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|国歌|CENTER:民衆の歌&ref(Люди песни.wma);| |国歌|CENTER:民衆の歌&ref(Люди песни.wma);|
|首都|CENTER:サンサルバシオン| |首都|CENTER:サンサルバシオン|
-|元首|CENTER:フェリックス・ティシチェンコ首相|+|元首|CENTER:閣僚評議会議長(首相)|
|政体|CENTER:社会主義共和制| |政体|CENTER:社会主義共和制|
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564年7月に建国された社会主義共和制国家。(590年10月以降、国際経済指数上の先進国となる) 564年7月に建国された社会主義共和制国家。(590年10月以降、国際経済指数上の先進国となる)
建国以来途切れること無く社会主義体制を継続しており、現存する単独の主権国家としては最古の社会主義国。 建国以来途切れること無く社会主義体制を継続しており、現存する単独の主権国家としては最古の社会主義国。
-他先進各国と比べ、人口・経済規模共に抑制されているにも関わらず、経済指数や幸福度が比較的高水準かつ完全自給体制(*経済の項を参照のこと)を構築しており、政治・社会・経済的な安定度は世界随一である。+他先進各国と比べ、人口・経済規模共に抑制されているにも関わらず、経済指数や幸福度が比較的高水準かつ完全自給体制(*経済の項を参照のこと)を構築しており、590年台から600年台後半まで政治・社会・経済的な安定度で世界随一を誇った。700年台に入り、事実上の一党独裁体制の中で、政治における硬直化が顕著になるにつれ、国内経済の衰退と貿易不均衡化が進んだ。外交安全保障政策においても、堅持していた平等・平和主義に反する姿勢が多々見られ、国内外で混乱を生みつつある。 
 + 
 +&font(Red){長く休んでおりましたので以下殆どが古い情報です。今後ゆっくりですが更新してまいります。(2018/1/15)};
政治制度は世俗主義に基づく議会制民主主義を採用。 政治制度は世俗主義に基づく議会制民主主義を採用。
経済政策は社会主義を標榜し、社会政策においては社会民主主義的である。 経済政策は社会主義を標榜し、社会政策においては社会民主主義的である。
-国家建設の主な手段と目的が&font(Red){''「純粋社会主義」''};という独自の方針(純粋社会主義はヴェールヌイ労働党の作った造語である)に依拠しており、経済政策のみならず、政治や外交にも影響を与えている。この事が社会主義国を自称する所以となっている。+国家建設の主な手段と目的が&font(Red){''「純粋社会主義」''};という独自の方針に依拠しており、経済政策のみならず、政治や外交にも影響を与えている。この事が社会主義国を自称する所以となっている。
-フリューゲル経済諸国同盟(FENA)準加盟国。新興諸国経済理事会(ENEC)の発起国のひとつで、オブザーバーとして籍を置く。また[[SEACOM:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/xpwiki/?SEACOM]]を通してレゲロ社会主義人民共和国に影響力を持つなど、多角的な外交を行っている。+フリューゲル経済諸国同盟(FENA)準加盟国入りに始まり、新興諸国経済理事会(ENEC)の発起(設立後はオブザーバー参加)、[[SEACOM:http://tanstafl.sakura.ne.jp/modules/xpwiki/?SEACOM]]を通してレゲロ社会主義人民共和国を事実上の経済領土とするなど、自身の安定経済を武器に経済外交を展開、国際的地位を強化してきた。
国際外交上の所謂"主要国"としてソサエティ発足以来の参加国でもある。 国際外交上の所謂"主要国"としてソサエティ発足以来の参加国でもある。
Line 28: Line 30:
地球における東スラヴ系に属する多民族の乗り合いでフリューゲル移民を敢行した船団に起源を持つ。現在のヴェールヌイ人は、これらが緩やかに同化したものだと考えられている。なお社会主義に根差した国家主義を形成する上で、これと対立する可能性のある民族主義の発揚を防止する為、民族比率や同化の実態調査は行われていない。国籍別にみた住人の割合はヴェールヌイ人が99.8%、その他外国人が0.2%である。 地球における東スラヴ系に属する多民族の乗り合いでフリューゲル移民を敢行した船団に起源を持つ。現在のヴェールヌイ人は、これらが緩やかに同化したものだと考えられている。なお社会主義に根差した国家主義を形成する上で、これと対立する可能性のある民族主義の発揚を防止する為、民族比率や同化の実態調査は行われていない。国籍別にみた住人の割合はヴェールヌイ人が99.8%、その他外国人が0.2%である。
