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- カルセドニー島共和国 へ行く。
18: 2016-11-25 (金) 20:33:05 nazonohito | 19: 2016-12-01 (木) 16:50:14 nazonohito Attached file: T24693.png |
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Line 19: | Line 19: | ||
*地理 [#sb56dec7] | *地理 [#sb56dec7] | ||
- | &ref(T23740.png){空撮写真}; | + | &ref(T24693.png){空撮写真}; |
- | &size(10){659年6月初旬時点の空撮写真(当時の人口:6718万7000人)}; | + | &size(10){685年11月下旬時点の空撮写真(当時の人口:7718万人)}; |
**市 [#b63e1b00] | **市 [#b63e1b00] | ||
Line 29: | Line 29: | ||
#region(市) | #region(市) | ||
- | ++クリソプレーズ首都特別区 [#t75ac924] | + | -1.クリソプレーズ首都特別区 [#t75ac924] |
- | (9,11)地点のクリソプレーズ市を中心としたクリソプレーズ首都特別区はその名の通り首都機能が置かれている。クリソプレーズ市は共和国民が初めて入植した地であり、長い歴史を持っている。過去に、第2次都市化闘争(620年9月)、巨大隕石の落下(621年9月)、火災(同)の3回にわたって壊滅的な被害を受けているが、その都度復興を果たしている。人口は首都圏全体で340万人。このうち北東部の3ヶ所の近郊住宅地は621年の巨大隕石の被害を免れたため、現時点で国内最古の市街地が広がっている。 | + | (9,11)地点のクリソプレーズ市を中心としたクリソプレーズ首都特別区はその名の通り首都機能が置かれている。クリソプレーズ市は共和国民が初めて入植した地であり、長い歴史を持っている。過去に、第2次都市化闘争(620年9月)、巨大隕石の落下(621年9月)、火災(同)の3回にわたって壊滅的な被害を受けているが、その都度復興を果たしている。首都圏の内北東部の2ヶ所の近郊住宅地は621年の巨大隕石の被害を免れたため、現時点で国内最古の市街地が広がっている。 |
+ | 685年の国土再開発計画により、南西部に新市街(現代都市)が建設され経済的な重みも増しつつある。 | ||
- | ++クリストバライト市 [#r4fe08be] | + | -2.クリストバライト市 [#r4fe08be] |
- | (11,14)のクリストバライト市とその周辺都市圏を含み、人口は575万人と首都圏を上回っている。現代都市建設以来ジャスパー市に次ぐ共和国の商業地区であり、国の富の多くがこの地へ集まる。過去に目立った災害の被害も受けず、共和国最大の繁栄を謳歌している。ジャスパー市の国営市場の解体に伴い国内商業における重みが増してきたが、他地域も発展しているため現時点では比率的な重要性は下がった。 | + | (11,14)のクリストバライト市とその周辺都市圏を含み、人口は首都圏を上回っている。現代都市建設以来ジャスパー市に次ぐ共和国の商業地区であり、国の富の多くがこの地へ集まる。過去に目立った災害の被害も受けず、共和国最大の繁栄を謳歌している。ジャスパー市の国営市場の解体に伴い国内商業における重みが増してきたが、他地域も発展しているため現時点では比率的な重要性は下がった。 |
- | ++カーネリアン市 [#jfeb7adb] | + | -3.カーネリアン市 [#jfeb7adb] |
- | 現在のカーネリアン市の中心地は(8,8)だが、南東部の旧市街はカーネリアン入植地としてクリソプレーズ市に並ぶ長い歴史を持ち、クリソプレーズ市とは異なり災害の被害もなく発展を続けてきた。現在の人口は520万人。また、市街南西部の「建国記念碑」はカーネリアン入植地とリヨル・カーネリアン暫定総督を記念して644年9月に建設された。 | + | 現在のカーネリアン市の中心地は(8,8)だが、南東部の旧市街はカーネリアン入植地としてクリソプレーズ市に並ぶ長い歴史を持ち、クリソプレーズ市とは異なり災害の被害もなく発展を続けてきた。また、市街南西部の「建国記念碑」はカーネリアン入植地とリヨル・カーネリアン暫定総督を記念して644年9月に建設された。 |
- | ++サードオニクス市 [#ja0f1849] | + | -4.サードオニクス市 [#ja0f1849] |
- | (11,9)地点のサードオニクス市はカーネリアン市とアゲート市の中間に位置することから名付けられた。ハギワ・サードオニクス前防衛委員長の基盤地域であり、住民にもタカ派が多い。625年に指定都市として認められ、人口は570万人で国内最大級である。 | + | (11,9)地点のサードオニクス市はカーネリアン市とアゲート市の中間に位置することから名付けられた。ハギワ・サードオニクス前防衛委員長の基盤地域であり、住民にもタカ派が多い。625年に指定都市として認められ、人口は国内最大級である。 |
- | ++ウェストカーネリアン市 [#lc870278] | + | -5.ウェストカーネリアン市 [#lc870278] |
- | (6,10)地点に位置する都市で、627年9月に指定都市化が認められた。都市が建設される際に、住民がカーネリアン市の歴史に因んでこの名前が採用された。人口は市街のみだと570万人だが、周辺の農村地域(659年の制度改正で開発途上区から編入)を含めると685万人で、人口の点では国内最大である。 | + | (6,10)地点に位置する都市で、627年9月に指定都市化が認められた。都市が建設される際に、住民がカーネリアン市の歴史に因んでこの名前が採用された。現在でもカーネリアン市との経済的なつながりは大きい。 |
- | ++コーサイト市 [#e06afadb] | + | -6.コーサイト市 [#e06afadb] |
- | (6,7)に位置するカルセドニー島西北端の都市。630年7月に指定都市とされた。この都市は初めて計画都市として都市化され、人口は周辺地域込みで533万人と他の指定都市に比べやや少ないものの、公共設備は非常に充実している。 | + | (6,7)に位置するカルセドニー島西北端の都市。630年7月に指定都市とされた。この都市は初めて計画都市として都市化され、人口は他の指定都市に比べやや少ないものの、公共設備は非常に充実している。 |
- | ++アゲート市 [#v33c4a6c] | + | -7.アゲート市 [#v33c4a6c] |
- | (13,11)地点のアゲート市街とその周辺地区を含む。この地域は国内で最も反政府派の活動が活発であり、第2次都市化闘争の際は市南東部で反乱が発生、軍の駐屯地が襲撃される事態にまで発展した。そのせいか、政府には長らく指定都市として認められてこなかったが、632年1月の世界的社会不安の際に指定都市化を求めるデモ活動が発生、4月に指定都市化が認められた。その後左派が政権を獲得してから大幅なてこ入れが行われ、現在は445万人の人口を持つ。 | + | (13,11)地点のアゲート市街とその周辺地区を含む。この地域は国内で最も反政府派の活動が活発であり、第2次都市化闘争の際は市南東部で反乱が発生、軍の駐屯地が襲撃される事態にまで発展した。そのせいか、政府には長らく指定都市として認められてこなかったが、632年1月の世界的社会不安の際に指定都市化を求めるデモ活動が発生、4月に指定都市化が認められた。その後左派が政権を獲得してから大幅なてこ入れが行われ、現在は他の都市に引けを取らない人口を持つ。 |
- | ++アメシスト市 [#t178a82e] | + | -8.アメシスト市 [#t178a82e] |
- | (10,6)に位置するエライ海岸の都市。リヨネ現大統領の出身地であり、北部では珍しく民政党の支持が厚い。639年1月に指定都市とされ、現時点での人口は505万人である。 | + | (10,6)に位置するエライ海岸の都市。リヨネ現大統領の出身地であり、北部では珍しく民政党の支持が厚い。639年1月に指定都市とされ、685年に宗教設備の誘致も行われるなど話題の多い都市である。 |
- | ++ムトロライト市 [#i40f0e93] | + | -9.ムトロライト市 [#i40f0e93] |
- | (8,5)に位置するカルセドニー最北の都市。「空いたスペースに押し込んだ」(政府関係者)と言われる強引な都市配置で知られ、市街地の一部は海へ張り出している。643年2月に「北部地域最後の現代都市」として指定都市となった。人口は455万人で、アゲート市に並び国内最小規模の現代都市である。 | + | (8,5)に位置するカルセドニー最北の都市。「空いたスペースに押し込んだ」(政府関係者)と言われる強引な都市配置で知られ、市街地の一部は海へ張り出している。643年2月に「北部地域最後の現代都市」として指定都市となった。その後人口拡大策も取られ、「現代都市の標準形」と言われる570万人の人口((現代都市・防災都市・近郊住宅地5か所でこの人口になる。))を有している。 |
- | ++ノースジャスパー市 [#dc7bc0ce] | + | -10.アメトリン市 [#dc7bc0ce] |
- | もともとジャスパー市は国営市場が建設されている商業地区だったが、国営市場の解体に伴い南北に分割され、(13,8)に中心市街がある北部のみが643年6月にムトロライト市に続いて指定都市となった。現時点での人口は595万人である。 | + | もともとジャスパー市は国営市場が建設されている商業地区だったが、国営市場の解体に伴い南北に分割され、(13,8)に中心市街がある北部のみが643年6月にムトロライト市に続いて「ノースジャスパー市」として指定都市となった。675年にレハシ大統領が本市の市庁舎ビルで暗殺された。 |
+ | その後、685年の国土再開発計画により南東にシトリン市が建設されるにあたって名称を変更し現在の名称となる。この名称変更にはレハシ暗殺による負のイメージを払拭したいとの市の意向が働いていたという。 | ||
- | ++ブラッドストーン市 [#rc8a5f34] | + | -11.ブラッドストーン市 [#rc8a5f34] |
- | (9,16)地点に位置する都市で、アルマンディン海峡に面している。ブラッドストーンはヘリオトロープと同じ石を指し、事実上のヘリオトロープ市の衛星都市として計画されたが、海に面しているメリットを生かし経済が発展、ヘリオトロープ市に先駆けて646年12月に指定都市となった。現在も発展途上で、現時点の人口は482万人だが、最終的には560万人の人口を有すると想定されている。 | + | (9,16)地点に位置する都市で、アルマンディン海峡に面している。ブラッドストーンはヘリオトロープと同じ石を指し、事実上のヘリオトロープ市の衛星都市として計画されたが、海に面しているメリットを生かし経済が発展、ヘリオトロープ市に先駆けて646年12月に指定都市となった。 |
- | ++ヘリオトロープ市 [#y16787ec] | + | -12.ヘリオトロープ市 [#y16787ec] |
- | (12,17)地点に位置し、共和国の最南端にある市である。ヘリオトロープとは、「太陽を呼び戻す石」の意で、最南端、という位置が最も太陽に近い位置であることから命名された。652年10月に指定都市とされた、現在最も若い市である。人口は現時点で417万人である。 | + | (12,17)地点に位置し、共和国の最南端にある市である。ヘリオトロープとは、「太陽を呼び戻す石」の意で、最南端、という位置が最も太陽に近い位置であることから命名された。652年10月に指定都市とされた、現在最も若い市である。 |
