フリューゲル暦16613期461年6月16日、普欧帝国首都ケーニヒスベルク
ここにフリュー問題に関する国際会議の開催を宣言する。
まず、討議を始める前にフリューの現状について確認する。
現在のフリューはフリュー・ソビエト、カントリーサイド大公国、ルバニア自治領からなる
連邦国家であり、連邦政府を頂点とする警察国家体制が敷かれている。
ただし、連邦政府が十全な統治を行き渡らせている訳ではなく、特に大公国は独自の地位を保っていると言ってよい。
また、連邦内最大の民族集団であるフリュー人以外には政治的権利はほぼ無く、経済格差も広がりつつある現在、
諸民族間の対立は極めて深刻な段階にある。この問題を解決できない政府に対する不満も大きい。
この民族問題については連邦政府も危機感を持っており、「連邦統治機構の再編」や「民族間の調和を旨とする
寛容かつフレキシブルに機能し得る議会制度の模索」に合意している。
上で述べたように、本問題についてはフリューの政体も含めた広範な分野に渡る協議が必要となるだろう。
参加国には粘り強い対話と相互理解への努力を要請する。民主主義の哲学は早急な意思決定ではなく、
飽くなき対話と相互理解への努力を重ね、双方が納得できる結論を得ることにある。
では、両政府に意思表明をお願いしたい。