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ヴェールヌイの報道  ヴェールヌイ社会主義共和国メディアの報道を集約して紹介
3月 05 (木曜日) 2015
【政治】ノルシュテイン書記長退任へ 【国際】レゲロのミサイルに政府困惑 ほかオマケ 20:42  ヴェールヌイ社会主義共和国 
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【Рабочий победа 】労働者の勝利(第8号579年4月)

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◆紙面

【政治】ノルシュテイン書記長退任へ 次期書記長選はじまる

【国際】レゲロのミサイル発射強行 政府困惑

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◇ノルシュテイン書記長退任へ 次期書記長選はじまる

共和国建国最大の功労者であり、社会主義ヴェールヌイ繁栄への道筋を示す我が労働党代表(書記長)であるユーリ・ノルシュテイン同志が間もなく任期満了となり、退任する見通し。

5年3期、計15年の歳月に渡り党と人民を導き、国内においては経済の土台を築き、外交においては自主独立を守り、平和と人道主義の旗を振り続けたその功績は、共和国の歴史の基礎に相応しい輝かしい功績として一層に輝きを増し続けることだろう。

579年7月の退任まで半年をきり、共和国各地では次期書記長選挙の準備が進んでいる。労働党書記長は、共和国の指導政党のトップにして、評議会議長を兼務する国家元首である。党規約により、書記長選挙は党員資格を持つ全ての人民が投票権を持ち、各地域の党支部で投開票作業が行われる。立候補もヴェールヌイ国籍及び党員資格さえあれば誰しもが可能であり、全国をまわっての論戦が繰り広げられる。共和国人民にとり最大の関心事、イベントであるといえるが、過去には立候補がなく、正式に行われるのは今回がはじめてのこととなる。規模が規模であるだけに、党本部はもとより、各地域支部は激務となるが、ミスなく円滑に、無論公平性を保ちながら、運営を行っていただきたいと思う。

【候補者紹介(二名)】

マクシム・シチェドリン~クラヴィス出身。サンサルバシオン総合高等専門学校(大学に相当)卒業。卒業論文のタイトルは「革命社会における改善」。卒業後は党本部に勤務、党政治局員として指導実務の経験を積む。現在は党政治局の推薦と閣僚評議会の信任により工商行政管理総局に党責任指導員として在籍。諸外国との貿易・外交について党政治局の立場から指導業務を行う。2児の父。【主な主張】黎明期の都市産業計画によって形作られた歪な構造を一新し、経済・安全保障上に必要な置き換えを推し進める。そのために必要な、各省庁に対する党の指導権限を拡充し、意思反映を迅速化する。同様に歪な国防組織の構造も改革、安全保障に関する全ての事項の一元化を目的として、軍務省を廃止し軍作戦総局を国家保衛省の管轄下とする。外交政策については、現在の状況を「受け身の外交」であると捉え、より間接的な革命支援を強化する為、主体的な外交を展開。社会主義国との関係強化をより強め、相互発展と平和維持構造の構築を目指す。

オベルタス・スヴィトラーナ~ バイウリェーニャ出身。職業訓練校において建築用タイル製造の訓練を受け、その後同町の工場に配属され六年間勤務。この間、党専従職員試験に3度挑むも不採用となっている。4度目で合格し党支部職員となってからは、会計から渉外活動まで様々な部門を受け持つ。現在はバイウリェーニャ党支部監察部補佐役として活躍。独身女性。【主な主張】出身地の苦境を念頭に、地域振興・産業施設の分散配置を推進。各種権限を下部組織に振り分け、地域ごとの独立した自主管理制度を強化する。既定路線であるインフラ整備の段階的実施も、より速度感をもって進める。また、より進んだ民主制移行に関する制度設計もはじめる。対外的にはノルシュテイン同志の掲げた平和主義・反帝国主義路線を継続するが、社会主義を言葉にするだけで友邦とし、反民主的な独裁に沈黙する態度を改め、強硬的な世界革命論をはじめとした社会主義・共産主義勢力に対しても明確に反対する。