+ | その後、さらに南方にユーファストーン市、スティショバイト市が建設されたため「最南端の都市」ではなくなったが、歴史的な名前は今後も使われ続ける。 | ||
- | ++モスアゲート市 [#v47bfe95] | + | -13.ジャスパー市 [#f53cc222] |
- | (14,14)地点に位置する都市。アゲート市が実施した南部開拓運動により成立した地域なので、この名がある。経済的にはアゲート市との関係が非常に強い。そのためか、現時点でも現代都市の設置が認められていない。この地域は商業が未発達で、多くの住民がスペサルタイト島行政区の農場に通勤している。人口は207万人で、指定都市に比べると少ない。 | + | (15,12)地点に位置する都市で、以前は「サウスジャスパー市」と呼ばれていた。しかし、685年の国土再開発計画の関連でノースジャスパー市がアメトリン市に改名することとなり、サウスジャスパー市はジャスパー市に呼称が変更された。もともと、ジャスパー市というのはこの地域及びその北部の商業地域の名称であったので、元に戻った、という方が当たっている。 |
- | ++サウスジャスパー市 [#f53cc222] | + | -14.モスアゲート市 [#v47bfe95] |
- | (15,12)の防災都市を中心とした地域で、本来は市制が認められない状況だが、ジャスパー市の南北分割の際に例外的に市として認められた。一部の住民はすぐ北の国営市場へ通勤しているが、大部分は農業に従事している。ジャスパー市時代は繁栄していた地域だが、その経済力は全てノースジャスパー市に吸収されてしまい、国内の最貧地域となっている。人口は154万人で、労働力の市街流出が著しい。 | + | (14,14)地点に位置する都市。アゲート市が実施した南部開拓運動により成立した地域なので、この名がある。経済的にはアゲート市との関係が非常に強い。そのためか、現時点でも現代都市の設置が認められていなかったが、近年「国内最後の現代都市」として建設が認められた。しかし、国際社会の商業力低下に伴い685年に国土再開発計画が決定されたため、「最後の」現代都市ではなくなった。 |
+ | |||
+ | -15.ユーファストーン市 | ||
+ | |||
+ | 685年の国土再開発計画の第1弾として建設された港湾都市。本土の最南端に位置し、南部にはアルフィク海が広がる。本市の建設費用は半分以上アゲート・モスアゲート両市の出資により賄われており、両市との経済関係が深い。 | ||
+ | |||
+ | -16.シトリン市 | ||
+ | |||
+ | 685年の国土再開発計画の第2弾として建設された都市。ノースジャスパー市が主に出資し、ノースジャスパー市はこれを記念して「アメトリン」市に改名した。なお、アメトリンはアメシストとシトリンのまじりあった石の名称であり、アメシスト市とシトリン市の中間にあることから決定された名称である。 | ||
+ | |||
+ | -17.スティショバイト市 | ||
+ | |||
+ | 685年の国土再開発計画の最後に建設された現代都市。パイロープ島行政区の中央に位置している。この地域は軍の管轄域であり、軍は強く反発したが結果的に経済的な理由で建設が決定された。市名はそのまま「パイロープ」とすることも予定されていたが、移住予定者の団体がこの名称を希望し、結局この名になった。国内初めての「カルセドニー島外の」現代都市である。 | ||
#endregion | #endregion | ||
Line 93: | Line 108: | ||
#region(共和国行政区) | #region(共和国行政区) | ||
- | --[A]アルマンディン島行政区 [#mff9d56c] | + | -A.アルマンディン島行政区 [#mff9d56c] |
- | 首都南方に建設された人工島で、軍事工場や畜産場など、国有施設が集中している。 | + | 首都南方に建設された人工島で、軍事工場や畜産場など、国有施設が集中していた。現在は食肉の生産を終了、森林地帯とロケット基地が整備されている。 |
- | --[B]スペサルタイト島行政区 [#i53b0830] | + | -B.スペサルタイト島行政区 [#i53b0830] |
アルマンディン島よりさらに南西、国家領域の南西端に建設されたアルマンディン島の倍の面積を持つ巨大な人工島で、こちらは農業特区とされている。同地域の農業規模は500万人規模に達し、国家全体の食料を賄っている。 | アルマンディン島よりさらに南西、国家領域の南西端に建設されたアルマンディン島の倍の面積を持つ巨大な人工島で、こちらは農業特区とされている。同地域の農業規模は500万人規模に達し、国家全体の食料を賄っている。 | ||
- | --[C]パイロープ島行政区 [#m7a23c3c] | + | -C.パイロープ島行政区 [#m7a23c3c] |
- | 領域の南東部に建設されたスペサルタイト島と同面積の人工島で、こちらは沿岸部に大森林が整備されている。同地には大規模な軍事工場が所在するため、特に認められた国家公務員とその家族以外は同行政区への立入が禁止されている。 | + | 領域の南東部に建設されたスペサルタイト島と同面積の人工島で、こちらは沿岸部に大森林が整備されている。同地には大規模な軍事工場が所在するため、特に認められた国家公務員とその家族以外は同行政区への立入が禁止されている。しかし、経済的な理由で685年に現代都市が建設された。 |
- | --[D]ウバロバイト島行政区 [#f7e00db3] | + | -D.ウバロバイト島行政区 [#f7e00db3] |
スペサルタイト島の東に造成された人工島。 | スペサルタイト島の東に造成された人工島。 | ||
- | --[E]グロッシュラーライト島行政区 [#q2c81b51] | + | -E.グロッシュラーライト島行政区 [#q2c81b51] |
- | 国内における特有の生物などを保護する目的でアルフィク海の南部にあった小島を拡大、国立公園が整備された。 | + | 国内における特有の生物などを保護する目的でアルフィク海の南部にあった小島を拡大、国立公園が整備された。2つの島に分かれているが、それぞれグロッシュラーライト南島、北島と呼称される。北島は聖樹地域である。 |
- | --[a]ムトロライト工業区 [#q901bd28] | + | #endregion |
- | ムトロライト市北西に建設された建材工場群。この地域で製造された建材は共和国の主要な外貨獲得手段となっている。 | + | **その他地域 [#p8364fa5] |
- | --[b]ジャスパー工業区 [#f79c996c] | + | 行政区ではないが、政府などが保有している地域を示す。 |
- | ジャスパー市北部の軍事・建材工場群。 | + | #region(その他地域) |
- | --[c]エライ海岸工業区 [#t09e3c92] | + | -a.ジャスパー工業区 [#f79c996c] |
- | ジャスパー市東部の建材工場・畜産場群。この地区の畜産場で生産される食肉ははアルマンディン島行政区のものとは若干風味が異なる。 | + | ノースジャスパー市(現アメトリン市)北部の軍事工場群。上の航空写真では685年に発生した地震の被害で壊滅、修復されていない場所がある。 |
- | --[d]宗教地区 [#r3a7b3ee] | + | -b.宗教地区 [#r3a7b3ee] |
634年~635年にかけて整備された宗教地区。ゾロアスター教やキリスト教など、国内で比較的少数派の宗教者のための施設が並ぶ。 | 634年~635年にかけて整備された宗教地区。ゾロアスター教やキリスト教など、国内で比較的少数派の宗教者のための施設が並ぶ。 | ||
- | --[e]ジャスパー特別区 [#w91dfec3] | + | -c.国会議事堂 [#w91dfec3] |
+ | |||
+ | 共和国議会がここで開かれる。1000平方キロの巨大な敷地を持っており、議会側は「テロ対策だ」としているが、「土地の無駄遣い」と非難する声も上がっている。 | ||
+ | |||
+ | -d.ジャスパー宇宙センター | ||
+ | |||
+ | 数々の人工衛星が打ち上げられたロケット打ち上げ基地。空軍ではなく陸軍の管轄である。 | ||
+ | |||
+ | -e.ヨリクシ軍駐屯地 | ||
- | ジャスパー宇宙センター、国会議事堂など旧ジャスパー市のうち特に国家財産とされるものが並ぶ。共和国の「第二の首都」と呼ばれることもある。 | + | ヨリクシ共和国の軍が駐屯している。同国の高い災害対応能力は世界に知られており、駐屯地建設の話が持ち上がった時は国中で誘致合戦が行われた。 |
- | --[f]ジャスパーランド [#u6b3c9b8] | + | -f.ジャスパーランド [#u6b3c9b8] |
- | 巨大遊園地。「何とかマウス」の類が人気を集めている。 | + | 政府が巨額の予算を投じて作り上げた巨大遊園地。「何とかマウス」の類が人気を集めている。 |
- | --[α]クリソプレーズ鉱山 | + | -α.クリソプレーズ鉱山 |
ウラン鉱の採掘がおこなわれている鉱山。 | ウラン鉱の採掘がおこなわれている鉱山。 | ||
- | --[β]エライ鉱山島 | + | -β.エライ鉱山島 |
- | 銀鉱の採掘がおこなわれている鉱山。 | + | 鉄鉱⇒ウラン鉱⇒銀鉱⇒ウラン鉱と採掘される資源が高頻度で変わることで知られている。現在はウラン鉱が採掘されている。 |
#endregion | #endregion | ||
Line 183: | Line 206: | ||
670年の大統領選挙でリヨネは社会民主党のレハシ・ウェストカーネリアンに敗れ退任した。 | 670年の大統領選挙でリヨネは社会民主党のレハシ・ウェストカーネリアンに敗れ退任した。 | ||
- | ***レハシ・ウェストカーネリアン政権【社会民主党】(671年1月~675年2月) [#wdd2d8b6] | + | ***レハシ・ウェストカーネリアン政権【社会民主党】(671年1月~675年2月) [#y3767dde] |
660年代後半のリヨネ政権と社会民主党の不和は第5回大統領選挙における社会民主党の独自候補擁立につながった。社会民主党はその社会保障政策などで国内の労働者から高い支持を受け、レハシ・ウェストカーネリアン代表を大統領の座に送り込んだ。 | 660年代後半のリヨネ政権と社会民主党の不和は第5回大統領選挙における社会民主党の独自候補擁立につながった。社会民主党はその社会保障政策などで国内の労働者から高い支持を受け、レハシ・ウェストカーネリアン代表を大統領の座に送り込んだ。 | ||
Line 189: | Line 212: | ||
就任時の圧倒的な民衆の歓声からは想像できなかった鮮血の結末をレハシ大統領は迎えることとなってしまった。 | 就任時の圧倒的な民衆の歓声からは想像できなかった鮮血の結末をレハシ大統領は迎えることとなってしまった。 | ||
- | ***第2次リヨネ・アメシスト政権【国民党・民政党・社会民主党】(675年3月~) [#i0ce9e66] | + | ***第2次リヨネ・アメシスト政権【国民党・民政党】(675年3月~) [#g529daa3] |
