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12: 2017-07-13 (木) 22:03:55 sellafie ソース 13: 2018-03-16 (金) 21:12:28 sellafie ソース
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673年の石動・アルビオンによるサン・ピエルへの九ヶ条要求に端を発する一連の外交問題において、ソサエティはこれに反対する姿勢を見せた。ここでは共和国はソサエティ諸国との協調を優先したが、国民的にはそれほど大きな関心を集めず、むしろロムレー史における「古き良き国制」の再検討のような国内的で学術的な議論に終始した傾向がある。 673年の石動・アルビオンによるサン・ピエルへの九ヶ条要求に端を発する一連の外交問題において、ソサエティはこれに反対する姿勢を見せた。ここでは共和国はソサエティ諸国との協調を優先したが、国民的にはそれほど大きな関心を集めず、むしろロムレー史における「古き良き国制」の再検討のような国内的で学術的な議論に終始した傾向がある。
一方で軍事的なENEC諸国との連携は引き続き深化させられ、678年にPDECに加盟した。 一方で軍事的なENEC諸国との連携は引き続き深化させられ、678年にPDECに加盟した。
-***680・690年代 休眠期 [#pc6e199d] +***680-710年代 休眠期 [#pc6e199d] 
-この時期には国際社会も比較的平静であったが、国内はそれに輪をかけて静かであった。とはいえ、ヴァノミスでは内戦が発生しているのだが、これについては前述の通り当時の共和国では不干渉主義が強まっており、ロムレー軍はこれに出兵はせず、内戦終了後に復興支援を行うに留まった。 +この時期には国際社会も比較的平静であったが、国内はそれに輪をかけて静かであった。なお、この時期は国際社会が安定していた時期ではあるが、ヴァノミスにおいては一時内戦状態に突入している。しかし、これについては前述の通り当時の共和国では不干渉主義が強まっており、ロムレー軍はこれに出兵はせず、内戦終了後に復興支援を行うに留まった。一方で、この時期のコーデクスの統治機構改革の試みは合理的紀律を重視する勢力を中心に大きな影響を与えていた。しかし、実際の導入は末端における小規模で持続的な改良にとどまり、ロムレーの国制を刷新するに至らないまま、コーデクス解散の時を迎えることとなった。 
-一方で、この時期のコーデクスの統治機構改革の試みは合理的紀律を重視する勢力を中心に大きな影響を与え、国制の議論に新しい局面を出現させることになる。 +***720年代 二重の衝撃 [#cafdd09a
-***700年代 [#cafdd09a]+720年代の前半、ほぼ平行して起こった二つの事件がロムレーの政治情勢を大きく変動させた。一つはコーデクス共和国の解散であり、もう一つはヴォルネスク戦争である。 
 +コーデクス共和国の解散は膨大な研究資料の提供によりロムレーの学界のあらゆる学問領域に革新をもたらした。一方でコーデクスという一つの理想を失った合理的規律派、とりわけコーデクス主義者はその研究資料の分析に注力するようになって非政治化した。 
 +ヴォルネスク戦争はロムレー国民にとっては不正義で不人気な戦争であった。スラヴ主義はロムレー国内において公然たる軽侮の対象となり、カトリックを中心とした一部勢力はノイエクルスに物資支援すらした。また、別府がもはや理想郷と思えなくなったことで社会自由派は何を理想とするかで分裂、その一部は急進化してサンディカリストや評議会制共産主義者になるか、社会主義自体を放棄して自由思想派に移るかし、もともと脆弱であったロムレーの社会主義は大きく退潮した。 
 +この二つの事件を通じてこれまでの共和国の政治風土の後景であったENECへの期待感というものは瞬く間に霧消した。レゴリスのPDEC脱退の黙認、ENECの機能不全への不関与はこの帰結である。 
 +この時期に起こった変動はある意味ではカルヴァン主義共和派と自由思想派による二大政党制化ととれなくもないが、当時の議長のトリベール=スィズィニョレの下では両派は大きな対立をなさなかったため、マジック・フォーミュラー的な体制自体の抜本的な変更はなされなかった。 
 +***730年代 事後処理の時代 [#nacdd847] 
 +既に事実上政府が機能していなかったテークサットが国際法上も主権国家としての地位を失ったことにより、ENEC・PDECともに解散を余儀なくされた。既に二重の衝撃の中でそれを受け入れる方向に向かっていたロムレーはそのままPDECの清算を確認した。 
 +***740-750年代 無風時代 [#r277c5ee] 
 +***760年代 セビーリャ自治実験の時代 [#sa57e256]
*政治 [#caae92de] *政治 [#caae92de]
中央議会に政府機関としては最も大きく権限が与えられている議会主義体制国家。他のフリューゲル諸国(主にレゴリス帝国)への留学者が学んできた各国の国制からも一定の影響を受け、民主主義の体裁を保っている。 中央議会に政府機関としては最も大きく権限が与えられている議会主義体制国家。他のフリューゲル諸国(主にレゴリス帝国)への留学者が学んできた各国の国制からも一定の影響を受け、民主主義の体裁を保っている。
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**内政 [#jb27c14f] **内政 [#jb27c14f]
実務においては各コミューヌへの権限委譲の程度など、かなり分権的な体制であり、また、医療制度や社会保障制度が非常に充実させられた現在でも未だに夜警国家的な理念を持っているところがある。 実務においては各コミューヌへの権限委譲の程度など、かなり分権的な体制であり、また、医療制度や社会保障制度が非常に充実させられた現在でも未だに夜警国家的な理念を持っているところがある。
