【国際】大幹帝国皇帝陛下暗殺

大幹帝国皇帝即位三十周年記念式典において、大幹帝国皇帝が暗殺された。大幹帝国政府の発表によれば過激派によるものとのこと。式典ご訪問中の英邦皇太子殿下及び理節外交長官はともに無事で、その後緊急派遣された国防軍航空機により帰国された。



【政治】内大臣、国家保安本部長官辞任

大幹帝国におけるテロ事件で、皇太子殿下ご訪問についての事前調査に関する責任を取り、内大臣及び国家保安本部長官が辞任を表明した。



【解説】今後の帝室御行為に関する展望

現如帝陛下も皇太子殿下になられた際の最初のご訪問先が大幹帝国であり、続く英邦皇太子殿下も同国をご訪問されたとあって、大幹帝国訪問は皇太子殿下としての最初の御行為として慣例化されつつあった。しかしながら、そもそも情勢の安定しない大幹帝国に皇太子殿下にご訪問していただくことに対し、参事会からも不注意で改めるべしとの意見が噴出している。今後は皇太子としての最初の御行為に関し最新の注意が払われるであろうと共に、我が国は大幹帝国との友好関係促進の手段の一つを失いつつある。

政府は、507年2月25日午前4時17分に祖帝陛下が崩御されたと発表した。

485年2月に北部の主要都市金園郊外で発生した騒乱は政界に衝撃を与えた。



以前より社会保障の整備や貧困の解消、そして民主化を求めてきた諸団体に対して銘政権は一貫して国家保安法に基づく解散処分などの強硬手段を用いて対応してきた。しかし、その方策も最早通じないほどに大衆運動は拡大し、結果大規模な騒乱を防ぐことはできなかった。

この一報を聞いた銘首相は当初は続投の方針で、国家保安本部長官の交代と　社会保障整備における一定程度の譲歩で安定化を図ろうとするが、一部閣僚や参事会からは責任を追及する声があがったため、銘首相は皇帝陛下の再度の信任を得ることを画策し参内するも、陛下の事態に対する認識は非常に重く、首相は信任を得られず総辞職やむなしとなった。

後任には続投反対の急先鋒で、以前より民主化の必要性を訴え、独立派と言われてきた該前外交長官の名が挙がり、参事会の多数の支持も得たことから参内し、陛下から首相に任命された。該新内閣は強硬保守派とみられ前首相とも近い商務長官や国家保安本部長官らを交代させ、即日発足した。