- | レハシ大統領の暗殺を受けて急きょ行われた第6回大統領選挙は、事実上の挙国一致候補となったリヨネ前大統領が圧倒的得票で当選を果たした。 | + | レハシ大統領の暗殺を受けて急きょ行われた第6回大統領選挙は、事実上の挙国一致候補となったリヨネ前大統領が圧倒的得票で当選を果たした。その後、リヨネはレハシ政権ほどの活発な外交活動は見せなくなったものの、それでもアウクシリア条約の締結など成果を上げ、680年に三選(4回目の当選)を果たした。この際に社会民主党は独自候補を擁立して敗れたため、651年からの社会民主党の政権参加は680年をもって終了した。 |
**年表 [#j2939525] | **年表 [#j2939525] | ||
- | ***前史(海域暦) [#ofcca4a6] | + | ***前史(海域暦) [#u2d8e232] |
-2274年頃:旧世界の衰退により連邦が完全に孤立する | -2274年頃:旧世界の衰退により連邦が完全に孤立する | ||
-2275年頃:カルセドニー計画の実施 | -2275年頃:カルセドニー計画の実施 | ||
Line 200: | Line 223: | ||
-2276年半ば頃:カルセドニー計画参加船団と連邦の間の更新途絶 | -2276年半ば頃:カルセドニー計画参加船団と連邦の間の更新途絶 | ||
- | ***610年代 [#ge7ef69b] | + | ***610年代 [#p259726f] |
-616年11月:船団がフリューゲル世界に到着、入植が開始される。 | -616年11月:船団がフリューゲル世界に到着、入植が開始される。 | ||
-同年11月:入植地として選ばれた無人島に、移民計画の名から「カルセドニー島」の名が冠せられる。 | -同年11月:入植地として選ばれた無人島に、移民計画の名から「カルセドニー島」の名が冠せられる。 | ||
Line 210: | Line 233: | ||
-同年11月:総督府陸軍が暴動を鎮圧、政府の支持率が一時的に回復する。 | -同年11月:総督府陸軍が暴動を鎮圧、政府の支持率が一時的に回復する。 | ||
- | ***620年代 [#j0d797a4] | + | ***620年代 [#h7941f4b] |
-620年7月:再び首都近郊で暴動が発生する。 | -620年7月:再び首都近郊で暴動が発生する。 | ||
-同年9月:暴動の被害を恐れた住民が首都から逃亡し、首都機能が停止する。このとき、リヨル・カーネリアン暫定総督が暴徒に襲撃され重傷を負う。 | -同年9月:暴動の被害を恐れた住民が首都から逃亡し、首都機能が停止する。このとき、リヨル・カーネリアン暫定総督が暴徒に襲撃され重傷を負う。 | ||
Line 223: | Line 246: | ||
-同年9月:ウェストカーネリアン市に現代都市が建設される。 | -同年9月:ウェストカーネリアン市に現代都市が建設される。 | ||
- | ***630年代 [#z413085e] | + | ***630年代 [#i335243f] |
-630年7月:コーサイト市に現代都市が建設される。 | -630年7月:コーサイト市に現代都市が建設される。 | ||
-同年12月:第1回大統領選挙が行われ、リヨン・ジャスパー大統領が65%の支持を集め正式に大統領に就任する。 | -同年12月:第1回大統領選挙が行われ、リヨン・ジャスパー大統領が65%の支持を集め正式に大統領に就任する。 | ||
Line 240: | Line 263: | ||
-639年1月:アメシスト市に現代都市が建設される。 | -639年1月:アメシスト市に現代都市が建設される。 | ||
- | ***640年代 [#n3fde331] | + | ***640年代 [#x68c9a62] |
-640年11月:第2回大統領選挙でリヨン・ジャスパー大統領が再選。 | -640年11月:第2回大統領選挙でリヨン・ジャスパー大統領が再選。 | ||
-643年2月:ムトロライト市に現代都市が建設される。 | -643年2月:ムトロライト市に現代都市が建設される。 | ||
Line 248: | Line 271: | ||
-649年8月:迎撃衛星「アークトゥールス1」の打ち上げに成功。 | -649年8月:迎撃衛星「アークトゥールス1」の打ち上げに成功。 | ||
- | ***650年代 [#xa7af21b] | + | ***650年代 [#j3a2a582] |
-650年11月:第3回大統領選挙でリヨネ・アメシスト外務委員長が当選する。 | -650年11月:第3回大統領選挙でリヨネ・アメシスト外務委員長が当選する。 | ||
-652年10月:ヘリオトロープ市に現代都市が建設される。 | -652年10月:ヘリオトロープ市に現代都市が建設される。 | ||
-655年4月:ナウラ条約に調印、アルドラド帝国・ヨリクシ共和国との相互防衛条約が発効する。 | -655年4月:ナウラ条約に調印、アルドラド帝国・ヨリクシ共和国との相互防衛条約が発効する。 | ||
- | ***660年代 [#z7002e4a] | + | ***660年代 [#ac3e8ce0] |
-660年11月:第4回大統領選挙でリヨネ・アメシスト大統領が再選。 | -660年11月:第4回大統領選挙でリヨネ・アメシスト大統領が再選。 | ||
-666年9月:社会保障関連法案が成立する。 | -666年9月:社会保障関連法案が成立する。 | ||
Line 259: | Line 282: | ||
-同年10月:ノホ・ヘレコ連邦と共同で蒼鋼国の工業化支援協定に調印。この種の協定はヨリクシ共和国とのもの以来2例目。 | -同年10月:ノホ・ヘレコ連邦と共同で蒼鋼国の工業化支援協定に調印。この種の協定はヨリクシ共和国とのもの以来2例目。 | ||
- | ***670年代 [#m4e2b935] | + | ***670年代 [#m82b9352] |
-670年7月:軍事衛星「アンタレス1」の打ち上げが行われるが、発射前点検で整備不良が発見され打ち上げは失敗する。 | -670年7月:軍事衛星「アンタレス1」の打ち上げが行われるが、発射前点検で整備不良が発見され打ち上げは失敗する。 | ||
-同年11月:第5回大統領選挙でレハシ・ウェストカーネリアンが現職のリヨネを破り当選。 | -同年11月:第5回大統領選挙でレハシ・ウェストカーネリアンが現職のリヨネを破り当選。 | ||
Line 269: | Line 292: | ||
-同年6月:サン・ピエル共和国との相互安全保障条約「アウクシリア条約」を締結。 | -同年6月:サン・ピエル共和国との相互安全保障条約「アウクシリア条約」を締結。 | ||
- | ***680年代 [#b970594a] | + | ***680年代 [#fb3aa4c2] |
-680年11月:第7回大統領選挙で、リヨネ・アメシスト大統領が三選を果たす。 | -680年11月:第7回大統領選挙で、リヨネ・アメシスト大統領が三選を果たす。 | ||
-681年6月:軍事衛星「アンタレス」の打ち上げに成功。 | -681年6月:軍事衛星「アンタレス」の打ち上げに成功。 | ||
-684年3月:ヨリクシ共和国建国50周年記念式典にリヨネ大統領が出席。 | -684年3月:ヨリクシ共和国建国50周年記念式典にリヨネ大統領が出席。 | ||
+ | -685年5月:国土再開発計画が実施され、第1弾としてユーファストーン市が建設される。 | ||
+ | -同年6月:国土再開発計画の一環としてシトリン市が建設される。また、この際にノースジャスパー市がアメトリン市に改名する。 | ||
+ | -同年8月:国土再開発計画の一環としてクリソプレーズ首都特別区南西に現代都市が建設される。 | ||
+ | -同年10月:国土再開発計画の一環としてスティショバイト市が建設される。 | ||
- | **主要な歴史上の出来事 [#k70a5d5d] | + | **主要な歴史上の出来事 [#l652bf14] |
- | ***カルセドニー計画 [#v9d037a7] | + | --カルセドニー計画 |
「海域」と呼ばれる旧世界において、旧連邦は度重なる周辺諸国の政府機能停止に危機感を覚えていた。旧連邦政府はいずれ「海域」全体が破滅すると考え、その前に人口の一部を他惑星に移住させる計画を立てた。それが、カルセドニー計画である。旧連邦は汎用型大気機動宇宙船”イレギュラー”の運用経験がなく、無人の人工衛星の打ち上げ経験のみしかなかったため計画は困難を極めたが、何とか実用に耐える有人宇宙船を作り上げて打ち上げた。しかし、大部分の宇宙船は粗雑な設計から故障を生じ、フリューゲルまでたどり着くことができたのはごく一部でしかなかった。 | 「海域」と呼ばれる旧世界において、旧連邦は度重なる周辺諸国の政府機能停止に危機感を覚えていた。旧連邦政府はいずれ「海域」全体が破滅すると考え、その前に人口の一部を他惑星に移住させる計画を立てた。それが、カルセドニー計画である。旧連邦は汎用型大気機動宇宙船”イレギュラー”の運用経験がなく、無人の人工衛星の打ち上げ経験のみしかなかったため計画は困難を極めたが、何とか実用に耐える有人宇宙船を作り上げて打ち上げた。しかし、大部分の宇宙船は粗雑な設計から故障を生じ、フリューゲルまでたどり着くことができたのはごく一部でしかなかった。 | ||
旧世界の閣僚経験者のうち、生きてフリューゲルにたどり着いたのはリヨル・ハギワ・ルナリの3人しかおらず、そのうちハギワは陸軍、ルナリは海軍の軍人であったため統治者にはふさわしくないと判断されたためリヨルが暫定総督としてカルセドニー島入植地を統治することとなった。 | 旧世界の閣僚経験者のうち、生きてフリューゲルにたどり着いたのはリヨル・ハギワ・ルナリの3人しかおらず、そのうちハギワは陸軍、ルナリは海軍の軍人であったため統治者にはふさわしくないと判断されたためリヨルが暫定総督としてカルセドニー島入植地を統治することとなった。 | ||
- | ***「裸の王様」事件 [#l82fc068] | + | --「裸の王様」事件 |
旧連邦は「海域」全体の中で強国とは言えない国家だったが、海域のほかの国家がすべて崩壊したために「世界最大の経済大国」として表彰された((13800ターン杯獲得))。このことを「裸の王様」事件と言い、旧連邦時代の世界的な衰退を象徴している。カルセドニー計画参加移民船団は宇宙空間で旧連邦から通信を受け取り、この事件の発生を把握した。しかし、これが旧連邦と移民船団の最後の交信となった((旧連邦が13900ターン杯を獲得することはなかった))。 | 旧連邦は「海域」全体の中で強国とは言えない国家だったが、海域のほかの国家がすべて崩壊したために「世界最大の経済大国」として表彰された((13800ターン杯獲得))。このことを「裸の王様」事件と言い、旧連邦時代の世界的な衰退を象徴している。カルセドニー計画参加移民船団は宇宙空間で旧連邦から通信を受け取り、この事件の発生を把握した。しかし、これが旧連邦と移民船団の最後の交信となった((旧連邦が13900ターン杯を獲得することはなかった))。 | ||
- | ***成蘭連邦王国との貿易トラブル [#q8185ca8] | + | --成蘭連邦王国との貿易トラブル |
