【燃料定期輸出開始】

　政府は普欧帝国と天津飯帝国に燃料２億ガロンずつの定期輸出を行うことを決定した。我が国はウラン鉱開発以来燃料には余裕があり、輸出に回して安定した開発資金を調達することが目的である。





【政府、軍拡を決定】

　４４２年２月２４日、ヴェネツィア政府は軍備拡張計画を発表した。我が国は産業開発を最優先し、国防軍の整備は後回しにしていたが、神聖ローマ帝国で発見された卵がわずか数日で孵化し、同国を蹂躙していることを受け、対怪獣防衛の必要を認識したためだ。

　政府は１年以内にミサイル１０個師団の新設と砲弾１万メガトンの確保を目標とする計画を発表した。砲弾は輸入に頼ることが早く調達できるが、将来を見据え軍需工場を開発し国産による砲弾製造を目指す方向で検討している。

【同盟通信社発足】

　440年6月4日、ヴェネツィア共和国内の新聞社（ヴェネツィア新聞、協和新報、毎朝新聞、産業経済新聞）が共同出資し、同盟通信社が発足した。各新聞社は規模が小さく、単独で海外取材・発信が困難なためである。同盟通信社のロイクー社長は「国際情勢をヴェネツィア国民に伝え、ヴェネツィアの情報を害外に発信するために力を尽くす」と演説した。





【民主化デモ激化】

　民主化を求めるデモが激しさを増している。政府本部前には「議会開設・福祉充実・インフラ整備」と書かれたプラカードを持つ一行が行進し、パチオリ首相は「近いうちに憲法制定と議会開設を行いたい」と説明した。



　ヴェネツィア共和国は建国以来、臨時政府が置かれ、暫定首相のルカ・パチオリが統治している。パチオリ首相は国民の意見を聞くために国民会議を設置したが、法的な権限は何も無い。