-***中央議会 [#c9b8dccb] +***中央議会 '''Conseil central''' [#c9b8dccb] 
-ロムレーの議会。移民船内で地球出発直後から行われてきた船全体の方針決定会議を継承するとされる。+共和国中央政府の議会。移民船内で地球出発直後から行われてきた船全体の方針決定会議を継承するとされる。
共和国は議会主義を掲げているが、その議会主義はロムレー人に伝わるところのスイスの議会制度を基にした特殊なもので、移民船時代から建国期にかけての党派対立の存在しなかった時期の無政党政治が建前の上では維持されていることになっている。 共和国は議会主義を掲げているが、その議会主義はロムレー人に伝わるところのスイスの議会制度を基にした特殊なもので、移民船時代から建国期にかけての党派対立の存在しなかった時期の無政党政治が建前の上では維持されていることになっている。
とはいえ事実上はカルヴァン主義共和派、合理的規律派、重農=環境派、自由思想派、社会自由派という五つの主要な党派が存在しており、歴史資料から再建されたマジック・フォーミュラー的な方法で閣僚が選出される。閣外の党派として復古的無政府主義者や評議会共産主義者などが存在するが、これらの議席はごく少数である。 とはいえ事実上はカルヴァン主義共和派、合理的規律派、重農=環境派、自由思想派、社会自由派という五つの主要な党派が存在しており、歴史資料から再建されたマジック・フォーミュラー的な方法で閣僚が選出される。閣外の党派として復古的無政府主義者や評議会共産主義者などが存在するが、これらの議席はごく少数である。
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|保守主義|--◆----|革新主義|『伝統』には観光客を楽しませる力がある| |保守主義|--◆----|革新主義|『伝統』には観光客を楽しませる力がある|
|重商主義|------◆|自由貿易|知識、あるいは資産。その果実を我らに与えてくれる者が通るのを妨げる理由などあるまい| |重商主義|------◆|自由貿易|知識、あるいは資産。その果実を我らに与えてくれる者が通るのを妨げる理由などあるまい|
-|攻撃主義|-----◆-|防御主義|共和国と盟邦を守る。それ以上のことが必要なのだろうか?+|攻撃主義|-----◆-|防御主義|共和国と盟邦を守る。それだけでよいのではないか?
-|陸軍重視|---◆---|海軍重視|陸軍と海空軍、それぞれにはそれぞれの役割があるのだ|+|陸軍重視|---◆---|海軍重視|本分を果たしているのは海空軍ばかりではないか。陸軍はただの観光資源なのか?|
|精鋭|---◆---|大軍|国家規模からすると軍事力は量的にはこれが限界だろう| |精鋭|---◆---|大軍|国家規模からすると軍事力は量的にはこれが限界だろう|
***その他 [#xf827c42] ***その他 [#xf827c42]
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|1番|2番|3番|4番| |1番|2番|3番|4番|
|Ô monts indépendants,&br();Répétez nos accents,&br();Nos libres chants.&br();A toi patrie,&br();Suisse chérie,&br();A toi la vie le sang&br();De tes enfants.|Nous voulons nous unir,&br();Nous voulons tous mourir&br();Pour te servir.&br();Ô notre mère!&br();De nous sois fière,&br();Sous ta bannière&br();Tous vont partir.|Gardons avec fierté&br();L’arbre au Grütli planté&br();La liberté!&br();Que d’âge en âge,&br();Malgré l’orage,&br();Cet héritage&br();Soit toujours respecté.|Dieu soutins nos aïeux,&br();Il nous rendra comme eux,&br();Victorieux!&br();Vers lui s'élance&br();Notre espérance,&br();La délivrance&br();Viendra des cieux.| |Ô monts indépendants,&br();Répétez nos accents,&br();Nos libres chants.&br();A toi patrie,&br();Suisse chérie,&br();A toi la vie le sang&br();De tes enfants.|Nous voulons nous unir,&br();Nous voulons tous mourir&br();Pour te servir.&br();Ô notre mère!&br();De nous sois fière,&br();Sous ta bannière&br();Tous vont partir.|Gardons avec fierté&br();L’arbre au Grütli planté&br();La liberté!&br();Que d’âge en âge,&br();Malgré l’orage,&br();Cet héritage&br();Soit toujours respecté.|Dieu soutins nos aïeux,&br();Il nous rendra comme eux,&br();Victorieux!&br();Vers lui s'élance&br();Notre espérance,&br();La délivrance&br();Viendra des cieux.|
