では面積の削減という極めて高度で政治的なコマンド入力は完遂することが不可能である。
よって我々ができるのは貴国軍に陸地破壊弾による対処を求めることである。
なお燃料輸送についてはこちらの手違いにより定期輸送されており、システム上、削除するためには３６期の更新が必要である。
鳥獣である我々を保護し、地盤沈下を防ぐ手立てを検討していただけるその貴国の誠実かつ博愛な姿勢には感謝の念が堪えないものである。
偉大なる人類様に万歳！