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サ・フェ通信社
タヂカラオ国の主力報道機関。民間経営です。 同国に関わる内外のニュースを報道します。 |
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10月 10 (日曜日) 2010 | ||
タヂカラオ通信・フリューゲル 第16号 | 23:51 aokingyo2 | |
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※ =国内= ・領海内に巨大隕石が落下、海軍コルベット沈没 311年11月中旬、ニューウィンディア北東海上に巨大な隕石が落下、付近の海上を航行中であった海軍の重コルベット「カタフラクト」が衝撃波によって大破、沈没した。乗員105名のうち、生存者は10名のみであった。陸地に巨大隕石が落下しなかったことは不幸中の幸いであったが、今回の事件は隕石災害の恐ろしさを国内に印象付ける結果となった。政府は隕石迎撃衛星の配備を急ぐとのこと。 =国外= ・マグザム共和国滅亡 311年11月中旬、カアルハセヤ帝国他の占領下にあったマグザム共和国が国家機能を消失、滅亡した。未確認の情報によると、マグザム政府当局者はミューヘン条約機構の武断外交を批判する声明を発表していたらしいが、詳細は不明である。国内では戦後統治によってマグザムの支配権を失うことを恐れたマグザミアングループが国家統制の中枢システムを解体したとの見方が支配的。いずれにせよ、亡マグザム政府当局の姿勢が身勝手との批判は避けられないだろう。 マグザム共和国滅亡を受けて、長らく敵対していた天鶴帝国では祝賀ムードが報じられているが、いかな敵対国家とは言え国家滅亡を祝うのは非常識との批判が挙がっている。 ・シャイボ事変 312年2月下旬、カアルハセヤ帝国が宣戦布告無しでシャイボ王国のロケット施設周辺をミサイルで爆撃、ロケット施設を周辺の森林に被害が出た。カアルハセヤ帝国の攻撃は、戦勝国の統治下にあったマグザム地域へのシャイボ王国による無断爆撃への制裁措置と見られているが、カアルハセヤ帝国が宣戦布告を行わずに攻撃を行ったことが問題となっている。 シャイボ王国が他国占領下のマグザム地域をミサイル爆撃したことは明らかに問題であるが、これに対するカアルハセヤ側の攻撃は完全なる国際規約(※)の無視であり、法の上に自らの正義を置くがごとき姿勢に国内では批判が噴出している。現在、カアルハセヤとシャイボの協議が進展中であり、タヂカラオとの貿易上のつながりが強い国だけに、注目を集めている。 ※ゲームルール ・ダイエルン帝国との貿易交渉 311年より、政府はダイエルン帝国への鋼鉄の輸出を停止しているが、この件に関してダイエルン帝国外務大臣ビーテ氏より事情説明と、鋼鉄の輸出再開要請がなされたことが政府より発表された。政府担当者はダイエルン帝国側の説明について「一部見解について我が国の行動指針、判断との相違が見られるが、誠意ある外交姿勢は評価されるべきもの」とコメントしている。鋼鉄の禁輸については今後一年程度で解除の方向で調整が進められるとのこと。この政府判断については国内でも意見が二分されている。 コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より (第九回)ブリュノール共和国 ブリュノール共和国はフリューゲル暦1年に建国された、ノイエクルス自由国と並ぶ最も歴史の長い国家である。現在のフリューゲルにおいては少数派である共和制を3世紀にわたって維持している。歴史的にはノイエクルス自由国とつながりが深かったらしく、両国間の貿易協定である「ノヴィルキウス燃料供給協定」が国際公文書館(wiki)で確認できる。この条約は極めて古く、そのまま運用されているのかは不明だが、現在もノイエクルスには大量の燃料と食料を輸出しており、南瓜共和国と並ぶノイエクルスの極めて重要なパートナーと言えるだろう。また、天鶴帝国とは同じ農業国同士でフリューゲル農業組合を構成しており、関わりが深いようだ。 国土は5つの島から成っており、首都プハントンは北西部のフレミー島北部に存在する。南部ウトマン島を除く全ての島が大規模な農業地帯となっているが、集約型農業地域となっているのはドリーブ島とイヴェール島の一部のみであり、国土の大部分は広大な農村地帯となっている。フリューゲル暦3世紀には国内に荒地が広がっていた時期もあったようだが、現在は完全に復興し、世界の食料庫と呼べる巨大農業国となっている。 ウトマン島沿岸部を中心に観光地も整備されているが、サービスの質はそこそこといったところらしい。1年前、筆者は自称旅行家の友人にそそのかされ、あえて南部の観光地は避けて農村部の宿屋にとまることとなった。主人の親父は極めて無愛想であったが、トマトとジャガイモの料理の旨さは相当なものであった。集約農場よりも農村のほうが美味しい野菜ができるという噂も案外嘘ではないのかもしれない。数年前から我が国からのジェット便が整備されたようだが、本数が少ないので通好みの旅行先だ。 フリューゲル暦312年10月20日発行 | ||
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