ルーシェベルギアス政府に対する打診

2:Re: ルーシェベルギアス政府に対する打診
 05/11 20:35

ルーシェベルギアス君主にして同国の主権者、ルティーナ・エルツ・ルーシェベルギアスです。
この度はお招き有難く厚くお礼申し上げます。
成蘭連邦王国の打診につきまして回答申し上げます。

*成蘭連邦への加盟について。
成蘭連邦は成蘭王国、東和共和国、館山共和国、桶沢民国、越田共和国の五ヵ国で構成される連邦でございますが、ルーシェベルギアスと現連邦各国とはその言語や文化についてかなり隔たりがあるのではないかと存じます。

*防衛、治安維持、司法の委託について。
カベルネ・ソーヴィニヨンの防衛力は皆無に等しく、戦闘機一機、戦車の一両もございません。戦争となれば即座の降伏しかないでしょう。
もちろんそうなれば国民の生命財産の保全が危うくなります。そのため、成蘭連邦に防衛の委託を行うことについては弊国にとって大きな利益になりえます。その点で、貴国の提案は魅力的に映ります。

しかしながら、治安維持及び司法につきましては成蘭連邦とルーシェベルギアスの法の違いから、大きな齟齬が発生する可能性がございます。
弊国はタックスヘイブンであり、おそらく貴国の税制度とは共存しえないものと存じます。
ルーシェベルギアスの富の原泉は外国籍人にあります。彼らの興味を失えば、カベルネ・ソーヴィニヨンは誰も見向きもしない寒村に成り果てるでしょう。

国家の統合や防衛の委託は互いの信頼の終着、いわば結婚に当たると存じます。出会ったばかりの二人が行うことではありません。今回のご提案につきまして、弊国は成蘭連邦王国の紳士的かつ友好的なご厚意に大変感謝しておりますが、現時点においては許容できる状況にありません。

貴国のご厚意を拒絶しなければならないことで、私は心を痛めています。これによって両国の関係が損なわれないことを信じています。

あなたに安らぎがありますように。



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