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◇レゲロのミサイル発射強行 政府困惑

579年3月、レゲロ社会主義人民共和国がノイエクルス連邦ヴォルネスク自治国(旧ヴォルネスク社会主義共和国)の領海内に一発のミサイル発射を行った。レゲロ及びノイエクルス連邦ともに正式な発表や意思表明は現在のところ行われておらず、双方が沈黙している。レゲロはかねてよりヴォルネスクに対する非難や顧問団追放など、同国に対する敵対姿勢を強めていた。ミサイル発射を仄めかすような発言も以前より行われており、政府は外務省を通じて自制を求めていた。これに対しレゲロは一定の配慮を示していたが、発射は強行された形となった。共和国政府は即座に遺憾の意をレゲロに伝えるとともに、本件に対する説明を求めている。レゲロと共和国は友好協力条約を結ぶ友好関係を築いており、政府内では困惑が広がっている。政府は「情報収集を急ぐとともに、あらゆる手段でレゲロ側との意思の疎通を図っている段階であり、これが明確になるまでは条約破棄であったり制裁行動といった対応策は検討しないようにする」とした。

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製作-党広報部 監修-党書記局/党政治局

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↓オマケの続き↓



クシミニャール視察団 名簿

ドミトリー・ジューコフ(工商行政管理総局 / 団長)

エフゲニー・キーシン(工商行政管理総局)

タマラ・ギンツブルク(化学工業省 産業統括部 均等施政管理課)

エフレム・クルツ(化学工業省 産業統括部 均等施政管理課)

イワン・ゴンチャロフ(農務省 生産局 農産課)



「思ったより冷たいんだな」

空港のターミナルビルを出て、ようやく外気に触れて出てきた最初の印象だ。共和国はクシミニャールと同じ温帯に区分されるが、年間の平均気温は遥かに低いので、冬場とはいえ、こちらは暖かく感じるのではないかと考えていたからだ。この通気性やらの配慮のかけらもない重たい背広(国産と誇らしげに宣伝する人民公社の看板を思い出すと恨めしい)では、汗ばむだろうと心配していたのだが、杞憂だったか。

「いやぁいよいよですね!本当にありがとうございます。自分、こうやって海外に出るのが夢で―」

「わかったから大人しくしておいてくれよ、一応俺の補佐ってことなんだから」

クルツは目を輝かせながら、興奮気味に、もう何度も聞かされた話をしてくるのだった。化工省に入省して2年の若手、少々落ち着きはないが、優秀な男だ。今回の視察は、実務的に有用性の高い情報を得ることは勿論だが、国民の海外渡航に制限がある中(所得的にも難しいだろう)若者に外の世界を見せる良い機会だと考え、私が推薦して視察メンバーにクルツを加えてもらった経緯がある。

「静かにしたまえクルツ同志。我々は任務の事だけを考えればいい。そうですね?」

クルツを睨み付けたあと、メンバーを見渡しながら、不自然なまでに抑揚のない口調でキーシンが言った。化工省にいれば、海外交易を司る工商行政管理総局への出入りも多々あるが、私はこの男を総局内で見たことが無い。彼の上司であろうはずのジューコフ同志も、キーシンと名乗るこの男と見知った仲のようには見受けられない。まぁ、特段珍しいことでもないだろう。大方の察しはつく。

「ようこそいらっしゃいました。エッカーマン総研のイレーリです。本日は私が皆様の案内を務めさせていただきます」

「ジューコフです。イレーリ先生、話はうかがってます。よろしくお願いします」

団長であるジューコフ同志があいさつし、すすんで握手を求め、イレーリも笑顔でそれに応えた。

エッカーマン市に本拠を置く総合シンクタンクの研究員、ベイオール大学の客員教授も務めるなど多くの分野で博識な人物・・・彼が案内人を務めてくれることは事前に文書で確認していたが―こうも若いとは。たしか36歳のはずだが(それでも十分若い)目の前の人物は、20代と言われても、それを疑うものはいまい。外見上の肌ツヤだけではない、彼が持つ生気というか、そういったものが、相対する人間に若いという印象を与えるのだろう。国は人を見れば判るというが、闊達な社会では、こういった人間も現れるのだろう。少々大げさか。

「なにか?」

私があまりに見とれてしまっていたからか、視線に気づいた彼は少し訝しげに尋ねた。

「い、いえ!いやぁお若いとお聞きしてましたが、実物はもっと若く見えたものですから・・・ハハハ・・・ぁ、すいません・・・申し遅れました、化学工業省のギンツブルクです。よろしくおねがいします」

「ギンツブルクさんですね。えーとたしか・・・うん、やっぱりそうだ。若いだなんて、貴方は私と同じ歳の筈では?」

完全に取り乱している。我ながら失態だ。

「ギンツブルク同志はいつから男色に目覚めたんだ?ガハハ」

ゴンチャロフが下品に笑った。










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