#region(ヴェールヌイにおけるシベリア人) #region(ヴェールヌイにおけるシベリア人)
-565年6月のシベリア共和国崩壊の際、ヴェールヌイは世界で最も多くのシベリア人難民を受け入れ、シベリア国籍者は無条件に永住権が保証された。受入当初の最盛期は全人口の15%以上をシベリア人が占めた。現在でも5%以上が難民を起源とするシベリア系である。シベリア人は東スラヴ系に属する同系民族であり、言語もほぼ共通していた事に加え、ヴェールヌイは民族主義的な意識が元々希薄であったことも幸いし、目立った混乱は発生しなかった。 +565年6月のシベリア共和国崩壊の際、ヴェールヌイは世界で最も多くのシベリア人難民を受け入れ、無条件に永住権を付与した。最盛期は全人口の15%以上をシベリア人が占め、現在でも5%以上が難民を起源とするシベリア系である。シベリア人は東スラヴ系に属する同系民族であり、言語もほぼ共通していた事に加え、元々ヴェールヌイにおいては民族主義的な意識が元々希薄であったことも幸いし、目立った混乱は発生しなかった。政府は、シベリア人を南部の離島であるベイクラント島に住まわせ、同島内で一部国内法の適用を免除し、独自の教育、経済活動を許すなどの自治権を与えた。 
-政府はシベリア人に対して、南部の離島であるベイクラント島をシベリア人自治区として住まわせ、同島内で一部国内法の適用を免除するなど、特別な地位を与えた。特別国籍法の制定により、シベリア国籍も維持された。(特別国籍法-ヴェールヌイ国内においてシベリア国籍の継続を認め、各種の優遇を規定した法律。シベリア共和国は消滅しているため、海外においてはヴェールヌイ国籍者と同等に扱われるよう要請された) +582年10月、自治区で発生した隕石災害による混乱を受け、区の安定運営と復興事業の円滑化を目的に、自治権の一部が停止され、政府の直轄となった。シベリア共和国消滅から60年目となる625年6月には、各種の優遇処置の解除と共に、自治区はシベリア行政区として一地方自治体に再編された。現在に至るもシベリア行政区(ベイクラント島)はシベリア系が住民の大半を占め、行政区長をはじめ、同区内から選出される代議員の殆どがシベリア系である。
-582年10月、自治区内での隕石災害により自治政府の運営に支障が発生した事を受け自治権が凍結された。それまでは独自の教育、経済活動が許されてきたが、これを機に本土と同様のものになった。ただしシベリア史の追加授業実施や、企業人事におけるシベリア人の優先は継続された。シベリア共和国崩壊から60年目となる625年6月には特別国籍法が廃止され、ヴェールヌイ国籍に統一された。+
#endregion #endregion
Line 43: Line 44:
|英語表記|Socialist Republic of Verniy| |英語表記|Socialist Republic of Verniy|
略称はキリル文字で"''Верный''"又は"''ВеСР''"。 略称はキリル文字で"''Верный''"又は"''ВеСР''"。
-英語表記では"''Verniy''"又は"''SRV''"となる。 +英語表記では"''Verniy''"であり国コードは"''SRV''" 
-漢字では「''別府''」(Верから)であり「''別国''」と表記されることもある。+漢字では「''別府''」とされ、外国の報道などで「''別国''」と表記する例も見られる。
ヴェールヌイは地球におけるロシア語で「信頼」「着実」「頼もしい」などの意味を持つ。 ヴェールヌイは地球におけるロシア語で「信頼」「着実」「頼もしい」などの意味を持つ。
Line 51: Line 52:
***国旗 [#a9f3d6a9] ***国旗 [#a9f3d6a9]
#ref(靡く国旗.png,right,around,wrap,200x150) #ref(靡く国旗.png,right,around,wrap,200x150)
-583年6月制定。憲法改正を機に旧国旗から現在のものに変更された。比率は3:5。 +583年6月に行われた現行憲法への改正を機に制定された。比率は3:5。 
