予はスオミ国王にして、フィンランド、カレリア、エストニア、リヴォニア王、オーランド大公たるレオの名の下に、摂政カレリア副王ミカエルの輔弼を得て、ここに勅令を発する。



Ⅰ　無期限解散中の庶民院の代わりに王国諮問会議を臨時に設置する。諮問会議は、第１回庶民院総選挙にて当選した者のうち、逮捕、公民権剥奪、国外追放されてない者と、国王によるいくらかの勅撰議員、そして議長を兼ねる枢密院議長により構成される。



Ⅱ　現在貴族院を構成している王族、諸侯、諸卿に加え、大法官及び高等裁判官数名、スオミ総大主教及びスオミ教会の全ての総主教、大主教、ローマニア教会のヘルシンキ大主教、リヴォニア騎士団総長、ローマ・カトリック教会のヘルシンキ大司教、リガ大司教及びタリン大司教、スオミ自治正教会のヘルシンキ府主教、フィンランド、カレリア、エストニア、リヴォニアのルーテル教会の長、スオミの大ラビ、星辰教団の長、三つの国立大学の総長、その他勅撰議員及び特別に任命された者を議員に加え、名称を元老院へと変更する。なお、議長は必ず王族が任命されるものとする。



Ⅲ　各副王府の下に、地方諮問会議を設置するものとする。地方諮問会議の議員は、別途行政府令により、定める。

諸外国より我が国は貴族専制政治だという批判がでているが、それは適切ではない。フラウィウス家は、建国時より諸侯及び諸卿と協力して国政を執り行ってきたが、国王陛下及びフラウィウス家が国務の総覧を怠ったことはなく、諸貴族に対する統制ができていないということもない。また、平民が国政に参画できないという事実もない。一定の地位についた平民には基本的に騎士号や爵位が授けられ、卿などを名乗ることが認められるので、諸外国からみれば高官がほとんど貴族であるように思えるのであろう。

諸貴族も平民も等しく王国の臣民であり、国王陛下の前では平等である。繰り返すが、貴族が我が国の国政をほしいままにしているという事は決してない。



また、これは王室ではなく行政府に関わることなのだが、我が国がミッドガルド帝国と締結したのは防衛協力条約であり、安保条約とはかなり異なる。誤解を招くような報道は慎んでほしい。

本日未明、カレリア副王ならびにフィン=ダキア=カレル公ならびにローマニア公ミカエル・フラウィウス・カレリア摂政殿下は、ルーシェベルギアス公ルティーナ殿下との会談の為、ルーシェベルギアス公国に向けて新ヘルシンキ国際空港をご出発なされた。クラウディア副王妃殿下と、第1王位継承権者フィンランド公ユリウス殿下も御同行なされた。

その他の主な随行者は、摂政府長官ヴェスティン卿、次席宮中顧問官イングリア公、副侍従長ヘイノラ子爵、式部大臣イータ=スオミ侯、近衛中将ナーンタリ男爵、首席王室外務官ルート卿、首席宮中魔術師ヴィータ卿、宰相特使ならびに外務大臣ゲーリック女男爵、外務審議官ハインリヒ卿、商務大臣イェン男爵、祖国遺産大臣テッラ=マリアナ=ノヴァ公、国防次官海軍中将カレスアンド子爵、内務副大臣クリスティアン子爵、王立通商院総裁ヒルデガルド卿、貴族院外交委員会委員長コッコラ伯など。