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ローレル共和国国営通信  ローレル共和国の国営通信です。
2月 02 (木曜日) 2017
対サン・ピエル支援法案を強行採決 17:08   
【民営通信】

共和国議会は与党から提出されていた対サン・ピエル支援決議案、補正予算案について、本日未明に討論を打ち切り、採決を行いました。その結果、賛成多数により可決されましたが未だに議場は混乱しており、議長の要請を受けた議会警察が出動するなど緊迫した状況となっています。

対サン・ピエル支援決議案は国際交易協力機構が決議した【サン・ピエル共和国への食肉支援についての決議】に基づき、政府が畜産業者から食肉計80万トンを買い取り、サン・ピエル共和国に無償供与することを柱とするもので、過去にも実績があることから何の問題もなく手続きが進むと思われました。

しかし、サン・ピエルの政情が不安定化しており、政府が機能していないという海外特派員のレポートが報告されると「援助は不必要どころか、有害ですらある」(野党)、「運搬する民間船の安全が保障されない」(とある運送業者)といった批判が噴出し、野党らが決議に断固反対する姿勢を示す一方で、あくまでも国際協調を掲げる政府側は大統領令(議会の立法と同等の効力を有する法令)の発動をちらつかせるなど議会と政府の対立は激化していました。

昨日深夜に政府の意向を受けた与党が(1)サン・ピエル情勢と食肉の使用状況について随時議会に報告すること(2)民間船に危害が及んだ際は直ちに援助を中断することを追加した修正決議案を提出し、その結果、与党の大勢が賛成する見通しとなったことから、決議に踏み切ったものとみられます。

もっとも、与党から造反者が続出しており、更なる支援は「何とか議会を説得できた今回のケースが奇跡なのであって、反対派の主張を覆すような状況にならない限り、次はない」というのが大勢の見方です。
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