カルセドニー島入植地総督府は入植開始直後に国際社会にウラン鉱山開発に関する外資導入を表明した。外資導入には6ヶ国の参加が表明されたが、617年7月に総督府は国内の燃料事情が苦しい(当時の燃料備蓄は1500万ガロンまで落ち込んでいた)との判断から外資導入の公募を急きょ締め切り、その時点で支援協定案の提示があった4ヶ国のうち最も条件の良かったノホ・ヘレコ連邦と開発支援協定を締結することが決定された。しかし、結果的に公募から突然締め出された形になった成蘭連邦王国及びレゴリス帝国の代表は強い遺憾の意を表明し、特に成蘭連邦王国は正式な大使級外交関係開設を拒否する姿勢を見せた。 | カルセドニー島入植地総督府は入植開始直後に国際社会にウラン鉱山開発に関する外資導入を表明した。外資導入には6ヶ国の参加が表明されたが、617年7月に総督府は国内の燃料事情が苦しい(当時の燃料備蓄は1500万ガロンまで落ち込んでいた)との判断から外資導入の公募を急きょ締め切り、その時点で支援協定案の提示があった4ヶ国のうち最も条件の良かったノホ・ヘレコ連邦と開発支援協定を締結することが決定された。しかし、結果的に公募から突然締め出された形になった成蘭連邦王国及びレゴリス帝国の代表は強い遺憾の意を表明し、特に成蘭連邦王国は正式な大使級外交関係開設を拒否する姿勢を見せた。 | ||
当時の総督府はこの事態を重大だととらえておらず、リヨル・カーネリアン暫定総督兼外務委員長ではなくリヨン・ジャスパー外務副委員長を成蘭連邦王国との交渉にあたらせた。リヨンは成蘭側の心証を若干改善することには成功したが、結局両国の外交関係は長く利益代表部にとどまることとなる。 | 当時の総督府はこの事態を重大だととらえておらず、リヨル・カーネリアン暫定総督兼外務委員長ではなくリヨン・ジャスパー外務副委員長を成蘭連邦王国との交渉にあたらせた。リヨンは成蘭側の心証を若干改善することには成功したが、結局両国の外交関係は長く利益代表部にとどまることとなる。 | ||
- | ***第1次都市化闘争 [#h1227260] | + | --第1次都市化闘争 |
カルセドニー島は長くほとんどの土地が農村だったが、619年9月にクリソプレーズ入植地に首都機能が設置されて以降その周辺に人口が集中、スラム化が進行した。そんな中で首都周辺で無政府主義を掲げる暴動が発生した。総督府は直ちに総督府陸軍を派遣してこれを鎮圧、このときは重大事にはならなかった。 | カルセドニー島は長くほとんどの土地が農村だったが、619年9月にクリソプレーズ入植地に首都機能が設置されて以降その周辺に人口が集中、スラム化が進行した。そんな中で首都周辺で無政府主義を掲げる暴動が発生した。総督府は直ちに総督府陸軍を派遣してこれを鎮圧、このときは重大事にはならなかった。 | ||
- | ***第2次都市化闘争 [#tfe71dce] | + | --第2次都市化闘争 |
第1次都市化闘争後、1年弱の間国内で暴動は発生せず、危うい均衡が続いていた。しかし、620年9月に再び暴動が発生、一時は首都が完全に暴徒に制圧され政府機能が停止する事態となった。この際に事態の収拾のため自らクリソプレーズ市街に出たリヨル・カーネリアン暫定総督が暴徒に襲撃され重傷を負った。 | 第1次都市化闘争後、1年弱の間国内で暴動は発生せず、危うい均衡が続いていた。しかし、620年9月に再び暴動が発生、一時は首都が完全に暴徒に制圧され政府機能が停止する事態となった。この際に事態の収拾のため自らクリソプレーズ市街に出たリヨル・カーネリアン暫定総督が暴徒に襲撃され重傷を負った。 | ||
この直後に開かれた総督府内の会議でハギワ・サードオニクス防衛委員長が総督府内でイニシアチブを握り、委員長間の互選によって暫定総督代行に就任した。ハギワは就任直後に当時の暫定議会であった住民会議の解散と自身に対する全権委任を要求したが、総督府内で猛反発にあったためこの計画は頓挫した。しかし、ハギワはクリソプレーズ市街の暴徒をかなり強硬的なやり方で軍事鎮圧し((住民側に100人以上の死者が出たことが後の調査で判明した))、国内の安定化を図った。 | この直後に開かれた総督府内の会議でハギワ・サードオニクス防衛委員長が総督府内でイニシアチブを握り、委員長間の互選によって暫定総督代行に就任した。ハギワは就任直後に当時の暫定議会であった住民会議の解散と自身に対する全権委任を要求したが、総督府内で猛反発にあったためこの計画は頓挫した。しかし、ハギワはクリソプレーズ市街の暴徒をかなり強硬的なやり方で軍事鎮圧し((住民側に100人以上の死者が出たことが後の調査で判明した))、国内の安定化を図った。 | ||
- | ***アゲート反乱 [#n5c569e5] | + | --アゲート反乱 |
一方で、首都から東へ150km離れたアゲート入植地では総督府陸軍1個大隊が駐屯して中央の混乱の波及を防いでいた。しかし、ハギワの強硬な暴徒に対する軍事介入の報が伝わり、アゲート入植地の反政府勢力がこれに対して蜂起、総督府陸軍の駐屯地を襲撃した。駐屯地内部でも反乱が発生するなど適切な対応が取れなかった陸軍側は装甲車などの装備を放棄して首都方面へ敗走、蜂起勢力は駐屯地を制圧して装備を鹵獲した。 | 一方で、首都から東へ150km離れたアゲート入植地では総督府陸軍1個大隊が駐屯して中央の混乱の波及を防いでいた。しかし、ハギワの強硬な暴徒に対する軍事介入の報が伝わり、アゲート入植地の反政府勢力がこれに対して蜂起、総督府陸軍の駐屯地を襲撃した。駐屯地内部でも反乱が発生するなど適切な対応が取れなかった陸軍側は装甲車などの装備を放棄して首都方面へ敗走、蜂起勢力は駐屯地を制圧して装備を鹵獲した。 | ||
敗走した陸軍部隊から情報を得たハギワ暫定総督代行は617年のウラン鉱山開発支援協定以来関係が深かったノホ・ヘレコ連邦に反乱の鎮圧を依頼、ノホ・ヘレコ連邦空軍の爆撃によって蜂起勢力は駐屯地ごと消し飛んだ。 | 敗走した陸軍部隊から情報を得たハギワ暫定総督代行は617年のウラン鉱山開発支援協定以来関係が深かったノホ・ヘレコ連邦に反乱の鎮圧を依頼、ノホ・ヘレコ連邦空軍の爆撃によって蜂起勢力は駐屯地ごと消し飛んだ。 | ||
- | ***第1回首長選挙 [#ba1e44d2] | + | --第1回首長選挙 |
621年に入り、ハギワの強権的な方針は総督府内の反感を強めていた。その中でリヨル・カーネリアンに代わって外務委員長に就任していたリヨン・ジャスパーが総督府内の反ハギワ派のリーダーに推され、621年5月にリヨンはハギワ政権に対するクーデターを敢行した。総督府内にハギワの味方をする者はおらず、ハギワは暫定総督代行からの退任を余儀なくされ、もとの防衛委員長に戻された。 | 621年に入り、ハギワの強権的な方針は総督府内の反感を強めていた。その中でリヨル・カーネリアンに代わって外務委員長に就任していたリヨン・ジャスパーが総督府内の反ハギワ派のリーダーに推され、621年5月にリヨンはハギワ政権に対するクーデターを敢行した。総督府内にハギワの味方をする者はおらず、ハギワは暫定総督代行からの退任を余儀なくされ、もとの防衛委員長に戻された。 | ||
Line 309: | Line 336: | ||
国家指導者の名称は暫定総督代行が予定されていたが、リヨンの希望で「大統領」に変更され、国名も「カルセドニー島共和国」に変更された。現在ではこの第1回首長選挙が行われた621年5月19日を共和国の建国記念日としている。 | 国家指導者の名称は暫定総督代行が予定されていたが、リヨンの希望で「大統領」に変更され、国名も「カルセドニー島共和国」に変更された。現在ではこの第1回首長選挙が行われた621年5月19日を共和国の建国記念日としている。 | ||
- | ***巨大隕石の落下 [#jbc616f2] | + | --巨大隕石の落下 |
共和国の建国直後、621年9月8日にカルセドニー島を最大の災厄が襲った。首都クリソプレーズ市の南西60kmの地点に直径2kmの巨大隕石が落下、直径90kmの巨大なクレーターが生じクリソプレーズ市は爆風で壊滅的な被害を受けた。大統領府(入植地時代の総督府)のメンバーはかろうじて被害を免れたが、200万人を超える死者が発生する未曽有の大災害となった。 | 共和国の建国直後、621年9月8日にカルセドニー島を最大の災厄が襲った。首都クリソプレーズ市の南西60kmの地点に直径2kmの巨大隕石が落下、直径90kmの巨大なクレーターが生じクリソプレーズ市は爆風で壊滅的な被害を受けた。大統領府(入植地時代の総督府)のメンバーはかろうじて被害を免れたが、200万人を超える死者が発生する未曽有の大災害となった。 | ||
これ以降、670年現在に至るまでカルセドニー島に巨大隕石による被害はなく、この際の被害は共和国史上最大のものとなっている((共和国は究極災難賞を受賞していない))。 | これ以降、670年現在に至るまでカルセドニー島に巨大隕石による被害はなく、この際の被害は共和国史上最大のものとなっている((共和国は究極災難賞を受賞していない))。 | ||
- | ***憲法制定 [#oa882a3d] | + | --憲法制定 |
621年の第1回首長選挙と並行して第1回共和国議会選挙が行われたが、基本的に政治的権力は大統領府に集中していた。そのため、議会側では三権分立の確立と憲法の制定を求める声が強くなっていった。625年に憲法制定に向けた有識者会議が設置され、627年に正式に憲法が公布された。 | 621年の第1回首長選挙と並行して第1回共和国議会選挙が行われたが、基本的に政治的権力は大統領府に集中していた。そのため、議会側では三権分立の確立と憲法の制定を求める声が強くなっていった。625年に憲法制定に向けた有識者会議が設置され、627年に正式に憲法が公布された。 | ||
憲法制定はリヨン大統領が中心となって進めたためか、大統領の任期は20年と極めて長く、3選まで許容されるため最大60年大統領を同一人物が務めることができる「終身大統領制」と揶揄されるようなものとなった。 | 憲法制定はリヨン大統領が中心となって進めたためか、大統領の任期は20年と極めて長く、3選まで許容されるため最大60年大統領を同一人物が務めることができる「終身大統領制」と揶揄されるようなものとなった。 | ||
- | ***セビーリャ共和国への軍事・経済支援 [#ne00204e] | + | --セビーリャ共和国への軍事・経済支援 |
626年に建国されたセビーリャ共和国はサルバドール・プラダ・ルシエンテス大元帥の統治のもと、建国直後より鉱山開発の外資導入を発表していた。共和国は外資導入に参加を表明し、ウラン鉱山・銀鉱山合わせて資金60兆Va、建材10億トンの援助を行った。これは当時の共和国の経済規模を考えると相当な負担であった。 | 626年に建国されたセビーリャ共和国はサルバドール・プラダ・ルシエンテス大元帥の統治のもと、建国直後より鉱山開発の外資導入を発表していた。共和国は外資導入に参加を表明し、ウラン鉱山・銀鉱山合わせて資金60兆Va、建材10億トンの援助を行った。これは当時の共和国の経済規模を考えると相当な負担であった。 | ||
しかし、ファシスト党独裁のセビーリャ共和国は国内が極めて不安定であり、セビーリャ共和国の言う「共産主義者」「劣等人種」がたびたび反乱を起こしていた。大統領府、特に防衛委員長のハギワはセビーリャにおける反乱に強硬な軍事介入を行い、最終的に8次にわたってセビーリャ共和国の反乱軍に対し爆撃を行った。セビーリャ共和国が独裁国家であることは当時から国際社会の懸念となっていたが共和国は「すでに多額の投資を行っている」ことから撤退を決断できず、状況をいたずらに悪化させていった。 | しかし、ファシスト党独裁のセビーリャ共和国は国内が極めて不安定であり、セビーリャ共和国の言う「共産主義者」「劣等人種」がたびたび反乱を起こしていた。大統領府、特に防衛委員長のハギワはセビーリャにおける反乱に強硬な軍事介入を行い、最終的に8次にわたってセビーリャ共和国の反乱軍に対し爆撃を行った。セビーリャ共和国が独裁国家であることは当時から国際社会の懸念となっていたが共和国は「すでに多額の投資を行っている」ことから撤退を決断できず、状況をいたずらに悪化させていった。 | ||
- | ***フリューゲル同時社会不安 [#va036612] | + | --フリューゲル同時社会不安 |
