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ラングレー通信社  ブリュノールの首都ラクールにある通信社。
5月 03 (月曜日) 2010
新報ラングレー 初回号 00:23   
◇──*──*──*──*──*──◇

 新報ラングレー 初回号

◇──*──*──*──*──*──◇

ラングレー通信社ではこの度、新報ラングレーとして改めて、発行する運びとなりました。

ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。



***Topics*********

・大統領支持率大暴落、国民の政治不信はピークに

・国民に衝撃!いや、笑撃?我が国の影響力

・主要都市で自由主義派団体による暴動が同時発生

・天鶴公式見解に驚きの声、同調する声も

******************

◎━大統領支持率大暴落、国民の政治不信はピークに━◎

どうやら我が国が世界的に影響力のある国だというのは、幻影だったらしい。

9月13日現在、バジル・ダマーズ大統領の支持率は10.6%にまで低下した。

この危険水準を遥かに下回る支持率には、いくつかの理由がある。

一つは、『我が国の悪評が聞かれない理由は、世界的にも影響力があり、やるべきことはやってきたからだ』という、以前より国民に信じられてきた、大統領の持論である。幾度となく聞かれ、聞きあきたほどにだ。

しかし、国民による我が国の認識の大前提であった大統領の持論が、この度、音をたてて崩れ去ったのである。崩れ去った真相はこうだ。

我が国はシャイボ共和国に対して食料供給の打診を行った。それだけ聞けば良いことに聞こえるだろう。しかし現実は違った。シャイボ共和国は天鶴帝国に対し食料供給の打診を行っており、我が国がその打診に対して首を突っ込み、無い影響力を掲げ横入りする形で強引に食料供給を打診し、場を混乱させたにすぎないのだ。



あまりの外交能力の低さと、今まで強豪国の幻影を見せられてきたという現実に幻滅し、国民が大統領にノーを突きつけた。

解散総選挙や大統領選挙も時間の問題であろう。





◎━国民に衝撃!いや、笑撃?我が国の影響力━◎

我が国は強大な影響力を持っているとのたまったのは誰だろう。いや、バジル・ダマーズ大統領なのだが。

大暴落記事においてもお伝えしたが、影響力などという幻想は、実際は皆無であった。

この現実を突きつけられた国民は、笑うもの、復讐に燃えるもの、失意に飲まれるもの、様々なものがおり、あらゆる感情に襲われた国民の苦悩が伺える。

復讐にもえるものには、自らの手で団体を作り上げ、活動を行っているものもいる。

代表的なのは『ブリュー自由連合体』と呼ばれる団体で、各主要都市に政経塾を設け、政党設立を目標に掲げている団体である。この団体が最近国民に注目されているのだ。



このような状況では現政権は、世界に対する影響力どころか、国内への影響力も皆無に等しい、と国民に認識されているのではないだろうか。

いつぞやの、我が国が強豪国であるなどと信じ込んできた我々は、競争をしなくても大丈夫だと誤認し、社会主義的な位置に陥っていたのかもしれない。





◎━主要都市で自由主義派団体による暴動が同時多発━◎

我が国の主要都市で自由主義派政治団体『ブリュー自由連合体』による暴動が発生した。

発端はそれぞれの都市でブリュー自由連合体がデモを行ったことだが、それがきっかけとなり国民の怒りが暴走したのである。

最大規模の暴動が起こったプロヴァンス(3,14)は、ほぼ壊滅といった状況にあり、最低限の復興が急がれている。

ブリュー自由連合体代表のニコラ・カバネル氏は、

『農業を根幹とする我が国の産業に異論はない。

だがあまりにも稚拙な外交、偽りのみで支えてきた政権に対しもう我慢は出来ぬ。

産業の根幹は変えることなく正しい道に進むためには、我々が政権をとり、舵を取っていかなければ実現できないであろう。

我々は政党立ち上げ、現大統領を失墜させ、本当に影響力のある国に変える。』と述べている。





◎━天鶴公式見解に驚きの声、同調する声も━◎

天鶴帝国の公式見解によりもたらされた我が国の真実の姿に、国民は混乱を極めている。

都市では暴動が起こり、死傷者が大量発生、経済活動にも多大な影響が出ている。

街の声としても、『我々は一度手を引き態勢を立て直さなければらないだろう。あまりにも無理やりすぎる。』という声や、『生産量世界一という看板を維持するだけのために農業優遇政策を取り続けるのはいい加減馬鹿げている』との声が聞かれ、天鶴帝国の公式見解に同調するものも居ることが浮き彫りになっている。

既存政党のうち、野党第ニ党の民主党は、天鶴帝国の見解に賛同し、支持率を上げている現状があるのだ。

解散総選挙が行われた場合、野党第一党の共和国連合、自由を掲げ立ち上げを目論むブリュー自由連合体、天鶴に賛同し支持率を上げている民主党の戦いになるのかもしれない。
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