内務省統計局は、461年5月、人口が500万人を突破したと発表した。
首都建設や他国との定期輸送協定締結など、我が国の目ざましい発展の背景にはこの人口増加がある。
政府は今後も人口増加政策を続ける方針で、経済の一層の活性化が見込まれる。
また、政府内では人口増加に伴い、次回選挙からの議員定数拡大や、新議事堂の建設の検討も行われている。

460年1月、秋津洲総督選挙と衆議院総選挙が行われた。


【秋津洲総督選挙結果（得票率）】
葦原昭一 (78%)
佐竹権造 (13%)
西沢清子 (9%)
与党・愛国政友会が推す現職の葦原総督が8割近い支持を集め、再選された。

【衆議院総選挙結果（議席数）】
愛国政友会 (107)
民政党 (31)
改革倶楽部 (28)
緑の党 (19)
秋津共産党 (3)
農民党 (3)
無所属 (9)
与党・愛国政友会が辛うじて過半数を維持した。躍進したのは環境政党である緑の党だ。経済発展に伴い環境保護を訴える層が増えたことが要因だ。来月開かれる国議会で、安藤晋作首相が再任される見通しだ。

第2回秋津洲総督選挙、第2回衆議院総選挙が来年1月に迫っている。
衆議院は現在、与党・愛国政友会が単独過半数を占めており、野党第一党・民政党は政権奪取を目指す。建国を主導した愛国政友会は国民からの絶大な支持を得ており、全国的に優勢とみられる。
また、愛国政友会の支持を受ける葦原総督は再選に意欲的だ。民政党はいまだに対抗馬を決めあぐねており、葦原総督の再選が見込まれる。

我が国の首都が建設された。
国土省は恒久平和への願いをこめ、「久安京」と命名した。

吾妻山ウラン鉱山が操業を開始した。我が国はついに、「原子の火」を手に入れた。

強力なエネルギー資源を手中に収めたことで、さらなる経済の発展が期待される。

龍鮮王国での天理教主逮捕事件や各国における宗教団体の活動の活発化を受け、宗教政策を所管する文教省は、過激な宗教団体の取締りに内務省と協力して乗り出す方針を固めた。
文教省と内務省はこれまで、宗教団体への治安維持法に基づく団体解散命令の発動について対立していたが、今回の文教省の方針転換により、過激な宗教団体に対する内務省の取締りが強化される見込みだ。

商工省資源局は吾妻山炭鉱を閉山し、新たにウラン鉱山として運用することを発表した。
ウラン鉱脈は一般に見つかりにくいとされており、資源局は最大5兆Vaの予算を投じて開発を行う計画だった。しかし、鉱脈探査開始後すぐに有望なウラン鉱脈が発見されたため、鉱脈探査事業を打ち切って鉱山整備事業に予算を付け替えた。

中島商工大臣は記者会見で「ウラン鉱山開発は我が国にエネルギー革命と呼ぶべき大規模な産業変革を引き起こすであろう。産業基盤を整え、さらなる経済発展を目指す」と経済発展への意欲を示した。

457年2月、安藤晋作首相は、成蘭連邦王国連邦首相・原川幹治首相との首相会談に臨み、成蘭連邦王国・秋津君主国間に於ける相互不可侵条約、成蘭連邦王国及び秋津君主国間に於ける怪獣討伐代行条約の二条約締結に合意し、即日調印した。
明日開かれる国議会での批准決議後、総督の承認、公布を経て条約が発効する。
調印式後の記者会見で、安藤首相は「成蘭連邦王国との良好な関係は、国益に資することだ。我が国の外交政策の基盤となるだろう。」と述べた。
これらの条約により、我が国は国際社会への第一歩を踏み台したことになる。

【国内】人口が300万人を突破
　内務省統計局は456年4月、人口が300万人を突破したと発表した。
統計局は本国からの若い世代の移住増加が主な要因と分析。政府は今後の発展のためにも移住者の募集を拡大する方針を示した。同時に、秋津族以外の移住者は認めない政府のこれまでの方針は今後も継続すると強調。単民族国家建設の意志は揺るがないようだ。
　単民族国家を国家のあるべき姿と考える我々としては、この政府の方針は歓迎するべきものである。秋津族一丸となり国の発展に尽力しなければならない。



【震災復興】政府、震災復興計画を決定
　政府は国際社会からの援助を受け、震災復興計画を決定した。計画の内訳は次の通り。
震災復興計画基本方針：東部地区の開発
①　鉱業基盤の整備による燃料、石材の生産拡大
②　建材工場拡充による建材の生産拡大
③　本島東部に位置する湾を中心に埋め立て
④　①から③による人口増加と産業基盤拡大の後に、首都建設
　政府はこの他に経済発展を機に国際市場へ参入する方針も示した。

先月の震災を受け、各国から続々と我が国への支援が行われた。

456年3月5日、首相は記者会見で各国への謝意を表明した。

また、総督は外務省を通じて支援を行った各国へ謝意を記した親書を送付した。



政府はこの支援金を財源として震災復興計画を策定している。