-革命あるいは革命思想である社会主義や共産主義を象徴する赤色が使われていないのが特徴。これは、多くの社会主義・共産主義国において、国家が一般大衆を不当に抑圧してきた歴史を踏まえ、そういった旧来のイメージとの決別を誓って意図的に排されたものである。(一方で旧国旗に無かった鎌と槌の意匠が新たに採用されている)+革命あるいは革命思想である社会主義や共産主義を象徴する赤色が使われていないのが特徴。これは、多くの社会主義・共産主義国において、国家が一般大衆を不当に抑圧してきた歴史を踏まえ、そういった旧来のイメージとの決別を誓って意図的に排されたものである。
-上下の青(パウダーブルー)は空と海を表しており、国の自然と惑星フリューゲルに対する敬意。白(実際は白に近いパウダーブルーである)は信頼と平和、潔白性。中央の「鎌と槌」は農民と労働者の団結。星は独立と輝かしい未来。「鎌と槌」「星」は金色(ピンクゴールド)となっており、これらを合わせて"博愛的で富み栄える豊かな社会主義国"を表している。+上下のパウダーブルーは空と海、国の自然と惑星フリューゲルに対する敬意、中央の白に近いパウダーブルーは信頼・平和・潔白性、「鎌と槌」は農民と労働者の団結。星は独立と輝かしい未来。「鎌と槌」「星」のピンクゴールドは"博愛的で富み栄える豊かな社会主義国"を表している。
***国歌 [#g432686c] ***国歌 [#g432686c]
&ref(Люди песни.wma);(演奏:国家人民軍中央軍楽隊) &ref(Люди песни.wma);(演奏:国家人民軍中央軍楽隊)
-564年8月制定。人民議会の開会時のほか、教育現場などでも盛んに歌われる。 +建国から間もなくの564年8月に制定されたもの。 
-国営放送である[[ヴェールヌイ公共放送の放送開始時の映像:https://www.youtube.com/watch?v=bDJanLvuwOs]]でも使用されている。+国営放送である[[ヴェールヌイ公共放送のオープニング:https://www.youtube.com/watch?v=bDJanLvuwOs]]等でも使用されている。
歌詞は、封建的・絶対主義的国家体制に反対し団結して戦う民衆を表現した市民革命賛歌となっている。 歌詞は、封建的・絶対主義的国家体制に反対し団結して戦う民衆を表現した市民革命賛歌となっている。
-その為、過去には政府や党に対して早期民主化を求める集会等でも歌われた。 
#region(歌詞) #region(歌詞)
※繰り返し1 ※繰り返し1
Line 101: Line 101:
#endregion #endregion
 +
**歴史 [#kdc80728] **歴史 [#kdc80728]
#region(建国序史) #region(建国序史)
Line 136: Line 137:
#endregion #endregion
**地理 [#c9fc82f9] **地理 [#c9fc82f9]
-本島のヴォロドィームィル島(人口約4500万人)、南部のベイクラント島(人口約250万人)、北部のアジノーチェストヴァ島(人口約70万人)の3島で構成される。また建国以前には地域全体を指し''ベルーサ(Беру́сса)''と呼称されていた。公文書等で使用された例はなく、固有名としてのベルーサは半ば封印された状態にある。+本島のヴォロドィームィル島(人口約4500万人)、南部のベイクラント島(人口約250万人)、北部のアジノーチェストヴァ島(人口約70万人)の3島で構成される。地域全体を指す古称として''ベルーサ(Беру́сса)''があるが、公式には用いられていない。
***気候 [#jaecf732] ***気候 [#jaecf732]
Line 224: Line 225:
***政治体制 [#d4cbaf48] ***政治体制 [#d4cbaf48]
&ref(National politics.png,mw:580,mh:283); &ref(National politics.png,mw:580,mh:283);
 +#region(憲法と内閣・議会)
現在の国政制度は583年6月の憲法改正から施行されているもの。 現在の国政制度は583年6月の憲法改正から施行されているもの。
簡潔に表すなら、権力分立は限定的だが、憲法の優越を大前提とした''"憲法保証型の国政制度"''である。 簡潔に表すなら、権力分立は限定的だが、憲法の優越を大前提とした''"憲法保証型の国政制度"''である。