632年1月に国際的な社会福祉に対する不安感から発生した((システム的には社会保障指数1あたりの幸福度向上効果が0.35から0.2に引き下げられたのが原因))フリューゲル同時社会不安は世界中に混乱を巻き起こした。国内で反乱が頻発したテークサット連合、一時的な警察国家への移行を余儀なくされた昭栄国の両国が最も大きな被害をこうむったが、共和国でも政権支持率が一時19%まで低下する重大事態となった。 | 632年1月に国際的な社会福祉に対する不安感から発生した((システム的には社会保障指数1あたりの幸福度向上効果が0.35から0.2に引き下げられたのが原因))フリューゲル同時社会不安は世界中に混乱を巻き起こした。国内で反乱が頻発したテークサット連合、一時的な警察国家への移行を余儀なくされた昭栄国の両国が最も大きな被害をこうむったが、共和国でも政権支持率が一時19%まで低下する重大事態となった。 | ||
630年に憲政下初めて行われた第1回大統領選挙で大統領に当選していたリヨン・ジャスパーはこの事態に対し強いリーダーシップを発揮し、事態を早期に収拾することに成功した。反リヨン派が多いアゲート市の現代都市建設を認めたことが特に大きく、政権支持率は結果的に同時社会不安以前より高くなった。 | 630年に憲政下初めて行われた第1回大統領選挙で大統領に当選していたリヨン・ジャスパーはこの事態に対し強いリーダーシップを発揮し、事態を早期に収拾することに成功した。反リヨン派が多いアゲート市の現代都市建設を認めたことが特に大きく、政権支持率は結果的に同時社会不安以前より高くなった。 | ||
- | ***クリストバライト9ヶ国会議 [#xed2030a] | + | --クリストバライト9ヶ国会議 |
共和国は他の資源輸出国と資源、特に鋼鉄の価格についての協議を行っていたが、その中で某国が「鋼鉄にとどまらず資源輸出国全体での国際会議の開催」を提唱したため、共和国が会場を提供し当時国内最大の現代都市だったクリストバライト市において9ヶ国会議が開催された。しかし、9ヶ国中2ヶ国((ゴルカ連邦共和国及びエウシウワンジャ共和国))は会議に出席の連絡をよこしたのみで代表を派遣せず、そのまま滅亡するなど会議は初めから課題が多く、結局何ら実を結ぶことなく解散した。 | 共和国は他の資源輸出国と資源、特に鋼鉄の価格についての協議を行っていたが、その中で某国が「鋼鉄にとどまらず資源輸出国全体での国際会議の開催」を提唱したため、共和国が会場を提供し当時国内最大の現代都市だったクリストバライト市において9ヶ国会議が開催された。しかし、9ヶ国中2ヶ国((ゴルカ連邦共和国及びエウシウワンジャ共和国))は会議に出席の連絡をよこしたのみで代表を派遣せず、そのまま滅亡するなど会議は初めから課題が多く、結局何ら実を結ぶことなく解散した。 | ||
- | ***旧ク連からの宣戦布告 [#n99a12fd] | + | --旧ク連からの宣戦布告 |
628年4月に建国されたクイーンズ連邦は民主化移行を進めており、共和国は総督代行選挙の監査人を派遣していた。しかし、クイーンズ連邦においてウェールリズセ連邦共和国大使の殺害事件が発生、ほぼ同時に民族進歩党員プリヘーリヤ・マトヴェーエヴナ・アヴェルチェヴァ(ガトーヴィチ系移民)が総督代行に当選、自らを皇帝と称し国名を大フリューゲル帝国に変更、全世界への宣戦布告を行った。 | 628年4月に建国されたクイーンズ連邦は民主化移行を進めており、共和国は総督代行選挙の監査人を派遣していた。しかし、クイーンズ連邦においてウェールリズセ連邦共和国大使の殺害事件が発生、ほぼ同時に民族進歩党員プリヘーリヤ・マトヴェーエヴナ・アヴェルチェヴァ(ガトーヴィチ系移民)が総督代行に当選、自らを皇帝と称し国名を大フリューゲル帝国に変更、全世界への宣戦布告を行った。 | ||
共和国はこれに対し戦時体制への移行を開始したが、1週間のうちに大フリューゲル帝国は滅亡、共和国が戦火にまみれることは結局なかった。その後、大フリューゲル帝国は共同管理区域クイーンズとして戦勝国のウェールリズセ連邦共和国・エーラーン教皇国によって占領下におかれたが、最終的に国際法の処断により消滅した。 | 共和国はこれに対し戦時体制への移行を開始したが、1週間のうちに大フリューゲル帝国は滅亡、共和国が戦火にまみれることは結局なかった。その後、大フリューゲル帝国は共同管理区域クイーンズとして戦勝国のウェールリズセ連邦共和国・エーラーン教皇国によって占領下におかれたが、最終的に国際法の処断により消滅した。 | ||
- | ***セビーリャ動乱 [#g4886487] | + | --セビーリャ動乱 |
'''詳細はセビーリャ戦争を参照のこと''' | '''詳細はセビーリャ戦争を参照のこと''' | ||
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当時のリヨン・ジャスパー大統領は「軍事力の不十分だった当時の我が国がファシストに支配された国家を外交交渉でどうにかできると考えたことが誤りだったのだろう」と後に述懐している。 | 当時のリヨン・ジャスパー大統領は「軍事力の不十分だった当時の我が国がファシストに支配された国家を外交交渉でどうにかできると考えたことが誤りだったのだろう」と後に述懐している。 | ||
- | ***ヨリクシ共和国への経済支援 [#xddfeee6] | + | --ヨリクシ共和国への経済支援 |
634年に建国されたヨリクシ共和国は新興国の中では珍しく鉱山開発支援を受けずにウラン鉱山の開発に成功した((鉱脈探査を一発で引き当てる幸運があった。))。共和国はヨリクシ共和国との関係強化を図り、工業化支援協定並びに治安維持協定を締結した。治安維持協定については655年にナウラ条約の発効と同時に失効したが、工業化支援協定は現在も有効で、ヨリクシ共和国の商品は我が国で非常に多く取引されている。 | 634年に建国されたヨリクシ共和国は新興国の中では珍しく鉱山開発支援を受けずにウラン鉱山の開発に成功した((鉱脈探査を一発で引き当てる幸運があった。))。共和国はヨリクシ共和国との関係強化を図り、工業化支援協定並びに治安維持協定を締結した。治安維持協定については655年にナウラ条約の発効と同時に失効したが、工業化支援協定は現在も有効で、ヨリクシ共和国の商品は我が国で非常に多く取引されている。 | ||
- | ***憲法改正 [#b529031e] | + | --憲法改正 |
639年に共和国議会は憲法改正の発議を行い、国民投票の結果改憲案が可決された。主な内容は大統領の任期を20年から10年に短縮するもので、これで650年まで任期があったリヨンは640年に任期を満了、大統領選挙が実施されることになった。 | 639年に共和国議会は憲法改正の発議を行い、国民投票の結果改憲案が可決された。主な内容は大統領の任期を20年から10年に短縮するもので、これで650年まで任期があったリヨンは640年に任期を満了、大統領選挙が実施されることになった。 | ||
- | ***成蘭連邦王国との関係正常化 [#v62316d2] | + | --成蘭連邦王国との関係正常化 |
643年、成蘭連邦王国政府から大使級外交関係開設についての打診があり、事務レベル協議の末643年11月17日付で正式に大使級外交関係が開設された。両国の関係は617年の建国直後から利益代表部にとどまっていたが、四半世紀を経て関係が正常化した。このことについて、リヨン・ジャスパーは「私の大統領在任期間(621年~650年)の中で最も喜ばしい出来事であった」と後に通信社への寄稿文の中で述べている。 | 643年、成蘭連邦王国政府から大使級外交関係開設についての打診があり、事務レベル協議の末643年11月17日付で正式に大使級外交関係が開設された。両国の関係は617年の建国直後から利益代表部にとどまっていたが、四半世紀を経て関係が正常化した。このことについて、リヨン・ジャスパーは「私の大統領在任期間(621年~650年)の中で最も喜ばしい出来事であった」と後に通信社への寄稿文の中で述べている。 | ||
- | ***リヨネ大統領の就任 [#xd071a2b] | + | --リヨネ大統領の就任 |
650年の大統領選挙では、健康状態などを理由に引退を表明したリヨン・ジャスパーの後継者争いが注目されていたが、左派政党の支援を受けたリヨネ・アメシスト外務委員長が大統領に当選した。 | 650年の大統領選挙では、健康状態などを理由に引退を表明したリヨン・ジャスパーの後継者争いが注目されていたが、左派政党の支援を受けたリヨネ・アメシスト外務委員長が大統領に当選した。 | ||
- | ***ナウラ条約調印 [#ja3e9134] | + | --ナウラ条約調印 |
655年4月、共和国はヨリクシ共和国・アルドラド帝国との間の相互防衛条約であるナウラ条約に調印した。アルドラド帝国とは共和国が燃料輸出国だったころからの長い燃料取引を継続しており、工業化支援協定を結んだヨリクシ共和国の次に経済関係が深い国家である。両国とは630年代から同盟協議を重ねてきていたが、655年になってついに結実した形になった。 | 655年4月、共和国はヨリクシ共和国・アルドラド帝国との間の相互防衛条約であるナウラ条約に調印した。アルドラド帝国とは共和国が燃料輸出国だったころからの長い燃料取引を継続しており、工業化支援協定を結んだヨリクシ共和国の次に経済関係が深い国家である。両国とは630年代から同盟協議を重ねてきていたが、655年になってついに結実した形になった。 | ||
- | ***蒼鋼国への経済支援 [#aba1bff7] | + | --蒼鋼国への経済支援 |
669年に建国された蒼鋼国はこの時期かなり少なくなっていた開発能力の高い新興国であり、共和国は建国された直後にウラン鉱山開発支援を行い、さらにノホ・ヘレコ連邦と共同で工業化支援協定を締結した。 | 669年に建国された蒼鋼国はこの時期かなり少なくなっていた開発能力の高い新興国であり、共和国は建国された直後にウラン鉱山開発支援を行い、さらにノホ・ヘレコ連邦と共同で工業化支援協定を締結した。 | ||
蒼鋼国とはのちに安全保障条約が締結され、今後の関係の発展が期待される。 | 蒼鋼国とはのちに安全保障条約が締結され、今後の関係の発展が期待される。 | ||
- | ***石動第三帝国、アルビオン連盟王国とサン・ピエル共和国の外交対立 [#o51ca3db] | + | --石動第三帝国、アルビオン連盟王国とサン・ピエル共和国の外交対立 |
673年、石動第三帝国及びアルビオン連盟王国は「サン・ピエル共和国に対する共同要求」を発表、サン・ピエル共和国の「無礼な外交」に対する非難を述べたうえで同国の事実上の属国化を要求した。サン・ピエル共和国はこれを事実上拒否し、石亜両国の対サン・ピエル宣戦は時間の問題であるかに思われた。 | 673年、石動第三帝国及びアルビオン連盟王国は「サン・ピエル共和国に対する共同要求」を発表、サン・ピエル共和国の「無礼な外交」に対する非難を述べたうえで同国の事実上の属国化を要求した。サン・ピエル共和国はこれを事実上拒否し、石亜両国の対サン・ピエル宣戦は時間の問題であるかに思われた。 | ||
Line 378: | Line 405: | ||
この後両国、特にアルビオン連盟王国はサン・ピエル共和国との関係改善に動き、同国の資源を非常に高額で輸入する条約を締結、同国との貿易は現在のサン・ピエル共和国の主要な資金獲得源となっている。 | この後両国、特にアルビオン連盟王国はサン・ピエル共和国との関係改善に動き、同国の資源を非常に高額で輸入する条約を締結、同国との貿易は現在のサン・ピエル共和国の主要な資金獲得源となっている。 | ||
