【国際】少女王の外遊始まる

少女王は普欧帝国、聖マズダー教国を相次いで訪問し、

ヴェルヘルム3世陛下、ゾロアスター教皇聖下と会談を行った。

今後の両国関係発展やスオミ問題を巡って意見交換したものと思われる。

スオミ王国は総じてゾロアスター教に寛容な国家と険悪な関係にあり、

我が国としては対スオミ包囲網確立の為にこれら諸国と積極的な外交を今後も続けていくものと思われる。

　

【経済】ハムンマリア島の開発進む

人口の増加を受け、政府はハムンマリア島への居住を推奨する方針を打ち出した。

ハムンマリア島の新規開拓地区は大きく分けて

西のガリバルディ地方、東のフェンレル地方の2か所であるが、

西側はカテドラルを中心とした西洋宗教が根付く区画に、

東側は神社仏閣ら東洋宗教が根付く区画にするべく整備が行われている。

これは宗教別に区画を区切り、国内の宗教観対立を未然に防止するのが狙いと思われる。

また政府は、各国の外交関係者に対しても、宗教別に区画整備が行われている

ハムンマリア島の方が住みやすいであろうという配慮から

アルカディア島からの居住移転を要請している模様。

交通の便を考えると今後各国大使館もハムンマリア島へ移っていくものと思われる。

アルカディア島は自国富裕層が主体の居住地域へと変貌していきそうだ。



【国際】スオミ王国との緊張高まる

政府は懸案渦巻くスオミ王国との関係から、偶発的衝突が起きかねない状況であると判断。

軍事予算の比率を高め、有事に備えて軍事力を増強するとの談話を発表した。

現政権は左翼政権であり、積極的な軍事行動は控えるものを思われるが、

極右政党スカンジナビア統一戦線を中心とした野党の追及は凄まじいものがあり、

政府はこれを抑え込むのに苦慮している模様。



【経済】宇宙産業への注目高まる

先進国への仲間入りを目指し、

政府は今後3年以内を目途に人工衛星打ち上げを行う事を発表した。

既に、ハムンマリア島にはロケット施設が建設されつつあり、軍事技術の向上を持って

人工衛星打ち上げに踏み切る物と思われる。

奇しくもスオミ王国との緊張が軍事技術の進歩を早めており、

対立がエスカレートするほど衛星打ち上げの時期も早まるものと思われる。

　