 +**党派 [#u88c1d8e]
 +共和国の中央議会では理念としては討議による一致が理想とされており、政党政治は好まれず、制度的に政党に特殊な地位を規定してはいない。
 +とはいえ国の理想像を巡っておおまかな傾向が存在し、とりあえずそれを派閥や党派として扱うことはできる。概ね以下の様相である。
 +歴史的には、移民船時代の士官にルーツを持ちロムレー人の伝統的な国民性を重んじる建国期の議員層を中心とした系譜(ジャンベール党)と、620年前後から出現した海外の思想を受け入れ官僚組織を発展させていこうとする主に留学帰り組からなる系譜(ポワンクール党)という二大思想潮流が存在していたとされ、後者の出現によって620年代に前者から支流である合理的紀律派と重農=環境派が現れ、本流としてのカルヴィニスト共和派も確立、7世紀前半のうちに後者も自由思想派と社会自由派の差が明瞭化していった結果現在の5派閥が成立したとされる。
 +ヴォルネスク戦争以後は合理的規律派と社会自由派の退潮により、カルヴィニスト共和派と自由思想派の二大政党的な様相を呈している。といってもロムレー議会主義のシステム上、政権をめぐって争うような状況にはない。
 +***ジャンベール系(旧来の議員層) [#md871a08]
 +「ピューリタン的理想郷」時代の中央議会議員層の流れを汲む党派、あるいは系統。その名の通り初代中央議会議長ジャンベールの理念を支持する。
 +ポワンクール系が次第に拡大する中で対抗して政治哲学的な議論が深まるなかで、ジャンベールの理想は何であったかで意見が一致しなくなり、合理的紀律派と重農=環境派が成立した。もはや三派の中で現実の政策における調和などみられないが、いずれもジャンベール以来の系譜を主張し、また他国とは異なったロムレーを希求するという点では一致している。
 +****カルヴィニスト共和派 [#ua146e4b]
 +'''「古き良き国制―神の下に自由な国民による自由な共和国」'''
 +共和国において存在する党派としては最も古い派閥であり、ほぼ恒常的な最大派閥(ただし単独過半数の規模になったことはない)。個々人によってカルヴァン主義と共和主義のどちらに重きを置くかは差があり、人によってはこの二つを分けるが、分けようとすると曖昧さを残す結果になるので大体の場合仕方なく一緒くたに扱われる。実際、中央議会において最も極端な共和主義者でもカルヴァン主義の精神を賞賛するし、最も極端なカルヴィニストでも共和主義を支持している。
 +「古き良き国制」の支持者であり、要するにロムレーにおける保守主義である。都市商人層から農民、軍人から公務員まで、支持層は幅広い。外交的には伝統的な親レゴリス政策の担い手。
 +|経済|平等|---◆---|市場|
 +|外交|国家|--◆----|世界|
 +|市民|自由|--◆----|権威|
 +|社会|伝統|--◆----|進歩|
 +****合理的紀律派 [#eb9e892f]
 +'''「理性の共和国―理性的な国民、効率的な制度、合理的な国家」'''
 +強力な中央議会による議会絶対主義の下での極度に紀律づけられた合理的な軍制と効率的な経済、そしてそれらに対応した社会基盤を求める。外交的には崇拝に近いほど親コーデクス(彼らによると合理的紀律の極北らしい)で、また親レゴリス(こちらは常識的な範囲である)、というよりコーデクスとレゴリス以外の外国は彼らの眼中にない。
 +いわゆる軍国主義的な要素もあるが、精神論よりただ合理主義を重んじ、軍人には極端な合理主義を求める。なお合理主義も宗教の方面では徹底されてはおらず、宗教的な態度は完全には世俗化されていない理神論的なありようが主流。
 +若干権威主義的だが平等主義的な教育制度と整ったインフラ、紀律づけられた国民に報いるための福祉を求め、ロムレー流の近代国家を形成しようとした(できたとは言ってない)。
 +右派的だが高水準の福祉を求める点で社会自由派と一致し、下手をするとカルヴィニスト共和派相手の共闘すらありうる。逆に環境保護を求めて合理化を阻害する重農=環境派とは水と油で、自由思想派とも相性はあまりよくない。
 +支持層は主に軍人と軍需産業の工場労働者であるのだが、「軍服を着た観光案内人」の伝統から観光業系の開発者や経営者が支持していたりするのがロムレーの独特な政治風土を物語っている。
 +コーデクス解散によりこれの最も先鋭化した形態であるコーデクス主義すら非政治化する状況にあってもはや理想像を見失っており、事実上空中分解に近い状態にある。
 +|経済|平等|--◆----|市場|
 +|外交|国家|-◆-----|世界|
 +|市民|自由|---◆---|権威|
 +|社会|伝統|-----◆-|進歩|
 +****重農=環境派 [#pe0b6268]
 +'''「麗しき国土―造化の妙の驚異は観光客を楽しませ、国民に尽きることのない果実を与える」'''
 +重農主義的文脈で理解された環境保護主義。支持層は主に農民、それと留学帰りの環境保護思想に被れた知識層。農民の間ではむしろカルヴィニスト共和派のほうが広く支持されているのだが、ロムレーは農民が多いのでそれでも一つの派閥をなす規模がある。コーデクス滅亡後はロムレーにおける理想主義的思想の主流はコーデクス主義からこちらに移行しつつあり、若干勢力を増した。
 +この派の環境保護政策のためにロムレーにおいて近代的な重工業は出現を阻まれ、製造業は専ら職人的な方法で営まれるものになった。合理的紀律派とは激しく対立する(これはロムレー政界唯一の明確な党派対立である)が、他の派とはイシューによって態度が変わる。しかし観光業の繁栄が環境保護の成果によることは明らかなので、環境保護政策については他派からも一定の理解はされている。
 +|経済|平等|--◆----|市場|
 +|外交|国家|----◆--|世界|