- | ***御岳山諸島自治巫女共和国との安全保障条約締結 [#p2eb2522] | + | --御岳山諸島自治巫女共和国との安全保障条約締結 |
674年、レハシ政権は御岳山諸島自治巫女共和国との安全保障条約締結を行った。両国間の外交関係は御岳山巫女衆臨時政府以降不透明になっていたため、協議は主に両国がともに国交を持つアルビオン連盟王国内でそれぞれの在亜大使を介して行われた。そのため、条約の調印も安全保障条約とは直接関係ないアルビオン連盟王国内の都市エンディバラ(旧スコッチランド共産主義同盟首都)で行われた。 | 674年、レハシ政権は御岳山諸島自治巫女共和国との安全保障条約締結を行った。両国間の外交関係は御岳山巫女衆臨時政府以降不透明になっていたため、協議は主に両国がともに国交を持つアルビオン連盟王国内でそれぞれの在亜大使を介して行われた。そのため、条約の調印も安全保障条約とは直接関係ないアルビオン連盟王国内の都市エンディバラ(旧スコッチランド共産主義同盟首都)で行われた。 | ||
- | ***蒼鋼国との安全保障条約締結 [#t43faf7f] | + | --蒼鋼国との安全保障条約締結 |
674年、御岳山諸島自治巫女共和国に続いて蒼鋼国との安全保障条約締結を行った。両国は工業化支援協定以降経済関係を深めていたが、それが結実した形となった。 | 674年、御岳山諸島自治巫女共和国に続いて蒼鋼国との安全保障条約締結を行った。両国は工業化支援協定以降経済関係を深めていたが、それが結実した形となった。 | ||
調印式は蒼鋼国首都暁城府で行われたが、結果的にそれがレハシ大統領の最後の対外活動となる。 | 調印式は蒼鋼国首都暁城府で行われたが、結果的にそれがレハシ大統領の最後の対外活動となる。 | ||
- | ***レハシ大統領暗殺 [#p5ceef57] | + | --レハシ大統領暗殺 |
675年2月10日、レハシ大統領が遊説先のノースジャスパー市で無政府共産主義者により暗殺された。共和国は副大統領職を置いていなかったので、一時は政府機能がストップする緊急事態になったが、大統領府委員会委員長評議会が大統領の持っていた権限を代行することで政府機能の長期停止は避けられた。 | 675年2月10日、レハシ大統領が遊説先のノースジャスパー市で無政府共産主義者により暗殺された。共和国は副大統領職を置いていなかったので、一時は政府機能がストップする緊急事態になったが、大統領府委員会委員長評議会が大統領の持っていた権限を代行することで政府機能の長期停止は避けられた。 | ||
直後に行われた大統領選挙ではリヨネ前大統領が主要3政党(国民党・民政党・社会民主党)全ての支持を受けて圧倒的得票を獲得して当選した。 | 直後に行われた大統領選挙ではリヨネ前大統領が主要3政党(国民党・民政党・社会民主党)全ての支持を受けて圧倒的得票を獲得して当選した。 | ||
- | ***サン・ピエル共和国との安全保障条約締結 [#zb91773c] | + | --サン・ピエル共和国との安全保障条約締結 |
678年6月、共和国はサン・ピエル共和国との安全保障条約「アウクシリア条約」の締結に踏み切った。サン・ピエル共和国は先の石亜両国との外交軋轢以降不安定な外交状況が続いていたが、この条約で同国は完全に主権を回復、共和国はその後ろ盾となった形となった。 | 678年6月、共和国はサン・ピエル共和国との安全保障条約「アウクシリア条約」の締結に踏み切った。サン・ピエル共和国は先の石亜両国との外交軋轢以降不安定な外交状況が続いていたが、この条約で同国は完全に主権を回復、共和国はその後ろ盾となった形となった。 | ||
- | ***アルドラド帝国の滅亡 [#veb1241e] | + | --アルドラド帝国の滅亡 |
- | 680年11月下旬、長く政府機能の停止が続いていたアルドラド帝国がついに滅亡した。 | + | 680年11月下旬、長く政府機能の停止が続いていたアルドラド帝国がついに滅亡した。同国の軍事力に防衛の多くを依存していた共和国は、大きな軍事面での打撃を被ることになった。 |
+ | |||
+ | --国土再開発計画実施 | ||
+ | |||
+ | アルドラド=エルツ帝国の滅亡の影響が抜け切れていない685年、ウェールリズセ連邦共和国が国内の公共投資不足による暴動をきっかけとして外宇宙移民プログラムを実施、フリューゲルから消滅した。第1次セビーリャ戦争以降外交関係が事実上消滅していた共和国は直接的な影響を受けることはなかったが、大商業国であったウェールリズセ連邦共和国の滅亡は世界の商品需要を大幅に低下させることになり、結果としていくつかの工業国で進行していた財政危機が一気に表面化した。 | ||
+ | 共和国はこの国際的な経済停滞を憂慮し、国内の商品需要増加のため、長く停止していた現代都市の増設に踏み切った。ユーファストーン、シトリン、クリソプレーズ新市街、スティショバイトの4市が685年中に建設され、共和国の経済力は大幅に押し上げられることとなった。 | ||
**人口 [#y7424132] | **人口 [#y7424132] | ||
Line 411: | Line 443: | ||
|民主的|--◆----|独裁的|議会制民主主義だが大統領の権限が大きい| | |民主的|--◆----|独裁的|議会制民主主義だが大統領の権限が大きい| | ||
- | |地方分権|--◆----|中央集権|左派政権は地方を重視した政策を行っている| | + | |地方分権|-◆-----|中央集権|地方の権限は強化されつつある| |
- | |保守主義|-----◆-|革新主義|「新興国」としての気概こそ共和国の宝| | + | |保守主義|----◆--|革新主義|左派の勢力が減退し、やや保守化が進んだ| |
|開放社会|-◆-----|閉鎖社会|移民からなる国のため閉鎖的ではない| | |開放社会|-◆-----|閉鎖社会|移民からなる国のため閉鎖的ではない| | ||
|自由経済|-----◆-|計画経済|社会民主党は社会主義化を計画している| | |自由経済|-----◆-|計画経済|社会民主党は社会主義化を計画している| | ||
|攻撃主義|------◆|防御主義|防衛艦隊の群れ| | |攻撃主義|------◆|防御主義|防衛艦隊の群れ| | ||
|陸軍重視|----◆--|海軍重視|弱い空軍、山盛り海軍| | |陸軍重視|----◆--|海軍重視|弱い空軍、山盛り海軍| | ||
- | |精鋭|----◆--|大軍|軍人数だけは一人前| | + | |精鋭|-----◆-|大軍|軍人数だけは一人前| |
- | |孤立主義|--◆----|介入主義|''もうセビーリャはこりごりだ!''| | + | |孤立主義|---◆---|介入主義|''もうセビーリャはこりごりだ!''| |
**国家機能 [#ib149e99] | **国家機能 [#ib149e99] | ||
Line 439: | Line 471: | ||
|法務委員会|ラノト・クリストバライト|国内法の整備| | |法務委員会|ラノト・クリストバライト|国内法の整備| | ||
|鉱業資源委員会|アドリアン・カソルラ・コマス((セビーリャ系))|鉱山の整備・管理| | |鉱業資源委員会|アドリアン・カソルラ・コマス((セビーリャ系))|鉱山の整備・管理| | ||
- | |国土社会保障委員会|コーネ・モスアゲート|インフラ・社会保障の整備| | + | |国土社会保障委員会((教育社会保障委員会と名乗っていたが、教育関連の権限は文部科学委員会へ移された。))|コーネ・モスアゲート|インフラ・社会保障の整備| |
|外務委員会|キウィン・ウェストカーネリアン|対外交渉| | |外務委員会|キウィン・ウェストカーネリアン|対外交渉| | ||
|防衛委員会|ルナテ・パームグラネット|怪獣等の脅威からの防衛| | |防衛委員会|ルナテ・パームグラネット|怪獣等の脅威からの防衛| | ||
- | |文部科学委員会|キウィン・ウェストカーネリアン|スポーツ大会・教育振興| | + | |文部科学委員会((スポーツ委員会から改称された。))|キウィン・ウェストカーネリアン|スポーツ大会・教育振興| |
***共和国議会 [#g8eb143f] | ***共和国議会 [#g8eb143f] | ||
Line 533: | Line 565: | ||
#endregion | #endregion | ||
- | ***大統領府委員会委員長評議会 [#ne5dfc21] | + | #region(第7回共和国議会選挙後(681年~690年)) |
+ | |||
+ | |~政党名|~議席数|~政治的スペクトル|~増減|h | ||
+ | |国民党|130|中道右派|+44| | ||
+ | |民主連合|18|右派|+13| | ||
+ | |民政党|55|中道左派|+26| | ||
+ | |社会民主党|38|中道左派|-79| | ||
+ | |その他、無所属|5|---| | ||
+ | |||
+ | #endregion | ||
+ | |||
+ | ***大統領府委員会委員長評議会 [#qfc181a7] | ||
レハシ・ウェストカーネリアンは選挙時から「大統領権限の縮小」を公約に掲げ、大統領の権利であった「議会の立法に対する拒否権」を廃止する改憲を主張していた。レハシは大統領当選後、「大統領委員会委員長評議会」を設置、法案への拒否権を評議会に移管した。 | レハシ・ウェストカーネリアンは選挙時から「大統領権限の縮小」を公約に掲げ、大統領の権利であった「議会の立法に対する拒否権」を廃止する改憲を主張していた。レハシは大統領当選後、「大統領委員会委員長評議会」を設置、法案への拒否権を評議会に移管した。 | ||
Line 544: | Line 587: | ||
憲法の制定された627年から650年にかけて政権与党を務めた政党。経済政策や国際的にも極めて高い水準の社会保障など、数々の成果を挙げており、国内での勢力は強い。ただ、東部~南部にかけての農村地帯の都市化には消極的な立場を取っているため、この地域の住民からの支持は低い。第4回共和国議会選挙では大きく議席を減らし、第1党ではあるものの、左派政党に後れを取り下野することとなった。また、国民党政権の末期に社会保障費の大幅削減を実施したため、一部の支持層が離脱し、勢力はさらに減少した。 | 憲法の制定された627年から650年にかけて政権与党を務めた政党。経済政策や国際的にも極めて高い水準の社会保障など、数々の成果を挙げており、国内での勢力は強い。ただ、東部~南部にかけての農村地帯の都市化には消極的な立場を取っているため、この地域の住民からの支持は低い。第4回共和国議会選挙では大きく議席を減らし、第1党ではあるものの、左派政党に後れを取り下野することとなった。また、国民党政権の末期に社会保障費の大幅削減を実施したため、一部の支持層が離脱し、勢力はさらに減少した。 | ||
666年の社会保障改革による混乱の際に左派勢力全体に対してのネガティブ・キャンペーンを展開、ある程度支持を取り戻した。 | 666年の社会保障改革による混乱の際に左派勢力全体に対してのネガティブ・キャンペーンを展開、ある程度支持を取り戻した。 | ||
+ | 680年の選挙では大勝し、650年以来の政権与党の座に復帰した。 | ||
***民政党 [#jb01d03d] | ***民政党 [#jb01d03d] | ||
- | 島東南部を支持基盤とする最大野党。同地域の都市化推進、国民党の推進する積極的な外交政策への批判などが主な立場で、セビーリャ共和国への投資政策の失敗が明らかになった630年代後半以降、支持率が急速に伸びている。第4回共和国議会選挙では大きく議席を伸ばし、社会民主党と連立政権を成立させた。 | + | 島東南部を支持基盤とする最大野党。同地域の都市化推進、国民党の推進する積極的な外交政策への批判などが主な立場で、セビーリャ共和国への投資政策の失敗が明らかになった630年代後半以降、支持率が急速に伸びた。第4回共和国議会選挙では大きく議席を伸ばし、社会民主党と連立政権を成立させた。 |
