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7月 03 (水曜日) 2019
【アーカイブ】普蘭合衆国、ライン共和国に宣戦布告 ほか 21:50  トルキー社会主義共和国 
本記事は国際的通信障害が続く843年9月(30375期)に国際談義場において行われた本局報道のアーカイブ及び再掲記事です。



普蘭合衆国、ライン共和国に宣戦布告

843年8月、普蘭合衆国は「水面下における平和的外交交渉の決裂」を理由にライン共和国に宣戦布告した。普蘭合衆国は以前より「水面下での交渉事案が存在する」などと公表していたが、どのような事案についてどのように交渉が行われていたのかなど詳細は明らかではない。

戦争は同月付において「停戦し講和交渉に移った」などとする記事が存在しているが、一部には「交渉がまとまらなかった場合開戦期通りに戦闘を開始するのでは」という見方も存在している。

同国は正当性無き戦争の禁止及び正当性の判断などを可能とする目的の平和原則条約起草委員会にも参加しているが、今回の騒動はその起草を待たずして起こった格好だ。

政府は一連の騒動について次のようにコメントした。「普蘭合衆国による今般の行動は諸国の国際平和に向けた足並みを大きく乱す暴挙であり、極めて遺憾である。同国が自らの行動を真摯に見直し、冷静な行動を取ることを強く望む。」

国内の一部においては今回の騒動により平和原則条約起草委員会の意義そのものを問う声も聞かれる。共産党急進派のある議員は「暴走をやめようと語る委員会の参加国が暴走してるんじゃ意味がない。語られる"平和原則条約"がただの紙屑であることがはっきりした。」と批判の色を隠さない。

国家間における諸般の関係について詳しいハーミト・エヴェレン=アンカラ大学法学部准教授は「今回の騒動によって、委員会が普蘭合衆国に対し何らかの行動を起こすことは避けられないだろう」と話した。平和原則条約起草委員会はトルキーの国際協調を推進させたい外務省肝いりの案件でもあり、その行方が注視される。



普蘭合衆国、ミルズ皇国内に軍事顧問団派遣か

843年8月、普蘭合衆国はミルズ反乱と同国との間の関係について説明を求めるライン共和国の諮問に対し書簡に於いて、「ミルズ皇国の要請に基づき少数の顧問団を派遣し内戦終結を模索している」などと回答を行った。普蘭合衆国とミルズ皇国は相互不干渉についても言及した平和友好条約を締結しており、この条約に違反する可能性がある。

一方でミルズ皇国は同国の報道機関を通じ「軍事顧問団が派遣された事実はない」と明確に否定しており、両国の主張には食い違いが生じている。

専門家は「事実であれば国家関係の基本原則をも根底から揺るがす行為であり、国際社会には容認されないだろう。」と話した。



ガトーヴィチ民主帝国が成立

843年9月、ガトーヴィチ帝国は840年1月に成立していた民主帝国法に基づき正式に"ガトーヴィチ民主帝国"へ移行した旨発表した。

同国は前回行われた選挙により左派連立政権が成立し、民衆主権による政治の実現を訴えており、この国号の変更は帝国の国家体制そのものに大きく変革を加えていく第一歩目と考えられる。

これらの一連の動きに関しては民主帝国法成立を受けた840年9月発効のサンサルバシオン条約機構の決議において「条約機構は同国における昨今の勤労階級の権威向上に祝意を表すると共に、同法が同国の勤労人民の権利向上に資するものとなることを強く祈念する。」と言及されており、単なる国号変更に留まらず民衆のための改革を実行していけるのかが注目されている。

これらかつての代表的資本主義国家における社会主義のうねりについてトルキーの社会主義政党の代表・重鎮らはどう感じたのだろうか。主要政党を対象に取材を行った。

「この改革により同国の人民の権利向上が加速していくことを期待すると共に、同国人民のたゆまぬ努力を称賛する。」(エルデム・バヤル代表/労働党(左派出身))

「同国は伝統ある君帝制と民衆の権利という難しいバランスにある国であり、その中に於いても理想へと歩む同国の政治家の努力に敬意を表したい。」(セチュキン・コルテュルク党首/社会民主党(右派出身))

「勤労階級に対する興味関心の拡大が同国をより良き方向へ導くことを願う。」(ゼイネプ・サイ代表/緑の党)

「民主帝国への国号の変更に祝意を表する。この変革が同国の民主主義に良く作用していくことを願う。」(ルステム・クビライ党首/共和人民党)

「民衆の権威を向上させようとする同国の動きに賛意を表するが、一方で伝統に敬服を持つ気持ちは忘れてほしくないと思う。」(バイェーズィート・オズズィル共同代表/公正党)

「前時代的な封建君主制を事実上認めるものであり、論ずるに値しない。同国の勤労階級にあたっては真の民主主義の獲得を目指し戦い続けてほしい。」(アッバス・コルテュルク書記長/共産党(急進派出身))





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