 +|市民|自由|--◆----|権威|
 +|社会|伝統|----◆--|進歩|
 +***ポワンクール系(留学組) [#z201e6b1]
 +ポワンクール市創設の頃から現れてくる党派。レゴリスなど海外への留学組が中心となっており、海外からの思想的影響を強く受けている。
 +彼らはいずれもジャンベール系議員が好むところの「ピューリタン的理想郷」をむしろ停滞状態とみなし、共和国を普通の近代的自由主義国家にすることを目指した。
 +自由思想派と社会自由派は当初は旧来の議員層から一緒くたにされてポワンクール系としてまとめて扱われていたが、ジャンベール系の分化と福祉国家の進展の中で異なる理想像を描いていることが広く理解されるようになった。
 +****自由思想派 [#r6895a17]
 +'''「自由の避難所―いかなる考えにも寛容であれ」'''
 +力点をどこに置くかは人によって異なるものの、政治的には表現・信仰・精神の自由の擁護、経済的には穏健主義の範囲内での自由放任と自由貿易を掲げる、一般的な古典的自由主義者。特に宗教的寛容の精神を背景としていることが多いため、単に自由主義者というよりもリベルタンと表現される。ロムレー人のカトリックや非カルヴァン派プロテスタントも概ねここにくるようである。もちろん彼らは信仰の自由を強調している。支持層は都市商人、学生、知識人、公務員、宗教的少数派。支持層が都市の知識層中心のため、教育を重視する傾向があり、とりわけ高等教育を(社会自由派以上に)かなり重視する。
 +移民も政治的な参画を行おうとした場合には大抵ここにくるのだが、彼らに関してはロムレーの政治風土に面食らったあと、仕方なく移民にも比較的寛容なこの派閥の下に入るという流れが多い。ロムレー社会は総じて移民にあまり優しくなく、移民受け入れ人数も少ないので、移民による党派の結成という手はとれず、ここに来るしかないのである。
 +|経済|平等|----◆--|市場|
 +|外交|国家|---◆---|世界|
 +|市民|自由|◆------|権威|
 +|社会|伝統|-----◆-|進歩|
 +****社会自由派 [#rc7b1b7d]
 +'''「穏やかな社会―誰も苦痛に苛まれることなかれ」'''
 +フリューゲル諸国から社会的なものに影響を受けての派閥であり、つまりはロムレーにおける社会主義であるのだが、他国の社会主義とは全く異なるし、社会民主主義の範囲に収めていいのかも定かではない。
 +福祉政策の拡充と労働者保護を主眼におく。外交政策にあまり関心を持たないことからそれが実際の外交に反映されることはほとんどないが、一応外国観としては親別府であった。ヴォルネスク戦争以後は国民の親別府感情がかなり揺らいでいるため、ヘルトジブリールを模範にする傾向にある。
 +支持層は工場労働者(ただしロムレーには軍需以外の近代工業がないことに注意)、学生、公務員(特に各コミューヌ)。
 +なお、福祉政策に強く関心を寄せるだけあって、福祉医療局の局長のポストは長らく社会自由派が独占している。
 +特に鋭く対立する他派というものはなく、どの派とも是々非々の関係を持っている。というより他の派閥との関係で検討していくと社会自由派という枠組みが意味をなすかは怪しい。
 +|経済|平等|-◆-----|市場|
 +|外交|国家|----◆--|世界|
 +|市民|自由|◆------|権威|
 +|社会|伝統|----◆--|進歩|
 +***急進主義者 [#a75fc4c8]
 +ロムレーにおけるラディカリスト。議会にもこれに属する議員は存在するが、極めて少数派で、いずれも1%にも満たない。そのため現在の体制下では政権には入っていない。ただし、ラディカリストとはいえ議会主義の伝統を逸脱するほどの急進派はほとんど存在しない。
 +****復古的無政府主義者 [#u9371c10]
 +'''「純粋無政府主義―政府は何もしなくてよい。全てのことは我々がする」'''
 +古き良き国制を純粋無政府主義と解釈する急進的な一派。要するにリバタリアン。外交的にも孤立主義。
 +社会保障をほとんどゼロにし、官僚組織と軍も大幅に縮小する。議会政治についても民主主義の体裁を廃し、寡頭制的な議会に復古しようとする。
 +実は古き良き国制は実態としてはこれに近い。というより、実態がそうであるからこそ復古的であると名乗れている。
 +議会における議席は、主にロムレーやサン=トゥルミエール近郊の保守的な農村コミューヌと周辺離島の人工的に作られた計画的コミューヌからのもの。明らかに前者は反動主義、後者は無政府主義であって思想的風土が異なっており水と油にしか見えないが、彼ら自身に少数派である自覚が強いので共闘関係にある。特に前者の影響で市民権については割と排他的で、リバタリアンの割に非ロムレー人の権利に制限的な態度が特徴。
 +|経済|平等|------◆|市場|
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 +****コーデクス主義者 [#m32d3f47]
 +'''「第二のコーデクス―電子頭脳が国家理性を体現する」'''
 +合理的規律派のなかでも合理化の方向性としてコーデクスモデルをロムレーにおいても実現しようとする急進的な一派。ロムレーにおいても行政の担い手として第二のCDXを作り出し、議会はそれに諮問するだけの機関にしようとする。
 +支持基盤はほぼテクノクラートと軍人に限られ広がりを欠く一方で、技術士官の半分がコーデクス主義かぶれであるともいわれるように特定の層では強い支持を受けている。コーデクス解散後はコーデクス計画の成果を発展させる研究に注力しようという運動に変化し、非政治化している。
 +しかし、テクノクラートとして凍結期からセビーリャ統治に深く関与しており、セビーリャ政策に関してはむしろ最も主要な政治的アクターである。
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 +|社会|伝統|------◆|進歩|