Line 237: Line 239:
憲法は法律に優越しており、政府の法規執行に対して憲法との矛盾が指摘される場合には、違憲審査を請求することができる。請求は人民議会が行う事が想定されるが、個人でも手続きを踏めば申立を行う事は可能である。 憲法は法律に優越しており、政府の法規執行に対して憲法との矛盾が指摘される場合には、違憲審査を請求することができる。請求は人民議会が行う事が想定されるが、個人でも手続きを踏めば申立を行う事は可能である。
憲法改正は、人民議会の3分の2以上による議決、国民投票で投票率90%以上、賛成95%以上が要件となっており、改正を行うのは現実的に非常に困難である。 憲法改正は、人民議会の3分の2以上による議決、国民投票で投票率90%以上、賛成95%以上が要件となっており、改正を行うのは現実的に非常に困難である。
 +#endregion
#region(社会主義憲法の概要) #region(社会主義憲法の概要)
''社会主義憲法の概要'' ''社会主義憲法の概要''
Line 258: Line 261:
一方で、労働党書記長は5年3期までの任期制であり、書記長は労働党所属の労働者評議会議員及びヴェールヌイ国籍を有する党員による公選である。入党希望者は思想身分の調査を受けることで、党員資格を得ることが可能であり、地方支部の党職員は毎年一定数を試験による成績順で採用している為、党職に就くことは実力が伴えば難しくない。イデオロギー指向型のヘゲモニー政党内部に直接選挙制が存在している希有な例であり、社会主義体制堅持を最大公約数的に保護しながら、限定的な民主制度を確立しようと試みていたのである。こうした労働党の民主主義を重視する姿勢は、自ら指導政党としての地位を失うことになる現憲法への改正実行によって、その真実性が示された形となった。 一方で、労働党書記長は5年3期までの任期制であり、書記長は労働党所属の労働者評議会議員及びヴェールヌイ国籍を有する党員による公選である。入党希望者は思想身分の調査を受けることで、党員資格を得ることが可能であり、地方支部の党職員は毎年一定数を試験による成績順で採用している為、党職に就くことは実力が伴えば難しくない。イデオロギー指向型のヘゲモニー政党内部に直接選挙制が存在している希有な例であり、社会主義体制堅持を最大公約数的に保護しながら、限定的な民主制度を確立しようと試みていたのである。こうした労働党の民主主義を重視する姿勢は、自ら指導政党としての地位を失うことになる現憲法への改正実行によって、その真実性が示された形となった。
#endregion #endregion
 +
***歴代の国家元首 [#a7cd7189] ***歴代の国家元首 [#a7cd7189]
#region(歴代国家元首一覧) #region(歴代国家元首一覧)
Line 310: Line 314:
#region(工商計画省) #region(工商計画省)
工商計画省は、純粋社会主義に基づく完全自給経済の維持向上と、対外経済関係の円滑な発展を任務とする行政機関。 工商計画省は、純粋社会主義に基づく完全自給経済の維持向上と、対外経済関係の円滑な発展を任務とする行政機関。
-工業と商業の需給関係調整を中心として、国内経済及び産業の発展と、鉱物資源(エネルギー)の供給の確保を図っている。また国庫の管理及び税関業務についても所管し、外国の交易機関との交渉窓口を担当する。この為"第二の外務省"とも呼ばれる。国家の経済関係全般を取り仕切ることから、その名の通り社会主義計画経済の本丸的行政機関である。+工業と商業の需給関係調整を中心として、国内経済及び産業の発展と、鉱物資源(エネルギー)の供給の確保を図っている。また国庫の管理及び税関業務についても所管し、外国の交易機関との交渉窓口を担当する。この為"第二の外務省"とも呼ばれる。国家の経済関係全般を取り仕切ることから、その名の通り社会主義計画経済の本丸的行政機関である。また工商計画相は、必要に応じて国土省、労働福祉省を統括することができ(この場合国土相と労働福祉相は工商計画相の補佐役として工商計画省副大臣と同格と見なされる)非常に強力な地位にある為、評議会議長についで最重要ポストと見なされている。
625年7月の省庁再編で、工商行政管理総局、財務省、化学工業省、農務省が統合されたもの。 625年7月の省庁再編で、工商行政管理総局、財務省、化学工業省、農務省が統合されたもの。
#endregion #endregion
Line 515: Line 519:
