[ハイネセル連邦共和国領について]
制圧はおろか戦闘さえ始まっていない現段階において詳細な段取りまでを
考えてはいない事をまずご承知戴きたい。
が、仮に当該地域の制圧が成った場合はレゴリス帝國の復権が達成されるまでの間は
我が軍の占領地として当面の行政活動を指揮し、帝國復権と共に当該占領地区の扱いについて
協議が持たれる事になるだろう。
[正統政府レゴリス帝國の正当性]
レゴリス帝國の誕生は287年10月、当時はレゴリス首長国連邦と称して
いたノルスモールの地において陸上自衛軍の内、2個師団が政府転覆
を目論んで挙兵した事に端を発する。政府は反乱軍に対し原隊復帰を
呼びかけたが実らず正規軍との武力衝突に発展した。
4ヵ月の戦闘の後、反乱軍・正規軍ともに軍事力を粗方消耗し尽くした
事によって両者は講和の席へ着く。
戦闘の結果自体は痛み分けであったものの当時のレゴリス首長国連邦
の中核を成すレゴリス首長国の首都を押さえていた反乱軍側の要求が
ほぼ認められた形となり288年2月、レゴリス首長国連邦は解体され
その要求に則った新たな小国家共同体が設立されることになった。
この小国家共同体こそ現在のノルスモール連邦であり、レゴリス帝國
はこの時に誕生する。その領土は反乱軍の要求によりレゴリス首長国
を引き継いだものであった。
以上の経緯から分かる通り、ノルスモール連邦はレゴリス帝國の母体
となった者達によって誕生した共同体であり、首長国連邦時代の中核的
存在であった旧レゴリス首長国を領有するレゴリス帝國こそ現ノルス
モールの地における正統政府としてこれに相応しい存在であり認めら
れるべきではないだろうか。
また亡命政府樹立に際しても複数の国家から正統政府としての承認を受けている。
このような事情をもってレゴリス帝國が正統政府であるとする根拠足りうるものと我々は考える。