 +****サンディカリスト [#ae0f4dc8]
 +'''「組合による再分配―自由を損なわない平等」'''
 +自営業中心のロムレーではあるが、労働組合や職能組合、協同組合のようなものは比較的多くの産業に存在する。
 +そのため、再分配に関心を寄せると、その手段としては国有化よりも各種組合中心の経済が構想されやすい。なお、マルクス主義はロムレーではほとんど忘れられている。
 +組合の類の本部(あるいは事務的な中心地)が置かれることの多いポワンクールに支持者は集中しており、議席も専らポワンクールから送られる。とはいえ、その支持者はそれなりに各地に散らばっている。
 +|経済|平等|◆------|市場|
 +|外交|国家|------◆|世界|
 +|市民|自由|-◆-----|権威|
 +|社会|伝統|---◆---|進歩|
 +****評議会制共産主義者 [#p2fc025e]
 +'''「議会の下の平等―対等者による合議が平等を保障する」'''
 +議会主義的な伝統を維持したまま共産主義を実現しようとする一派。ロムレーにおける共産主義者とは彼らのことである。
 +|経済|平等|◆------|市場|
 +|外交|国家|----◆--|世界|
 +|市民|自由|--◆----|権威|
 +|社会|伝統|------◆|進歩|
**外交 [#c56d20a2] **外交 [#c56d20a2]
特に安全保障の面でレゴリスとの安保を軸とし、ENEC諸国を始めとしたソサエティとの国際協調を基本方針とする外交政策をとっている。他国の勢力圏下にあるとみなした国への干渉は何らかの特別な事案のない限りは避ける傾向があり、ソサエティ外の大国とも没交渉的である。 特に安全保障の面でレゴリスとの安保を軸とし、ENEC諸国を始めとしたソサエティとの国際協調を基本方針とする外交政策をとっている。他国の勢力圏下にあるとみなした国への干渉は何らかの特別な事案のない限りは避ける傾向があり、ソサエティ外の大国とも没交渉的である。
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-%%シェロジア共和国%%(滅亡) -%%シェロジア共和国%%(滅亡)
アクロバティックな外交をしていた謎の国。あの放送は最初はチューナーの故障かと思ったほどだ。 アクロバティックな外交をしていた謎の国。あの放送は最初はチューナーの故障かと思ったほどだ。
--ヴァノミス連邦 +-%%ヴァノミス連邦%%(滅亡) 
-建国当初の我々に資金を援助してくれた国。内乱や巨大隕石など、なかなか休まる時の来ない国である。+これまでの争乱が排外主義によるものなればこそ、それは国家の団結を強める求心力たりえた。しかしひとたび民族主義が現れれば、この国はどうやっても維持することはできなくなるのだ。
-レゴリス帝国 -レゴリス帝国
-世界第三位の大国。世界最大の商業国でもあるが、その大きすぎる規模のために経済危機に陥っていることもある。早い段階から留学が可能になったこともあってロムレー人の最も主要な留学先であり、政治的・軍事的に大きな影響を受けてきた。現在でも親レゴリス政策は概ね誰の反対もなく一致して支持されている。+世界第二位の大国であり世界最大の商業国。早い段階から留学が可能になったこともあってロムレー人の最も主要な留学先であり、政治的・軍事的に大きな影響を受けてきた。現在でも親レゴリス政策は概ね誰の反対もなく一致して支持されている。
[[相互安全保障条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=469]]を締結し、現在まで軍事同盟関係を維持している(実質的にはPDECにその役割を譲ったが)。共和国とレゴリスとの同盟は信義に基づくものであって、たとえレゴリスが超大国でなくなるとしても、それは問題ではない。 [[相互安全保障条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=469]]を締結し、現在まで軍事同盟関係を維持している(実質的にはPDECにその役割を譲ったが)。共和国とレゴリスとの同盟は信義に基づくものであって、たとえレゴリスが超大国でなくなるとしても、それは問題ではない。
-%%成蘭連邦王国%%(滅亡) -%%成蘭連邦王国%%(滅亡)
Line 133: Line 237:
-%%エルツ帝国%%(滅亡) -%%エルツ帝国%%(滅亡)
長い歴史を持つ貴族的な古い大国。しかしそれらは今や全て過去の話だ。 長い歴史を持つ貴族的な古い大国。しかしそれらは今や全て過去の話だ。
--テークサット連合 +-%%テークサット連合%%(滅亡) 
-ENEC加盟国。なぜかよく燃料不足に直面している印象がある。別にいつも燃料を切らしているわけではないとは思うのだが。+ENEC加盟国で、トロピコ戦役における戦友でもあった。かの国の滅亡を以てENECとPDECの時代は完全に終わりを迎えた。
-ヴェールヌイ社会主義共和国 -ヴェールヌイ社会主義共和国
共和国の福祉政策はこの国の純粋社会主義の影響を受けて発展してきたものだが、ヴォルネスク戦争への参戦によりロムレーの社会自由派からの好感は霧散してしまっている。 共和国の福祉政策はこの国の純粋社会主義の影響を受けて発展してきたものだが、ヴォルネスク戦争への参戦によりロムレーの社会自由派からの好感は霧散してしまっている。
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科学主義を掲げていた国家。CDXによる統治や統御民主主義の試みは常にロムレー人の関心を惹き続け、共和国国内には「コーデクス主義者」を自称する狂信的な支持層も存在した。 科学主義を掲げていた国家。CDXによる統治や統御民主主義の試みは常にロムレー人の関心を惹き続け、共和国国内には「コーデクス主義者」を自称する狂信的な支持層も存在した。