ヴェールヌイは、外国の資本主義経済を問題視せず、国家間の対等と尊重の立場から、革命を煽動したり、社会主義制度の過度な輸出攻勢に反対している。よって「社会主義経済圏」に対する期待や構築に係る意識は皆無である。一方で、自国の社会主義体制を防衛する観点から、資本主義国と経済的な依存を深める事は避けられている。こうした制約の中で、国民が不満を感じることなく、民主的に社会主義制度が維持される為には、豊かで高いレベルの自給自足体制を確立するしかないという必然があった。結果として、進んだインフラを備え、国家主導による教育も含めた高福祉を実現しながら、原資も含めて国内経済のみで完結させることに成功しており、世界最高水準の完全自給自足経済を有する国家となっている。 ヴェールヌイは、外国の資本主義経済を問題視せず、国家間の対等と尊重の立場から、革命を煽動したり、社会主義制度の過度な輸出攻勢に反対している。よって「社会主義経済圏」に対する期待や構築に係る意識は皆無である。一方で、自国の社会主義体制を防衛する観点から、資本主義国と経済的な依存を深める事は避けられている。こうした制約の中で、国民が不満を感じることなく、民主的に社会主義制度が維持される為には、豊かで高いレベルの自給自足体制を確立するしかないという必然があった。結果として、進んだインフラを備え、国家主導による教育も含めた高福祉を実現しながら、原資も含めて国内経済のみで完結させることに成功しており、世界最高水準の完全自給自足経済を有する国家となっている。
-体制を確立したのは、580年台後半。590年3月の世界的な軽工業の生産力低下(いわゆる軽工業ショック)により、工業生産力が著しく低下したが、軽工業単一の体制を維持したまま、工業の拡充と効率化を推し進めた結果、5年後の595年3月には軽工業ショック前の水準を回復。多くの軽工業国が重工業や先端工業への転換ないし併用を模索、実施したが、ヴェールヌイは既存の経済構造を改編することなく事態を乗り切ることに成功している。+体制を確立したのは、580年台後半。590年3月の世界的な軽工業の生産力低下(いわゆる軽工業ショック)により、工業生産力が著しく低下したが、軽工業単一の体制を維持したまま、工業の拡充と効率化を推し進めた結果、5年後の595年3月には軽工業ショック前の水準を回復。多くの軽工業国が重工業や先端工業への転換ないし併用を模索、実施したが、ヴェールヌイは既存の経済構造を改編することなく事態を乗り切ることに成功している。体制確立から軽工業ショック、また現在(700年代前半)に至るまで単一軽工業国として世界最大の商品生産高を記録している。
604年1月に発表された外国の民間シンクタンクによる投資信頼性評価(ノホ・ヘレコ政治研究所格付け報告書)では、その経済体制上の制約から、指標においては凡庸な結果が示されるも、寸評において「極めて安定した国内完結経済であり、指標の低さは問題にすべきでない」と特筆された。 604年1月に発表された外国の民間シンクタンクによる投資信頼性評価(ノホ・ヘレコ政治研究所格付け報告書)では、その経済体制上の制約から、指標においては凡庸な結果が示されるも、寸評において「極めて安定した国内完結経済であり、指標の低さは問題にすべきでない」と特筆された。
Line 608: Line 612:
建国50周年(614年7月)には創建以来初となる[[軍事パレード:https://www.youtube.com/watch?v=0ucQbw3n2jI]]を挙行し、その整備状況を内外に示した。641年10月のサンサルバシオン条約機構発足以降、国家人民軍は社会主義集団安全保障体制の一翼を担う事になったが、最低限度の自国防衛組織としての性格は堅持している。 建国50周年(614年7月)には創建以来初となる[[軍事パレード:https://www.youtube.com/watch?v=0ucQbw3n2jI]]を挙行し、その整備状況を内外に示した。641年10月のサンサルバシオン条約機構発足以降、国家人民軍は社会主義集団安全保障体制の一翼を担う事になったが、最低限度の自国防衛組織としての性格は堅持している。
#region(軍種) #region(軍種)
-|&ref(HHA_army.png,mw:110,mh:108);|&ref(HHA_Navy.png,mw:110,mh:66);|&ref(HHA_AirForce.png,mw:110,mh:109);|&ref(HHA_StrategyForce.png,mw:110,mh:132);| +|&ref(HHA_army.png,mw:110,mh:108);|&ref(HHA_Navy.png,mw:110,mh:66);|&ref(HHA_AirForce.png,mw:110,mh:109);| 
