南西ヴォルネスク全土における主権国家の制定に関する案

サザンベルク公国及びヴォルネスク首長国に対して提案します。
現在、南西ヴォルネスク地域において国家間の対立によりヴォルネスク統一政府の消滅など同地域の平和が脅かされています。これは同地域全土を支配する有力な主権国家がないためであると考えています。現在同地域をめぐって世界情勢が悪化しております。同地域の問題は二国だけの問題ではなく世界的な損失につながります。これに対し、我が国はサザンベルク公国及びヴォルネスク首長国を統合し南西ヴォルネスク地域全土を支配する国家の建設を提案します。なお、同政府の設立に対して、我が国が支援する用意がります。
この案に対するサザンベルク公国及びヴォルネスク首長国の意見を聞かせていただきたく存じます。

ヴォルネスク首長国首長 プリシラ・アルヴィドソン

サザンベルク公国と私達ヴォルネスク首長国を統合して南西ヴォルネスクに於ける統一政府を新たに設立する……
面白いことを仰られるのですね。
でも残念ですが、我が国はそのような提案を受け入れませんわ。
何故ならば、我が国はあくまで独力での南西ヴォルネスク統一を目指しているからです。
既に統一政府が消滅した現在、南西ヴォルネスクの統一は非常に簡単なものとなりつつありますわ。
しかし何故貴国斡旋の元、わざわざサザンベルク公国と手を取り合って仲良くしなければならないのか、私は理解に苦しみます。
ああ、因みにこの方針は本国も同様のようですから。そのつもりでお願いしますね。
尚、私達ヴォルネスク首長国はこれ以上の議論は不要と判断し、以降の返答等は行わない旨、お伝えします。

以上を以って神桜皇国への意見と致しますわ。では、ごきげんよう。

サザンベルク公国　大公　アプリュースカ・ロンベルフスキ

貴国は我々三国の事情に余程疎い言わざる負えない。
そもそもなぜ完全な外野に過ぎない貴国がズケズケと我々の問題に口を挟めるのか、我々サザンベルクは大いに疑問を抱かざるおえません。

そもそも南西ヴォルネスク問題に関して血もロクに流しもしていない貴国が何を言おうが全くの無駄です。
この提案に対しては我々も首長国同様、そんな狂気論を受け入れるつもりはありません。
下らない提案をするくらいならば自国の発展に注力すべきと『心から』進言します。

貴国の『物質的精神的』発展を祈ります。おそらくもう意見を交わすことも最早無いでしょう。それでは、失礼。