対ノイエクルス連邦開戦の詔勅

　此の度我が友邦たる大幹に奸臣あり。其れ奸臣盧文鉉大幹の民草を欺きて大幹宰相の位に就くるも、精神狂乱して大幹先帝が大悲に付け入りて、大幹皇帝をして本朝に宣戦を布告せしめたり。而れども今幹島北狄の共匪に社稷を侵さるるに依って、忠臣鄭俊雄領帥立って奸臣を退け、本朝との和睦成りたり。ここに石幹二朝其の永世の盟約直りて安康の和睦成る。然るに本朝が香麗馬賊魁帥の誅殺によりて北幹人民圧政から解き放たれ、南北龍鮮統一の和議を為し半島の真の和平此処に成る。而れどもノ国これが真意を解せず大幹帝国継承政府たる統一政府を香麗と称し無辜の良民を戮殺せるが如きは、誠に無道の限りにして人倫を違えたる違乱なり。此処に於いてノ国の空爆は実質大幹帝国国土への攻撃に等しく、大幹友邦にして龍鮮統一政府を支持したる本朝には全然受け入れ難き暴挙なり。
　此処に朕、忠良なる士卒と文武百官に勅す。爾ら各々朕が第一の臣下たる征夷大将軍が幕下に加わり、或いは斧を取りて朝敵を誅し或いは鉄を打ちて御卒を支え、ここに皇国の興廃と東方の安寧を其の身に賭す覚悟を以て、友邦龍鮮を扶け、彼の地をノ国が虐殺の魔手から救わんが為、各々戦の庭に立つべし。

フ歴584年6月25日

後真備宮（御璽）

宣戦布告　21042期
交戦開始　21050期

停戦条件
・龍鮮統一政府への即時攻撃停止

　なお、旧大幹帝国より発せられた我が国への宣戦布告は、旧大幹帝国及び龍鮮統一政府から撤回の旨が確認されているため、法的には未だ有効なれども実質無効と化しているものと認む。

統一政府とノイエクルス間との交渉の余地を設ける為、本宣戦を一時撤回する。

21048期までにノイエクルス連邦が龍鮮統一政府への攻撃を停止しなかった場合、もしくは攻撃停止の意思がないと明確に宣言した場合、本宣戦を再び発布する。

※訂正21058→21048

ノイエクルス連邦の攻撃停止に伴い本宣戦布告を完全に撤回する。