国家解散時に膨大な研究資料の提供を受けており、ロムレー国内においては幅広い学問領域でその後を継ぐ研究が今なお続けられている。 国家解散時に膨大な研究資料の提供を受けており、ロムレー国内においては幅広い学問領域でその後を継ぐ研究が今なお続けられている。
--(カルセドニー連合) +-カルセドニー社会主義連邦共和国 
-カルセドニー島共和国政府への歴史的な不信感の裏返しとして、カルセドニー革命の成就は国内では概ね是認されている。尤も、カルセドニー連合は成立直後から鎖国政策をとっているため、実際の交流はない。 +カルセドニー島共和国政府への歴史的な不信感の裏返しとして、ロムレー国民のカルセドニー社会主義への期待感はなかなか悪くない。ただ…おそらくは期待のしすぎだ。 
--アリア連邦 +-%%アリア連邦%%(滅亡) 
-先進国と新興国の境界線あたりにいるが、あまり積極的な外交をしているのは見かけない。+先進国と新興国の境界線あたりにいたが、あまり積極的な外交をしているのは見かけなかった。
-%%フリスラーン帝国%%(滅亡) -%%フリスラーン帝国%%(滅亡)
強大な皇帝権に先進的な兵器、それらは決して国家の永遠の安定を保障してくれるものではないのだ。 強大な皇帝権に先進的な兵器、それらは決して国家の永遠の安定を保障してくれるものではないのだ。
-ヘルトジブリール社会主義共和国 -ヘルトジブリール社会主義共和国
-共和国よりも数年遅れて建国され急成長した国で、ストリーダと双璧をなす世界最大の国家の一つ。社会主義を掲げるものの急進的ではなく、その生産力から膨大な商品を世界中に輸出している。+共和国よりも数年遅れて建国され急成長した国で、膨大な商品を世界中に輸出している世界第二の工業大国。社会主義を掲げるものの急進的ではなく、8世紀に入ってからの社会自由派の関心は別府よりこちらに向いている。
-%%ノホ・ヘレコ連邦%%(滅亡) -%%ノホ・ヘレコ連邦%%(滅亡)
ENEC加盟国の中ではあまり共和国との交流の多くない国ではあったものの、セビーリャ作戦での協同など、実績がないわけではなかった。 ENEC加盟国の中ではあまり共和国との交流の多くない国ではあったものの、セビーリャ作戦での協同など、実績がないわけではなかった。
Line 159: Line 263:
平和的な分離独立を果たした新興国。特に社会主義国というわけではないようだが、なぜかSSPactに加盟している。 平和的な分離独立を果たした新興国。特に社会主義国というわけではないようだが、なぜかSSPactに加盟している。
-ストリーダ王国 -ストリーダ王国
-ソサエティなどにおける穏健な外交方針でも知られている世界最大の大国。膨大な人口を抱えつつも幸福度は世界最高である。 +膨大な人口を抱えつつも世界最高水準の幸福度を誇る世界最大の大国であり世界最大の工業国。近年のロムレー市場ではストリーダ製品が主流。 
--(共同管理区域セビーリャ) +-タヂカラオ国 
-安定化というのは時間がかかるものだ。その過程に官僚主義的な非能率性があるのも、多少は致し方ないことなのであろう。+アリア連邦と同じくあまり活発な外交はしていない国ではあるが、長く安定した歴史を経てきた国。 
 +-トルキー社会主義共和国 
 +四番手の大国であり、SSPact加盟国。明確に社会主義を掲げているが、議会政治は確立されている様子。 
 +-(セビーリャ自治政府) 
 +コーデクス主義者の手による、壮大な社会実験場。…まあ、コーデクス主義者とセビーリャ住民に任せておいてうまくやれるというのならば、それは結構なことだ。
***条約・国際機関等(締結順) [#w48b3133] ***条約・国際機関等(締結順) [#w48b3133]
-[[レゴリス帝国とロムレ-湖畔共和国との間に於ける相互協力並びに相互安全保障条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=469]] -[[レゴリス帝国とロムレ-湖畔共和国との間に於ける相互協力並びに相互安全保障条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=469]]
-629年12月に締結された、ロムレーでは最古の条約。内容はごく普通の相互安保条約である。現在でもロムレー外交の主軸をなしている。+629年12月に締結された、ロムレーでは最古の条約。内容はごく普通の相互安保条約である。PDEC失効後は再びロムレー外交の唯一にして最大の主軸となった。
-[[ソサエティ設立に関する協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=522]] -[[ソサエティ設立に関する協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=522]]
-ウェールリズセ連邦共和国により構想された当初から共和国が関与しており、原参加国にもなった。記念すべき第1回の議長国も務めている。 +ウェールリズセ連邦共和国により構想された当初から共和国が関与しており、原参加国にもなった。記念すべき第1回の議長国も務めている。近年は活動が停滞している。 
--[[新興諸国経済理事会:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=423]](オブザーバー国)+-%%[[新興諸国経済理事会:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=423]](オブザーバー国)%%(外交局公式見解では失効)
オブザーバー加盟はウィリーツェン会談以来の共和国の外交政策上の悲願であり、その実現は大いに歓迎された。 オブザーバー加盟はウィリーツェン会談以来の共和国の外交政策上の悲願であり、その実現は大いに歓迎された。
-共和国の観光国としての特殊な産業構造に関する自己認識のため正式加盟の動きはあまり見られない。+しかしそもそも経済振興という理念ではなくコーデクスやウェールリズセという加盟国との協調を目指して参加したため、両国が滅亡した今となってはもはや用済みと思われている。