第5回共和国議会選挙で勢力を減らし、多くの幹部が辞任に追い込まれた。666年の社会保障改革の際に一部の議員が離党、左派議員は社会民主党へ合流した。現在は右派議員が中心となって活動しており、建国期のような改革への主張は少ない。 | 第5回共和国議会選挙で勢力を減らし、多くの幹部が辞任に追い込まれた。666年の社会保障改革の際に一部の議員が離党、左派議員は社会民主党へ合流した。現在は右派議員が中心となって活動しており、建国期のような改革への主張は少ない。 | ||
+ | 680年の選挙で議席を伸ばし、国民党と連立与党を組んでいる。 | ||
***共産党 [#o3453b98] | ***共産党 [#o3453b98] | ||
- | 社会主義経済の実現を党是に掲げる政党。二大政党と比べ支持基盤は極めて弱いが、一定の支持を確保しているため議席が維持されている。第6回共和国議会選挙において議席を若干伸ばし、社会民主党と連立与党を構成している。 | + | 社会主義経済の実現を党是に掲げる政党。二大政党と比べ支持基盤は極めて弱いが、一定の支持を確保しているため議席が維持されている。第6回共和国議会選挙において議席を若干伸ばし、社会民主党と連立与党を構成していた。しかし、675年に発生したレハシ大統領暗殺事件に際し、犯人との金銭的な結びつきがあったことが判明、第7回共和国議会選挙において候補者の擁立が禁止された。 |
#endregion | #endregion | ||
Line 570: | Line 615: | ||
共産党内部の穏健派が島を離脱、結成された穏健派社会主義政党で、結成直後から支持を集め、今ではもとの共産党を上回る勢力となった。ヴェールヌイ社会主義共和国のような民主主義と社会主義の両立を目指している。第4回共和国議会選挙では議席を伸ばし、民政党と連立与党を形成した。 | 共産党内部の穏健派が島を離脱、結成された穏健派社会主義政党で、結成直後から支持を集め、今ではもとの共産党を上回る勢力となった。ヴェールヌイ社会主義共和国のような民主主義と社会主義の両立を目指している。第4回共和国議会選挙では議席を伸ばし、民政党と連立与党を形成した。 | ||
第5回共和国議会選挙で大勝、以降社会保障改革・法人税増税を強く推進しており、一部右派からは「共和国の社会主義化を目指している」と批判されている。666年に社会保障改革法案を成立させたが、連立していた民政党が左右に分裂するなどの打撃を受けた。 | 第5回共和国議会選挙で大勝、以降社会保障改革・法人税増税を強く推進しており、一部右派からは「共和国の社会主義化を目指している」と批判されている。666年に社会保障改革法案を成立させたが、連立していた民政党が左右に分裂するなどの打撃を受けた。 | ||
- | 670年には代表を大統領の座に送り込んだが、議会での勢力は議席数こそ伸びたものの若干減少した。 | + | 670年には代表を大統領の座に送り込んだが、議会での勢力は議席数こそ伸びたものの若干減少した。さらに、レハシ大統領暗殺など左派勢力全体に対する嫌悪感が国内に広がり、680年の選挙では議席の7割を失う大敗を喫して下野することになった。 |
#endregion | #endregion | ||
Line 587: | Line 632: | ||
**外交 [#lfd06c4e] | **外交 [#lfd06c4e] | ||
- | ***外交関係を有する国家 [#g7f63a07] | + | ***外交関係を有する国家 [#cfe6230e] |
|~国名|~備考|h | |~国名|~備考|h | ||
Line 617: | Line 662: | ||
|御岳山諸島自治巫女共和国|エンディバラ条約に基づく同盟国。議会の力は弱いようだ。| | |御岳山諸島自治巫女共和国|エンディバラ条約に基づく同盟国。議会の力は弱いようだ。| | ||
|ローレル共和国|極めて多くの陣営から支援を受けている。世界で最も開かれた地ではなかろうか。| | |ローレル共和国|極めて多くの陣営から支援を受けている。世界で最も開かれた地ではなかろうか。| | ||
+ | |大明帝國|萬州・和寧民主共和国崩壊以降関係がなかったが、近年外交関係が開設された。| | ||
- | ***過去に外交関係が存在した国家 [#nb87e475] | + | ***過去に外交関係が存在した国家 [#o1f822fc] |
#region(国交が消滅した国家) | #region(国交が消滅した国家) | ||
|~国名|~備考|h | |~国名|~備考|h | ||
|共同管理区域セビーリャ|セビーリャ自由共和国中央政府の崩壊により、外交関係の継承が不可能になった。| | |共同管理区域セビーリャ|セビーリャ自由共和国中央政府の崩壊により、外交関係の継承が不可能になった。| | ||
- | |大明帝国|満州・和寧民主共和国から国交は継承していないとの説明がなされた。| | ||
#endregion | #endregion | ||
#region(滅亡した国家) | #region(滅亡した国家) | ||
Line 645: | Line 690: | ||
#endregion | #endregion | ||
- | ***共和国が締結した条約等の一覧(締結順) [#nb0f82cf] | + | ***共和国が締結した条約等の一覧(締結順) [#hd8a2f15] |
・現在も有効なもの | ・現在も有効なもの | ||
-[[カルセドニー島共和国によるヨリクシ共和国に於ける工業化支援協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=513]] | -[[カルセドニー島共和国によるヨリクシ共和国に於ける工業化支援協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=513]] | ||
-[[十河会議共同声明:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=562]] | -[[十河会議共同声明:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=562]] | ||
-[[ナウラ条約]] | -[[ナウラ条約]] | ||
- | -[[カルセドニー島共和国と蒼鋼国に於けるウラン鉱山開発支援協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=585]] | ||
-[[アルビオン及びアイレランド立憲連盟王国とカルセドニー島共和国の友好及び平和条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=587]] | -[[アルビオン及びアイレランド立憲連盟王国とカルセドニー島共和国の友好及び平和条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=587]] | ||
-[[アルビオン及びアイレランド立憲連盟王国とカルセドニー島共和国との共同宣言:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=588]] | -[[アルビオン及びアイレランド立憲連盟王国とカルセドニー島共和国との共同宣言:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=588]] | ||
Line 685: | Line 729: | ||
677年、協定第5条に基づき満了、失効。 | 677年、協定第5条に基づき満了、失効。 | ||
+ | -[[カルセドニー島共和国と蒼鋼国に於けるウラン鉱山開発支援協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=585]] | ||
+ | |||
+ | 670年11月下旬より開始された燃料定期輸送契約が675年11月下旬に満了、定期取引自体も683年4月初旬に終了した。 | ||
*軍事 [#r7e6de0d] | *軍事 [#r7e6de0d] | ||
- | **概説 [#l4fec568] | + | **概説 [#b4c60351] |
旧来、共和国が入植地であったころには総督府陸軍と呼ばれる軍隊が存在したが、実質的に治安維持部隊に過ぎなかった上、総督府の私兵という扱いであった。また、必要性がなかったため当時は空海軍は存在しなかった。 | 旧来、共和国が入植地であったころには総督府陸軍と呼ばれる軍隊が存在したが、実質的に治安維持部隊に過ぎなかった上、総督府の私兵という扱いであった。また、必要性がなかったため当時は空海軍は存在しなかった。 | ||
Line 719: | Line 766: | ||
-ノースジャスパー市反乱鎮圧作戦(675年2月中旬) | -ノースジャスパー市反乱鎮圧作戦(675年2月中旬) | ||
-サン・ピエル共和国いのら討伐作戦(675年2月下旬) | -サン・ピエル共和国いのら討伐作戦(675年2月下旬) | ||
+ | -モスアゲート市いのら討伐作戦(685年6月初旬) | ||
+ | -サードオニクス市キングいのら討伐作戦(686年3月中旬) | ||
#endregion | #endregion | ||
#region(軍事詳細) | #region(軍事詳細) | ||
+ | |||
**陸軍 [#o91730db] | **陸軍 [#o91730db] | ||
Line 728: | Line 778: | ||
なお、中央方面軍は航空宇宙部隊を有しており、各種人工衛星は陸軍の管轄である。 | なお、中央方面軍は航空宇宙部隊を有しており、各種人工衛星は陸軍の管轄である。 | ||
- | ***陸軍編成 [#a92700c8] | + | ***陸軍編成 [#d8aeb88b] |
-中央方面軍 | -中央方面軍 | ||
--1個機甲師団 | --1個機甲師団 | ||
Line 749: | Line 799: | ||
--2個砲兵師団 | --2個砲兵師団 | ||
- | ***陸軍装備 [#ne757f3d] | + | ***陸軍装備 [#c1e4dba1] |
&size(16){主力装備}; | &size(16){主力装備}; | ||
Line 775: | Line 825: | ||
空軍は長く地対地巡航ミサイル「アーリイズ1」のみを装備とする、空軍とは思えない組織であったが、640年代にようやく軍用航空機の開発を行った。現在は対艦攻撃機・迎撃戦闘機各1種を装備している。 | 空軍は長く地対地巡航ミサイル「アーリイズ1」のみを装備とする、空軍とは思えない組織であったが、640年代にようやく軍用航空機の開発を行った。現在は対艦攻撃機・迎撃戦闘機各1種を装備している。 | ||
- | ***空軍装備 [#r3e144aa] | + | ***空軍装備 [#i8d83378] |
&size(16){主力装備}; | &size(16){主力装備}; | ||
Line 804: | Line 854: | ||
装備艦艇は軽量のコルベット及び巡視艇に限られていたが、現在護衛駆逐艦(フリゲート)の建造が進められている。 | 装備艦艇は軽量のコルベット及び巡視艇に限られていたが、現在護衛駆逐艦(フリゲート)の建造が進められている。 | ||
