ルフト共和国

概要

　ルフト共和国は、「ルフト人」を主要な住民とする共和国。「ルフト人」の定義は様々ながら、アフリカ系・アラブ系・ラテン系・スラヴ系・インド系・中国系等、地球時代の様々な民族集団を起源として形成された民族とされている。一方で、それは実態としては「ルフト群島」に暮らす雑多な人々の総称に過ぎず、一つの民族としては実在しないという見解も有力。

　全てのルフト人に共通する事項を何か探しだすとすると、「野球への情熱」しかないという考えもある。この国では政党や宗教団体すら各自の野球チームを保有しており、「野球と政治と宗教は話題にしてはならない」という金言は、単に「野球を話題にしてはならない」と言い換えても同じことである。どの球団のファンかによって大統領候補には誰を推すかが決まっているし、どこそこの教会で祈りを上げればそれは即ちどれかの球団のファンであることを表明したものと捉えられる。

　ルフト人は「野球の民」とも形容されるが、なぜこれほどまでに野球が隆盛を見たのかはルフト史上最大の謎とされている。今のところ、たまたま最初期の移民に野球の盛んな国々の出身者が多かったのではないか、とされるが、だとしても、そういった国の野球以外の文化の影響が現在のルフト群島にはあまり見られない以上、なぜ野球だけが生き残ったのかの説明が必要であろう。

国政

用語辞典

あ行

アルドラド帝国 [Al Dorado Empire]
　アルドラド帝国とは、フリューゲル暦 22977期638年 3月下旬、外交関係が開設された。残念ながら野球が盛んではないようだ。

ヴァノミス連邦 [?]
　ヴァノミス連邦とは、フリューゲル暦 22960期637年 10月初旬、外交関係が開設された。残念ながら野球が盛んではないようだ。

ブエノクラダイダフェッテス・オグロニムロ [Buenokradaydafettes Ogronimro]
　財務相。派手な名前と派手なプレースタイルにより人気があった大型遊撃手。しかし彼の真価はバントの妙技にある。送ることに命を賭けた男は、今では裏金を派手に送りつけることで閣僚のポストを得た。当然職掌については無知。

か行

カルセドニー島共和国 [Republic of Chalcedony Island]
　カルセドニー島共和国とは、フリューゲル暦 22960期637年 10月初旬、外交関係が開設された。残念ながら野球が盛んではないようだ。

エルゲ・キア [Elge Kia]
　首相。実務を一手に担い、その決裁の早さから「ピストンサイン」の異名を取る。現役時代にはポカの多い代走屋だった。ベースを空過すること三度。三度目のオフに戦力外通告を受けた。そんな彼が今では国の屋台骨を担うのが運命の不思議である。

さ行

た行

イリャー・テータム [Ilya Tatum]
　国軍総参謀長。捕手としては断然ボロウよりテータムが優っていたのだが、かの名采配により正捕手の座を奪われた。当時の監督曰く「頭がいいからどこでやっても成功する」とのことで、セカンドに配転されてからもそこそこ活躍した。とはいえ、今でもボロウとの確執がくすぶっているともっぱらの噂。

パルフィルダ・トツゴツキス [Palfilda Totsgotskis]
　副大統領。レムの右腕だが、本人はクローザーとして名を知られたサウスポー。商魂たくましく、実使用ユニフォームどころか実使用セーフティーカップを売りだそうとして物議を醸した。政治家に転身してからあまり目立つことはなく、変わらず抑え役として閣僚会議を引き締める重鎮。

な行

は行

ミンテエル・ボロウ [Minteel Borow]
　国防相。打撃はピカイチだが頭の回転がイマイチで、若手の頃には幾度もコンバート案が持ち上がったキャッチャー。「リードをしていれば頭の体操になる」という理由でコンバートどころか正捕手に固定され、結果的に最晩年には名捕手の誉れが高かったのだから、名采配という他ない。

ま行

シフテン・マッザキ [Siften Mazzaki]
　外務相。かつては乱闘・野次要員としてベンチ入りしていたとされるが、性格は温厚。ただ、現在に至るも見た目が強面なのは変わらず、なぜ外相に起用されたのかが問題だ。

や行

ヨリクシ共和国 [Republic of Yorikushi]
　ヨリクシ共和国とは、フリューゲル暦 22960期637年 10月初旬、外交関係が開設された。喜ばしいことに野球が盛んであるようだ。

ら行

シウ・ルオフ [Xiu Luofu]
　内務相。華麗なアンダースロー（とその容姿）で一世を風靡した。小柄ながら身体能力抜群だったので、「ルオフはアンダースローでなくとも一流投手になれたのではないか」という者もいる。しかし、アンダースローには高い身体能力が必要とされるのだから、ルオフでなければならなかったと言うべきだ。

ムーロム・レム [Murom Lem]
　大統領（フリューゲル暦 22942期637年 4月初旬～）。一流の政治家は一流の野球選手たるべし、との伝統に違わず、彼もまた左の大打者として鳴らした。全盛期にアキレス腱断裂の危機に見舞われたものの、酒マッサージにより復活。政治家及び野球解説者としてはダジャレが多いのであまり信頼されていない。他国との交流の窓を開いたのは功績と言える。たまたま彼の任期と重なっただけではあるが。

わ行