【社説】コーデクス共和国の空虚な主張

読んでいるあなたも驚きかもしれない。コーデクス共和国は「我々ENEC（新興諸国経済理事会）は新興国と構成国を守るために活動しており、シェロジアのような物乞いに与える物資はない。」というのだ。

まず我々は物乞いに甘んじる存在ではない。正当な対価を提示し、取引を行える民主的な自由資本主義国家である。それを踏まえることない同国のこの言動には強い不快感を覚えるだろう。



だが本題はそこではない。政府が最大の問題として指摘するのはコーデクス共和国が石材の禁輸措置をENEC内のみ解禁するという優遇を行ったことである。同国は頑なに否定するが、これを従来でいうところのブロック経済、と言わざるして何と言えようか。

ENEC構成国はウェールリズセを含め新興国ではなく中進経済国中心で占められている。したがって石材のような新興国に特に求められる資材を必要としない。新興国と呼ぶべき存在はENECの外にいる。新興国を守るという使命があるなら、なおさらコーデクス共和国が特例を作ってENEC内のみに輸出する理由は存在しないと言うことだ。



締約国は604年9月17日、アゼロティータにおいて開かれた六カ国会議の総括として、本憲章を定むるに至り、相互互恵関係及び平和友好の諸原則を確認し、国際経済の不安定材料を、合理的かつ、十分の効果の有する、適正かつ公正な手段を用いた締約国の協同により取り除く事で一致した。



これはENECが掲げる憲章前文である。ENECとはその設立理由として資源取引を巡る苛烈な価格競争を抑えるために発足したと我々は記憶している。

銀や燃料と違い石材は先進国との競争は緩く、新興国ほど求め、供給国がいれば高騰しないはずの資源である。それをわざわざコーデクス共和国はENEC内に石材をプールし、外への売り控え行為をとり、石材価格を上昇させ、自ら競争を激しくしているではないか。

歴とした資源の寡占行為であり、ENECの懸念することを自ら行っている。

それを同国も含め構成国がENECという組織と自身を守るためにその事実に目をつぶるのであれば新興国にとっての大きな妨げでしかない。

空虚な主張はやめ、誠実に非を認めることがコーデクス共和国に何より優先されることである。



【国際情勢】ヴァノミス王国で過激派による市民虐殺が発生か

同国報道によると民族排撃を主張するグループが多量の市民虐殺を行ったとのことである。被害者数は不明だが、かなりの数に上ると見られている。また同グループは戦闘車両を保有し、組織的な行動を伴って同国首都に切迫しており、更なる大量虐殺が行われる可能性が高いと懸念されている。国際社会はこの非人道的状況に対し可及的速やかな対処を採るべきである。

我が国と同国とは国交がないため邦人の被害確認は現時点でないが、同国の治安は非常に劣悪と推測されるため外務部は第三国を通じての渡航も含め絶対にやめるよう勧告している。

また政府は食肉15万トン支援のほか同国からの難民発生の場合に備え、積極的受け入れ態勢を整えるとともに同国の了承の下で政府専用船を数隻派遣する方針を明らかにした。

そのためには軍による陸海の警護が必要であり、国際的協力が不可欠だと強調した。なお共和国軍の派遣については人材及び装備的問題と法整備の問題から速やかに実施することが困難として選択肢から外したとのことである。

この件については議会でも連日議論の俎上に上がっており、大統領も国際貢献可能なレベルまでの軍事強化と法整備を進める考えを示した。

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【スポーツ】石動の国際スポーツ大会でメダル銀2銅2を獲得

石動第三帝国で開催された国際スポーツ山岡大会は無事閉幕した。参加国は16ヶ国と1地域に及び、多くの観客を動員して大成功となった模様である。このような素晴らしい運営を実行した同国運営委員会とサポーターに賛辞を送りたい。

我が共和国は本大会で行われる全競技への選手団を派遣した。脆弱な支援体制の下であったが、参加することに意義があるとのかつての五輪理念を体現するかのような精一杯の活躍を見せ、カヌーと馬術で銀2つ、バレーとハンドボールで銅2つを獲得する成果を上げた。

また野球においてはイリヤ・シュテフリア監督が若い女性ながらも積極的な采配を見せ、攻撃的野球を展開したことで現地観戦者や放送視聴者から喝采を浴びたことは特筆すべき活躍だろう。残念ながら、熟練の選手層を揃える他国チームのプレーにねじ伏せられる試合が多かったが、敗戦からも得る物は大きかったと監督及び選手らはコメントを残している。国内試合を通じた成長に期待したい。

スポーツは我々の重視する文化と伝統、歴史の誇りに磨きを掛けるものであると再認された。これを機に今後も推進していくことになるだろう。