-[[アズリール条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=569]] -[[アズリール条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=569]]
ソサエティ内での戦争国際法。ソサエティ参加国間の戦争など起きたことがないし、起きようはずもないと思われるが。 ソサエティ内での戦争国際法。ソサエティ参加国間の戦争など起きたことがないし、起きようはずもないと思われるが。
-[[リアライン条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=583]] -[[リアライン条約:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=583]]
-セビーリャ作戦への派兵の名残。関係国の都合で共和国が事務的な役割をこなしたこともある。+セビーリャ作戦への派兵の結果。ただし[[セビーリャ自治宣言:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=658]]によってその権限分配は大幅に変更された。
-[[トラーバーデン協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=609]] -[[トラーバーデン協定:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=609]]
ソサエティの対外経済援助に関する取り決め。共和国は対外援助にかなり消極的だが、協定自体には特段異論は出なかった。 ソサエティの対外経済援助に関する取り決め。共和国は対外援助にかなり消極的だが、協定自体には特段異論は出なかった。
--[[相互防衛に関する取極:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=574]] +-%%[[相互防衛に関する取極:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=574]]%%(失効) 
-現在のロムレーの安全保障体制の柱。ただしレゴリスとENECの関係の冷却や重要な参加国の滅亡によって次第に重要性を失いつつある。+680年代から720年代にかけての半世紀の間ロムレーの安全保障政策の主軸を成していた軍事同盟だが、すでに失効している。
*経済 [#pc2fb038] *経済 [#pc2fb038]
極端に観光業に指向した産業構造を持ち、その観光客滞在数は世界一で他国と比べても突出して多い。 極端に観光業に指向した産業構造を持ち、その観光客滞在数は世界一で他国と比べても突出して多い。
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ロムレー軍はその国家規模の小ささに反してイレギュラーを保有し、また海外への航空戦力投射能力も備えている。これは実戦経験としてはトロピコ戦役とセビーリャ作戦という二つの派兵経験を通じて形成されたものである。ただし常設の在外部隊などは基本的に持たない。 ロムレー軍はその国家規模の小ささに反してイレギュラーを保有し、また海外への航空戦力投射能力も備えている。これは実戦経験としてはトロピコ戦役とセビーリャ作戦という二つの派兵経験を通じて形成されたものである。ただし常設の在外部隊などは基本的に持たない。
一方で地上部隊は大規模な派兵を経験しておらず、むしろ国土防衛を主眼とする編制のままであり、多数の民兵といくらかの山岳戦特化の部隊を主体とする。これらは「ロムレー軍はスイス軍の制度を引き継いでいる」という軍を観光資源に使うための建前(移民船期に実質が失われているということは国民の間では公然の秘密である)がそのまま引き継がれたものである。そのために民兵はトロピコ派兵以前のロムレー軍の評価としてよく用いられたフレーズである「軍服を着た観光案内人」的な軍のあり方を今でも保っている。 一方で地上部隊は大規模な派兵を経験しておらず、むしろ国土防衛を主眼とする編制のままであり、多数の民兵といくらかの山岳戦特化の部隊を主体とする。これらは「ロムレー軍はスイス軍の制度を引き継いでいる」という軍を観光資源に使うための建前(移民船期に実質が失われているということは国民の間では公然の秘密である)がそのまま引き継がれたものである。そのために民兵はトロピコ派兵以前のロムレー軍の評価としてよく用いられたフレーズである「軍服を着た観光案内人」的な軍のあり方を今でも保っている。
-なお、兵器に関しては基本的にレゴリス・ミリタリー・インダストリーズ社をはじめとするレゴリスの軍需産業の在ロムレー工場で生産されるものが使われておりレゴリス帝国軍の装備体系とほぼ完全な互換性を持つが、生産・整備ラインはロムレー国内で完結している。+なお、兵器に関しては基本的にレゴリス・ミリタリー・インダストリーズ社をはじめとするレゴリスの軍需産業の在ロムレー工場で生産されるものが使われており、基本的にロムレー国内で生産・整備ラインが完結しているものの、レゴリス帝国軍の装備体系とほぼ完全な互換性を持つ。
*人物 [#t4e97a55] *人物 [#t4e97a55]
**中央議会歴代議長 [#mf6ceb86] **中央議会歴代議長 [#mf6ceb86]
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***オロール・オーブ・トリベール [#d3402736] ***オロール・オーブ・トリベール [#d3402736]
中央議会第三代議長。 中央議会第三代議長。