-|CENTER:地上軍の国籍識別標|CENTER:国境軍旗(軍艦旗)|CENTER:防空軍の国籍識別標|CENTER:打撃投射軍の紋章+|CENTER:地上軍の国籍識別標|CENTER:国境軍旗(軍艦旗)|CENTER:防空軍の国籍識別標| 
-国家人民軍は、地上軍、防空軍、国境軍、打撃投射軍の四軍種からなる。 +国家人民軍は、地上軍、防空軍、国境軍の3軍種からなる。 
-地上軍は、その名の通り国家人民軍の陸上部門にあたり、敵上陸軍に対する防衛戦闘を主任務とし、攻勢に転じた場合の敵地着上陸や、必要に応じて国内治安維持を担う。+地上軍は、その名の通り国家人民軍の陸上部門にあたり、敵上陸軍に対する防衛戦闘を主任務とし、必要に応じて国内治安維持を担う。この為、人民警察(国土省直轄)は、有事には地上軍司令部の指揮下に入ることになっている。
防空軍は、諸外国の空軍に相当し、多数の軍用機を運用する他、地上施設による敵ミサイルからの防衛を担っている。 防空軍は、諸外国の空軍に相当し、多数の軍用機を運用する他、地上施設による敵ミサイルからの防衛を担っている。
国境軍は、艦艇の運用によって沿岸部を哨戒し、海賊や敵上陸艦艇を迎撃することが主任務である。島国における国境、すなわち領海警備を行うため、諸外国の沿岸警備隊に類する組織であるが、国軍唯一の水上部門という意味で、海軍とも見なされる。 国境軍は、艦艇の運用によって沿岸部を哨戒し、海賊や敵上陸艦艇を迎撃することが主任務である。島国における国境、すなわち領海警備を行うため、諸外国の沿岸警備隊に類する組織であるが、国軍唯一の水上部門という意味で、海軍とも見なされる。
-打撃投射軍は、ミサイルによる敵地直接攻撃を担う専門部隊であり、国家人民軍の中でも唯一攻勢的任務を主とする組織であるが、ゆえに運用に係る規定が、全軍の中で飛び抜けて多く制定されており、四軍の中で唯一、攻撃命令に議会の事前承認が必要となっている。(他軍種は閣僚評議会議長の決定により活動を行うことができる) 
#endregion #endregion
Line 643: Line 646:
#endregion #endregion
-***装備 [#c1ebf0b2]+***装備(軍事技術) [#c1ebf0b2]
装備の国産化、軍事資源の自給には積極的である。 装備の国産化、軍事資源の自給には積極的である。
-軍事関連物資を海外からの輸入に頼ることを避け、自国の実情や、時の情勢に即した装備体系(砲弾備蓄)を目指すという、防衛戦略上の理由とされる。このため、現在まで兵器輸入やライセンス生産、共同開発を他国と行っておらず、技術獲得が行えないまま国産開発を進めた結果、初期には列国の同世代兵器より性能面で劣っている面も散見された。現在は徐々に能力向上を行いつつある。国家人民軍への配備のみならず、輸出を意識してのコストパフォーマンスにも重きがおかれており、安価で大量導入が可能な点をセールスしている。輸出が可能と判断される友好国に対して、迅速・多量・安価に兵器を供給することを可能とすることも、独自の安全保障政策の一環である。 +軍事関連物資を海外からの輸入に頼ることを避け、自国の実情や、時の情勢に即した装備体系&font(Silver){(砲弾備蓄)};を目指すという、防衛戦略上の理由とされる。このため、現在まで兵器輸入やライセンス生産、共同開発を他国と行っておらず、自力開発&font(Silver){(全量国内生産砲弾による軍事訓練の実施)};を貫いている。国家人民軍への配備のみならず、輸出を意識してのコストパフォーマンスにも重きがおかれており、安価で大量導入が可能な点をセールスしている。輸出が可能と判断される友好国に対して、迅速・多量・安価に兵器を供給することを可能とすることも、独自の安全保障政策の一環とされた。 
-&font(Gray){(砲弾輸出レートが超安価に設定されているのはこれを反映しており、新興国の中では既に最大の生産能力を有している)};+&font(Gray){(砲弾輸出レートが超安価に設定されているのはこれを反映しており、世界有数の砲弾生産能力を有している)};
|CENTER:国家人民軍の装備と輸出概要| |CENTER:国家人民軍の装備と輸出概要|
|&ref(装備品リスト608年版.pdf);| |&ref(装備品リスト608年版.pdf);|
