昭栄国・カルセドニー島共和国間の農業政策に関する十河会議

我が国より、林監農業水産長官が出席する。本会議は、十河府の十河国際会議場にて開かれる。

　カルセドニー島共和国からは、リヨネ・アメシスト大統領及びヲルハ・アメシスト農務委員長が出席いたします。

まず、このような会議の場を持てたことに、心より感謝申し上げる。
我が国より貴国に、以下に関しお考えを伺いたい。
・食料レートについて
先般、我が国は定期交易国の寛大なる協力の下、食料レートを10億トン当たり2兆5000億vaに引き上げさせていただいた。レートについては、輸出・輸入国双方の利益を損ねぬよう、慎重に対応していくべきである。しかし、昨今の食料不足の主因は食料輸出国の減少であり、その要因として食料レートが極めて安価であったがために、食料輸出国と先進国化を含む発展の両立が厳しかったからであろう。我が国としては、今後、食料輸出国の増加を後押しし、食料不足状態から世界を脱却すべく、貴国と協力を深め、またレートについても協調的に取り組んでいきたいと思っている。

　我が国としましても、我が国同様の農業・商業両立国として国家を発展させてきた、我が国の経済的模範とも言える貴国とこのような会談の場を持てたことを、大変喜ばしく思います。

　食料レートについては、貴国の考えと同様に、新たな食料輸出国が誕生しないことによる食料供給の減少を食い止めるため、先進国化と農業規模拡大を両立しうるレートを定めること、国際的にそのレートへの理解を呼びかけることが必要であると考えております。この際に最大の先進農業国である貴国と協調して活動できるのであれば、大変ありがたく思います。
　また、食料輸出国の増加を後押しする、とのことですが、この点について貴国はどのような具体的手段を検討されているのでしょうか。

やはり、食料輸出国の増加を図るには食料レートを上昇させることにより、農業を有望な産業にすることと考えており、我が国はこれまで交易国の了解を得つつレート上昇の先導役を担ってきたつもりである。しかし、農業国の交易環境が好転してきたにも関わらず、世界的な食料供給不足が続いているにつき、事態改善を図るにはより密な他の農業国との協調が必要と考えている。

　確かに、貴国は食料輸出国の中の最先進国として、長く食料レートの引き上げを率先して行ってきたと我が国としても感じております。また、我が国は食料レートを比較的低く（1億トン＝1兆2000億Va）据え置いていますが、このことが農業を有望でない産業とし、結果的に新興農業国の発展を阻害することとなっているのであればそれは大変残念なことですし、新興国の発展に寄与することを国是としている我が国としては非常に望ましくない事態です。

　ですので、今後食料レートは貴国の仰るような「新興農業国の発展」の観点も取り入れた設定を行っていくこととしますが、極端なレート引き上げは輸入国の国益を害することになりかねません。このような事態を防ぐため、レートに関して貴国と協議する場を今後も持つことができれば、それは我が国のみならず、国際社会全体の利益となるように思われます。

我が国も貴国が持つ現在の食料市場に対する憂慮に深く共感するとともに、今後の方向性に関する認識についても十分に共有できるものと考えます。我が国として、本会議の結びに両国で共同声明を出して閉会したいと考えますが、いかがでしょう？

　了解しました。我が国としても異存ありません。

十河会議共同声明
・両国は、それぞれの農業政策につき今後も緊密に協力する。
・両国は、食料レートの設定につき今後も緊密に協力する。
・両国は、世界的な食料需給環境の改善に協力して取り組む。
・上記の目的をより良く達するために、常設機関の設立も含めた協議を今後も継続する。

了解されれば、署名お願いします。

共同声明に同意し、署名いたします。

Republic of Chalcedony Island - President Rhyone Amethyst
（カルセドニー島共和国大統領　リヨネ・アメシスト）