551年(天安38年)9月2日に北丘州の副岡を占領した防衛隊は、沙賀・永崎へと転戦し、9月17日に永崎の伍島列島を本拠地とする秋寇に陸海から総攻撃をかけ、海賊船26隻を撃沈、38隻を接収せしめた。

9月19日には秋津国内のみならず世界的に悪名高い副岡ヤクザの久藤会本部を攻撃し壊滅させることに成功した。

以降も、白善花将補率いる秋賊征伐帥は北丘州の治安改善に努め、11月には無法者海賊集団・暴力団の掃討がほぼ完了した。

また、掃討戦と並行して、工兵隊を動員したインフラ整備、衛生隊を動員した市民への無償医療提供が行われた。

対外的には、秋津地域の主権を代表する南秋津諸藩連合より「幹国が丘州連合自治政府を保護・支援した後に主権を南秋津に返還する。」条件で防衛隊の丘州占領と幹国による丘州統治が認められたことにより、丘州統治計画の第二段階「丘州安定化」の第一歩である「丘州連合自治政府」設立の準備が整った。

連合自治政府には吉備秋津義勇軍の首領、少弐家と敵対関係にある龍造寺家・菊池家などの有力武家が協力を表明し、北丘州の知識人を結集して政府樹立を用意した。

満を持して552年(天安39年)1月1日、副岡を政府所在地、龍造寺種家を自治政府主席、菊池敏武を自治政府保安長官として「丘州連合自治政府」が発足した。

幹国政府は「丘州連合自治政府」が独力で国家運営を可能にするため、官僚の教育、保安部隊の育成を進めていく方針である。

(丘州連合自治政府旗)