【政治】スオミ王国下院選挙に不正疑惑

スオミ王国に派遣していた選挙監視団は、

同政府発表の選挙結果に不正が行われた可能性があると言及した。

当初の発表では各政党の獲得議席総数が議席定数を大きく上回っており、

第1党は国家社会主義勢力であった。

その後発表は訂正されたが、もはや何が正しいか分からない状況であり、

訂正前には200議席余を獲得し第1党であった国家社会主義勢力が2議席に激減したりと

国策による隠ぺいが疑われている。



弊紙の予想では、実際に下院与党を担っているのは国家社会主義勢力であり、

バルト海一帯の海賊支援など我が国への挑発行為を影で行っているのではないかと思われる。

選挙監視団を我が国と同じく派遣した成蘭連邦王国では同時爆破テロも発生しており、

スオミ王国は以前にも増して危険な国家へと変化したと見るべきであろう。



【国際】スオミ王国との関係が急速に悪化。国交断絶へ

フリューゲル暦467年6月下旬、政府はスオミ王国との国交断絶を発表した。

背景としては、一昨年のアヴェスター発禁問題を発端とするスオミ王国からの流民流入問題や

バルト海一帯を巡って主張が対立していた海域国境線の問題が原因だと思われる。

国民の間でも流民問題に無関心であったスオミ王国への不信は根強かっただけに、

今回の政府の判断は概ね好意的に受け止められている。

一部国内の極右勢力はスオミ王国との開戦を主張していたが、

これは少女王の声明が発せられたことにより鎮静された。



今回の国交断絶に対し、少女王は周辺の平和を愛する国々との関係を強化すると声明。

各国への外遊をスタートさせると宣言した。



【国際】政府、海軍力強化を表明

スオミ王国との国交断絶を受け、

政府は今後バルト海での海賊襲撃やスオミ王国からの挑発行為が増加すると予想。

海軍を保持しない現状から、数隻の巡洋艦からなる防衛艦隊を新設すると発表。

バルト海は帝政フリューとの交易には必ず通らなくてはならない航路であり、

フリュー側にも協力を要請し、交易航路確保を目指す方針。

　

【経済】首都アクアティアラ遂に完成へ

多額の資金と建材をつぎ込んで建設されていた首都が遂に完成した。

以前の国内最大都市アクアティアラに首都機能を整備したものであるが、

都市の衛生環境は以前とは比べ物に成らないほど向上したようだ。



【政治】憲法公布。立憲君主制に移行

首都と時同じくして、並行して建設されていた議事堂が完成した。

少女王は議会政治開始を宣言。

以前より準備をしていた政治集団が一斉に届け出を提出し結党。

国民の代表を決める総選挙が実施された。



【政治】第1回アクアマリン王国総選挙を実施

アクアマリン王国第1回総選挙が実施された。

尚、今回は初回であるため両院共に選挙が行われている。



◇◇元老院(上院)◇ ◇

神聖党(中道左派)61議席

ヴァルキュリア同盟(左派)24議席

改革党(右派)14議席

自由党(中道)10議席

スカンジナビア統一戦線(極右)9議席

共産党(極左)2議席



◇◇庶民院(下院)◇◇

神聖党(中道左派)134議席

ヴァルキュリア同盟(左派)46議席

自由党(中道)33議席

改革党(右派)22議席

スカンジナビア統一戦線(極右)16議席

共産党(極左)5議席



【総括】

神聖党とヴァルキュリア同盟は連立協議に合意。

事前に予想されていた通り、

今まで国の中枢を担ってきた人物が多い左派系政党が議席の大半を独占した。

よって国内政策や対外交渉姿勢などは従来の方向を踏襲していくものと思われる。



【社会】重大な神託下る

恒例の正月祭祀の席上で、少女王が年初の神託を公表した。

神託によると、宝石アクアマリンの啓示を受ける事が出来るのは

10歳～20歳までの純粋無垢な少女であり、

20歳を過ぎると宝石から啓示を受けることは出来なくなると言う。

愕然とする出席者を前に、少女王は笑みを浮かべて皆を諭した。



『心配しないで。私の次に神託を聞ける子は必ず国内に居ます。』



エアリーヌは今年17歳だが猶予は残り3年しかない事になる。

早速捜索隊が編成され、アクアティアラ全域を血眼になって探している模様。

筆者は今年42歳(独身)だが、思い切って名乗り出て見たところ即座に断られてしまった。

　

【経済】ティアラ・タイムズ発刊

アクアマリン王国は、政府直属の広報機関として

最大都市アクアティアラに本社を置くティアラ・タイムズ社を設立する事を発表した。

政府は今後10年間を重点的経済発展期間と設定しており、

首都、議事堂建設を中心目標に掲げ、インフラ整備に邁進する予定。



【経済】政府、建材調達を指示

政府は国内の深刻な建材不足を解決するため、各国との貿易交渉を開始するように指示。

予言通りに事が進まなければ国内の求心力低下は避けられず、

少女王は建国早々正念場を迎えそうだ。



【経済】少女王、アヴェスター問題に懸念を表明

少女王は一連のアヴェスター問題に対して懸念を表明し、

両国とも平和的な解決を模索することを願うと発言。

弊社は本問題に関して正確な情報は掴んでおらず、情報が錯綜している状態ではあるが、

スオミ王国主催で始まった懇談会を通して一定の事実は明らかになるものと思われる。