- | ***海軍編成 [#t2d3cbf5] | + | ***海軍編成 [#n9c1f441] |
-第1艦隊 | -第1艦隊 | ||
Line 822: | Line 872: | ||
首都の防衛が主任務の艦隊で、海軍総旗艦であるフリゲート「ガニメデ」とコルベット2隻を有する。この艦隊に配属されるのは海軍学校のエリートだけである。 | 首都の防衛が主任務の艦隊で、海軍総旗艦であるフリゲート「ガニメデ」とコルベット2隻を有する。この艦隊に配属されるのは海軍学校のエリートだけである。 | ||
- | ***海軍装備 [#s9861838] | + | ***海軍装備 [#p3bfc391] |
&size(16){主力装備}; | &size(16){主力装備}; | ||
Line 853: | Line 903: | ||
商業の発達以前、農業は国内の最大産業であった。本土の農村地帯に多くの農場が存在していたが、今は本土での農業は行われていない。現在スペサルタイト島行政区に巨大な国営農場が整備されている。同地の農業規模は1800万人に達し、国内の農場が全て集中している。中心に巨大隕石が落ちたらカルセドニーは死ぬだろう。 | 商業の発達以前、農業は国内の最大産業であった。本土の農村地帯に多くの農場が存在していたが、今は本土での農業は行われていない。現在スペサルタイト島行政区に巨大な国営農場が整備されている。同地の農業規模は1800万人に達し、国内の農場が全て集中している。中心に巨大隕石が落ちたらカルセドニーは死ぬだろう。 | ||
+ | しかしながら、685年の国土再開発計画により国内の農業労働人口は減る見通しとなった。食料自給を維持できるかが危ぶまれている。 | ||
**商業 [#sd6ee89b] | **商業 [#sd6ee89b] | ||
- | 国内の主力産業で、年間の商業売上高は700兆Va(678年)に達している。後述するように工業がほぼ行われていないため、取引される商品はほぼ外国産である。商品の輸入先はかつてはガトーヴィチ帝国・アリア連邦が主だったが、現在はヨリクシ共和国からの輸入が全体の80%近くを占めている。 | + | 国内の主力産業で、年間の商業売上高は700兆Va(678年)に達している。後述するように工業がほぼ行われていないため、取引される商品はほぼ外国産である。商品の輸入先はかつてはガトーヴィチ帝国・アリア連邦が主だったが、一時はヨリクシ共和国からの輸入が全体の80%近くを占めていた。 |
+ | 次第に商品輸入先も多角化し、現在はヨリクシ工業に依存しているほどではない。とはいえ、輸入の約半分がヨリクシ製商品であることも事実である。 | ||
&ref(shogyo.png){商業収入}; | &ref(shogyo.png){商業収入}; | ||
Line 864: | Line 916: | ||
国内の工業は現代都市に付随する小規模なものである。旧来共和国は軽工業政策を取っており、工業生産高もそれに見合う程度だったが、630年7月に重工業化が実施され、工業生産高は大幅に向上した。 | 国内の工業は現代都市に付随する小規模なものである。旧来共和国は軽工業政策を取っており、工業生産高もそれに見合う程度だったが、630年7月に重工業化が実施され、工業生産高は大幅に向上した。 | ||
- | しかしながら、原料の鋼鉄が不足するようになったため、現在重工業政策は終了している。 | + | しかしながら、原料の鋼鉄が不足するようになったため、現在重工業政策は終了している。そのため、工業生産力は極めて低い。 |
- | **建材製造 [#n08b8c33] | + | **建材製造 [#a9e69993] |
木材・石材を原料にした建材の生産は共和国の主力資金獲得源だが、西岸州独立連合共和国以降、政府機能の高い新興国が出現していなかったため、輸出が生産に追いつかず、倉庫には売れ残りの建材が山と積まれている。蒼鋼国との開発支援協定締結で建材の大規模消費が発生した。 | 木材・石材を原料にした建材の生産は共和国の主力資金獲得源だが、西岸州独立連合共和国以降、政府機能の高い新興国が出現していなかったため、輸出が生産に追いつかず、倉庫には売れ残りの建材が山と積まれている。蒼鋼国との開発支援協定締結で建材の大規模消費が発生した。 | ||
- | **砲弾製造 [#zac2142e] | + | **砲弾製造 [#d99d1c8f] |
共和国の砲弾製造能力は世界的に見ても高い。基本的に同盟国以外への砲弾輸出は許可されていなかったが、近年ノイエクルス連邦への砲弾輸出が行われた。 | 共和国の砲弾製造能力は世界的に見ても高い。基本的に同盟国以外への砲弾輸出は許可されていなかったが、近年ノイエクルス連邦への砲弾輸出が行われた。 | ||
- | *カルセドニー島共和国の成分分析 [#t7b1556d] | + | *カルセドニー島共和国の成分分析 [#p712398c] |
カルセドニー島共和国の62%は怨念で出来ています | カルセドニー島共和国の62%は怨念で出来ています | ||
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気の迷い……敵を作りたくない優柔不断さ | 気の迷い……敵を作りたくない優柔不断さ | ||
お菓子………エルツ先生には「肉」扱いされていたおいしいカルセドニー | お菓子………エルツ先生には「肉」扱いされていたおいしいカルセドニー | ||
- | 理論…………畜産場の製造力・人口当たりの食肉消費を計算で求めたのはいい思い出 | + | 理論…………あちこちに分散しているマニュアルを読み比べて開発計画を決めている |
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- カルセドニー島共和国 のバックアップ一覧
- カルセドニー島共和国 のバックアップ差分(No. All)
- 1: 2016-04-21 (木) 22:10:44 nazonohito
- Attached file: T23368.png, Deleted an attach file: shogyo.png at 2016-04-21 (木) 22:07:54, Deleted an attach file: population.png at 2016-04-21 (木) 22:08:03, Attached file: population.png, Attached file: shogyo.png
- 2: 2016-06-19 (日) 21:30:24 nazonohito
- Attached file: erakis.jpg, Attached file: antlia.jpg, Attached file: antlia_0.jpg, Attached file: antlia_1.jpg, Attached file: europa.jpg, Attached file: europa_0.jpg, Deleted an attach file: europa_0.jpg at 2016-06-19 (日) 21:26:37, Deleted an attach file: europa.jpg at 2016-06-19 (日) 21:26:44, Deleted an attach file: antlia_0.jpg at 2016-06-19 (日) 21:27:29, Deleted an attach file: antlia_1.jpg at 2016-06-19 (日) 21:28:01, Attached file: Indus.jpg, Attached file: Indus_0.jpg, Deleted an attach file: Indus_0.jpg at 2016-06-19 (日) 21:29:51, Deleted an attach file: T22641.png at 2016-06-22 (水) 22:34:34
- 3: 2016-06-25 (土) 11:46:46 nazonohito
- Attached file: T23740.png, Deleted an attach file: shogyo.png at 2016-06-25 (土) 11:45:53, Attached file: shogyo.png, Deleted an attach file: population.png at 2016-06-25 (土) 11:46:23, Attached file: population.png
- 4: 2016-06-25 (土) 21:36:19 nazonohito
- Attached file: flag-Chalcedony.png
- 5: 2016-06-26 (日) 16:38:53 nazonohito
- 6: 2016-07-01 (金) 17:20:03 nazonohito
- 7: 2016-08-07 (日) 13:16:16 nazonohito
- 8: 2016-08-22 (月) 21:58:42 nazonohito
- 9: 2016-08-23 (火) 23:08:25 nazonohito
- 10: 2016-08-24 (水) 22:54:30 nazonohito
- 11: 2016-08-25 (木) 13:47:25 nazonohito
- 12: 2016-08-27 (土) 15:03:08 nazonohito
- 13: 2016-09-07 (水) 18:50:19 nazonohito
- 14: 2016-09-20 (火) 22:27:25 nazonohito
- 15: 2016-09-25 (日) 12:32:41 nazonohito
- 16: 2016-10-16 (日) 16:05:28 nazonohito
- 17: 2016-10-20 (木) 17:38:29 nazonohito
- 18: 2016-11-25 (金) 20:33:05 nazonohito
- 19: 2016-12-01 (木) 16:50:14 nazonohito
- Attached file: T24693.png
- 20: 2016-12-04 (日) 00:46:30 nazonohito
- 21: 2016-12-10 (土) 21:02:50 nazonohito
- Attached file: Alfirk.jpg, Attached file: Eris.jpg
- 22: 2017-01-05 (木) 00:39:37 nazonohito
- 政策スライダーを完全にHoI2に準拠。
- 23: 2017-01-07 (土) 16:35:59 nazonohito
- 24: 2017-01-14 (土) 12:16:44 nazonohito
- Attached file: GarnetStar.jpg
- 25: 2017-01-30 (月) 21:40:25 nazonohito
- 26: 2017-01-31 (火) 19:06:26 nazonohito
- Attached file: RCI-Government.png
- 27: 2017-02-18 (土) 23:04:41 nazonohito
- 現: 2018-03-06 (火) 11:47:27 nazonohito
- 1: 2016-04-21 (木) 22:10:44 nazonohito
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