-第一期のレゴリス留学組の中でも最年少であった人物。最終学歴はレゴリス帝国大学法学部(首席)。レゴリスからの軍事顧問としてロムレーにいたことのあるルーミヤ・グドリャンとは友人。+第一期のレゴリス留学組の中でも最年少(初等教育段階)であった女性。最終学歴はレゴリス帝国大学法学部(首席)。レゴリスからの軍事顧問としてロムレーにいたことのあるルーミヤ・グドリャンとは友人。
キャリア官僚であるが、その出自もあいまって同期の中でも一番の出世頭であり、官僚としては監査委員会でキャリアを積む。 キャリア官僚であるが、その出自もあいまって同期の中でも一番の出世頭であり、官僚としては監査委員会でキャリアを積む。
トロピコ戦役中の戦時体制では形式上は通商局の役割である鉄鋼資源の管理について、その実務を集約させられた鉄鋼資源管理セクションのリーダーを担当。ロムレーの行政機関としては動員体制を完璧にこなせたのは彼女のセクションぐらいである。戦後はその成果を認められ、監査委員会委員長(行政官としては最高位)に出世した後、二年ほどで慣例に従い退職。中央議会議員に転身、そしてフィールズ議長の退任後の中央議会議長に就任した。 トロピコ戦役中の戦時体制では形式上は通商局の役割である鉄鋼資源の管理について、その実務を集約させられた鉄鋼資源管理セクションのリーダーを担当。ロムレーの行政機関としては動員体制を完璧にこなせたのは彼女のセクションぐらいである。戦後はその成果を認められ、監査委員会委員長(行政官としては最高位)に出世した後、二年ほどで慣例に従い退職。中央議会議員に転身、そしてフィールズ議長の退任後の中央議会議長に就任した。
レゴリス留学組の中でも最も有能な人物であることは間違いなく、官僚の影響が大きくなりすぎると渋る議員もいないではなかったが、その能吏ぶりが広く認められていたことは確かである。 レゴリス留学組の中でも最も有能な人物であることは間違いなく、官僚の影響が大きくなりすぎると渋る議員もいないではなかったが、その能吏ぶりが広く認められていたことは確かである。
-680年代を前にして引退、現在はレゴリスとロムレーを行き来しつつ悠々自適の老後生活を送っている。+680年代を前にして引退、その後はレゴリスとロムレーを行き来しつつ悠々自適の老後生活を送り、時折レゴリス語やレゴリスのエリア・スタディーズ研究の学会誌に論文を寄稿していた。
***ノエル・ヴァロン [#d5a940c2] ***ノエル・ヴァロン [#d5a940c2]
中央議会第四代議長。 中央議会第四代議長。
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***クレマン・フィリップ・アベラール [#ud7c023d] ***クレマン・フィリップ・アベラール [#ud7c023d]
中央議会第五代議長。 中央議会第五代議長。
-安全保障局のキャリア官僚。合理的規律派に属する議員で、コーデクス主義者。軍に抑制的な政策に対する不満の中から中央議会議長に選出された。ノエルとは一転して軍事力の強化を主張し、軍事訓練に努めた。 +安全保障局のキャリア官僚。合理的規律派に属する議員で、コーデクス主義者。ただ不遇にも彼の時期にはコーデクスが外交的に不活発な時期で、コーデクス外交から得られる成果は少なかった。 
-彼の目指す軍事力増強政策が一応達成されたため705年に退職。その後は軍事コンサルタントとして在野で活躍している。+軍に抑制的な政策に対する不満の中から中央議会議長に選出された。ノエルとは一転して軍事力の強化を主張し、軍事訓練に努めた。 
 +彼の目指す軍事力増強政策が一応達成され、軍を重視する声が収まったため705年に退職、その次の選挙に出馬することもなく、その後は軍事コンサルタントとして在野で活動している。
***クレピュスキューレ・トリベール=スィジィニョレ [#ge7ee69e] ***クレピュスキューレ・トリベール=スィジィニョレ [#ge7ee69e]
中央議会第六代議長。 中央議会第六代議長。
-オロール・オーブ・トリベールの孫娘。その容姿も才能も祖母の鏡写しで、物理学と言語学で博士号を持っている才媛。ロムレーやレゴリスの複数の大学で研究員・教授職を歴任してきた。中央議会議員になったのは祖母を超えるためらしいが、実務能力を認められ結局祖母と同じ中央議会議長になってしまった。+オロール・オーブ・トリベールの孫娘。その容姿も才能も祖母の鏡写しで、物理学と言語学(趣味らしい)で博士号を持っている才媛。アルヴィドソン大学(レゴリス)、アンゼロット記念大学などで研究員・教授職を歴任してきた。中央議会議員になったのは祖母を超えるためらしいが、実務能力を認められ結局祖母と同じ中央議会議長になってしまった。たまにオロール本人なのではないかと疑われるが、彼女はナイスジョーク的に流す。 
 +祖母譲りの調停能力でノエルやクレマン時期の議会内の方針対立を抑え、国制に関する議論を一段落させた。彼女の下で久方ぶりにロムレー政治は理念的な無政党政治に近づき、党派対立の少ない時代を迎えた。 
 +720年代前半のコーデクス共和国解体というロムレー国民にとっての政治的大変動を平穏のうちに乗り越えられたのも彼女の下でカルヴァン主義共和派と自由思想派がうまく調停されていたためである。 
 +730年に入り二重の衝撃後の政治秩序が落ち着きカルヴァン主義共和派と自由思想派の折り合いもつくようになったことで、彼女の在職期間が祖母の在職期間を上回ったことを口実に引退。その後は祖母同様再び学究の生活を過ごしている。 
 +***ローラン・フィリベール・トワゾン=ダンジュー [#c136c34d] 
 +中央議会第七代議長。 
 +カルヴァン主義共和派のなかでも長老格の穏健派。特筆すべき業績も問題もないまま、もともと高齢だったこともあって748年に健康問題のため退任。 
 +***クロティルド・レイモンド・レーヌ・ビドー [#ee5567ad] 
 +中央議会第八代議長。 
 +農林業の保護を主眼とする重農主義者。


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