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Knigsberg Zeitung  普欧帝国の大衆紙
6月 14 (金曜日) 2013
【政治】憲法改正委員会発足他 01:09   
【政治】憲法改正委員会発足

フリューゲル暦17080期474年6月5日、帝国議会は憲法改正委員会の設置を宣言した。

463年の三級選挙法廃止以来、我が国における政治の自由化は進展してきたが、憲法改正を求める

地方議会の声は高まる一方であった。476年に選挙を控えた各党はここに至り憲法改正委員会の

設置について合意、民主化達成から100年以上に渡って細かな改正を伴いつつも大枠は変わらなかった

憲法が遂に改正されようとしている。改正運動に参与してきた社会民主党議員のブルーノ氏は

“我々の運動が新たな光となって社会に差す時が来たのだ”と感慨深く語る。



【社会】皇太孫ルートヴィヒ様、前アクアマリン国王エアリーヌ様と御交際

「帝冠とエアリーヌ、どちらも頂きたい」皇太孫ルートヴィヒ様の御言葉を帝室は意外にも静かに受け止めた。

驚愕する臣下とは対照的に、皇帝陛下も皇太子殿下もまるで知っていたかの如く首肯するだけであったという。

元から伏せることではないとお考えになっていたのか、市井にも噂話となって伝わっていたのだが、

臣下たちは本気とは思わなかったようである。ただ、陛下も殿下もルートヴィヒ様のことについては

“本人以上に分かっている”と普段から語られているものの、問題は交際相手の方である。

前アクアマリン国王はいずれ帝冠を授かる者と交際することが何を意味するか、どれほど認識しているのだろうか?

「本人から国王を退位したら普欧に永住したいと申し出があった時も驚かされたが、

帝室に仕えたい、またルートヴィヒ様のお傍に、と聞かされた時には更に驚いた。

彼女の個性や意志の強さはお前(注:ルートヴィヒ様)にも引けを取るまいが・・・

退位したといっても、大多数はアクアマリンの公人として見るし、そうであるべきだという声は当然あるだろう。

彼の国の独特な政治風土を考えれば反対論も沸くに違いないが、お前はどうするつもりだ?」

以上の殿下の言に、ルートヴィヒ様はこう応えられたという。

「不安は御尤もであります。しかし、アクアマリンは最近になり議会制に回帰し、

国内の政治風土も徐々に変わりつつあります。エアリーヌは最早アクアマリンの国王ではありませんが、

私が同国の健全なる発展と我が国との関係深化を望んでいることを分かってくれていますし、

そのために私の力になりたいとも申し出てくれました。両国のため、敢えて再度申します。

帝冠とエアリーヌ、どちらも頂きたい!」最後の方になるとルートヴィヒ様の気迫は場が静まり返るほどであったという。

とはいえ、臣下たちは勿論、世論も本件については未だ賛否両論である。



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