Line 664: Line 667:
-''実績と問題点'' -''実績と問題点''
-606年5月に最小構成タイプとなるラードゥガA1が初飛行し、超小型の実証観測衛星の軌道投入に成功した。しかし610年から612年にかけて行われた中型構成のラードゥガA2は打ち上げに四度にわたり失敗。度重なる失敗による費用増加に加え、基本設計そのものの欠陥が指摘され、新規の打ち上げ計画が凍結された。建国50周年を間近に控えた614年3月には、A2の改善型となるA2Mが打ち上げられ、悲願であった迎撃衛星の軌道投入に成功した。大型構成となるA3は、620年に打ち上げに二度失敗。その後設計の見直しが行われ、2年後の622年2月には軍事衛星を搭載した改善型A3Mが打ち上げに成功、626年3月には防衛衛星の軌道投入にも成功た。このように、A1が初回成功、その後も衛星保守機材の打ち上げで安定した運用実績を積み重ねている事に比べ、拡大構成型のA2、A3は幾度も失敗している。この事から、素体となるA1部分の一段目と二段目ロケットよりも、増設される補助ブースターとその切離し装置等、またはペイロード増による姿勢制御系に問題を抱えているのではないかと予想される。予算上の都合から各モジュールごとの検証実験を十分に経ずして、はじめから打ち上げ本番に臨むことも少なくなかった。失敗すれば一度に全ての部品を喪失する為、問題の未然防止や改善の為の検証をより困難なものにしている。結果として、作り直す建造費も重なって、少ない予算を浪費せざるを得ない悪循環を生んだ。+606年5月に最小構成タイプとなるラードゥガA1が初飛行し、小型の実証観測衛星の軌道投入に成功した。しかし610年から612年にかけて行われた中型構成のラードゥガA2は打ち上げに四度にわたり失敗。度重なる失敗による費用増加に加え、基本設計そのものの欠陥が指摘され、新規の打ち上げ計画が暫く凍結された。建国50周年を間近に控えた614年3月に、A2の改善型となるA2Mが打ち上げられ、悲願であった迎撃衛星の軌道投入に成功した。大型構成となるA3は、620年に打ち上げに二度失敗。その後設計の見直しが行われ、2年後の622年2月には軍事衛星を搭載した改善型A3Mが打ち上げに成功、626年3月には防衛衛星の軌道投入にも成功した。このように、A1が初回成功、その後も衛星保守機材の打ち上げで安定した運用実績を積み重ねている事に比べ、拡大構成型のA2、A3は幾度も失敗している。この事から、素体となるA1部分の一段目と二段目ロケットよりも、増設される補助ブースターとその切離し装置等、またはペイロード増による姿勢制御系に問題を抱えているのではないかと予想される。予算上の都合から各モジュールごとの検証実験を十分に経ずして、はじめから打ち上げ本番に臨むことも少なくなかった。失敗すれば一度に全ての部品を喪失する為、問題の未然防止や改善の為の検証をより困難なものにしている。結果として、作り直す建造費も重なって、少ない予算を浪費せざるを得ない悪循環を生んだ。
#endregion #endregion
Line 789: Line 792:
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-***宗教 [#ie5bfa45] 
-信仰の自由は憲法で公的に保証されており、国内に様々な信仰団体が存在する。しかし、公共の場での布教活動や都市部における集会は規制されている。このため国民の大部分は、信仰を持たない。 
-少ない宗教人口の中で、最も大きい信仰人口を有するのはゾロアスター教である。土着信仰が元々希薄である中、フリューゲル世界において宗教としては人口の多いゾロアスター教は、最も伝来する機会が多く、徐々にその信仰が広まった。ただし、反教権主義の立場をとるヴェールヌイにおいて、その信仰の内容は別として、特定の宗教国家(エーラーン教皇国)が最高権威を有し、世界的にこれを統率している事実により、ゾロアスター教に対する引き締めは、他宗教に比べてより強いものとなっている。具体的には、国内のゾロアスター教会は、エーラーン教皇庁やその傘下にある各国教会との連絡を禁止されている他、信仰を公言したゾロアスター教徒は、大学進学や、国家のキャリアコースを歩む可能性が著しく限定される。 
***栄典制度 [#ie5de806] ***栄典制度 [#ie5de806]
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