東和共和国で発生した大震災に乗じた騒擾は、国内全域に拡大。連邦政府は直ちに戒厳令を布告し、連邦軍に国内全域の治安維持を命令したものの首都防衛を担う一部部隊を除く連邦軍の大半はこれに従っていない。帰国した外国人の目撃談などによると連邦警察官が治安機関の建物を破壊しておりもはや秩序が保たれていないという。

また、連邦政府の首相以下、政府幹部は被災地での陣頭指揮を執っている最中に行方不明となっており、反政府を掲げる民衆らに拉致されたものとみられる。

国王陛下はかかる事態を受け、政治介入することを決断し、国王親政の臨時政府を樹立した。当面は、この臨時政府が連邦を代表する。

ただ、国王陛下は「各国の温かい支援に深く感謝する。国際社会の善意は臨時政府の存続に用いられるだろう。」と述べたものの、「もはや現連邦統合は困難」として、連邦政府を段階的に解体し各国の高度な自治権に委ねる方針を固めている。解体は668年中に完了する予定。

(中の人注：12月以降に放棄コマンド入れます。)

なお、王族については現在のところ大使館街など臨時政府軍が支配している地域で分散して保護されているものの今後のことを考慮し、友好国に依頼し、退避する方針。



臨時政府はSNNを通じ、臨時政府が保有する資源について以下の処分方針を発表した。

砲弾：主な供給国であるガトーヴィチ帝国(鎖国中)に全量無償提供する。用途等について一切関知しない。

砲弾を除く他の資源：FENA関係国(レゴリス帝国・昭栄国・ヴェールヌイ社会主義共和国)に対し、1か国3分の1を上限として、申し出があれば無償提供する。

ただし、国内情勢は刻一刻と変化しており、必ずしも提供が行えるとは限らない。



【SNN共同　※この配信は臨時政府の協力により在レゴリス成蘭大使館から発信されています。】

国政選挙監視委員会は第29回国民議会総選挙の結果を正式に発表した。既に各メディアで報じられている通り、与党　成蘭民主政治同盟が406議席を獲得する圧勝に終わった。

官邸前で会見に応じた真島陽一・成蘭民主政治同盟選挙対策委員長は前回の獲得議席が380議席だったことに触れた上で「経済不況の収拾が一段落し、経済指標も回復傾向にある。与党への安心感から投票した人が多いのでは」と分析した。

野党第一党の立憲自由党は121議席(-20議席)にとどまり、「惨敗だ。代表辞任は避けられない」(党幹部)という声が広まっている。

片山政権は、ただちに国民議会の各政党代表者に向けた政策説明を行う方針。

【成蘭時事通信】



・FENA総会　開幕　「近時の経済情勢などを諸国と検討したい」首相府報道官【成蘭経済】

・国王陛下の御容態変わらず　「依然深刻な状態」医師団が近く会見へ【成蘭経済】

・ソサエティについて東和市郊外で開催することを政府決定　「気候も温暖で、各国のリーダーと和やかに意見交換できるのでは」ソサエティ準備委員会【成蘭時事通信】

・国政選挙監視委員会は、任期満了に伴う第29回国民議会総選挙について663年4月21日を告示日、5月7日投票日とする旨発表した。選挙の規模が過去最大となる見通しから、開票から最終結果の確定には時間がかかる見通し。総議席は600議席で、与党　成蘭民主政治同盟が引き続き政権を維持できるかが主な争点になるとみられる。【SNN共同】

・国王陛下が先日から王務省病院に入院していることが成蘭時事通信の独自取材でわかった。王室に近い政府関係者によると、御容態は「極めて深刻」であり、医療設備や医師団がより充実している首都医療センターへの転院も検討されている模様。国王陛下は今年で76歳を迎え、近時は公務を第一王太子殿下に委任していた。首相府報道官は一連の報道について「概ね事実である」と述べたものの、政府としてのコメントは「事態は流動的」として拒否している。【成蘭時事通信】

・エルツ帝国のノルベルト皇帝陛下が崩御したとエルツ通信は伝えた。連邦外政院はエルツ大使館を通じ、哀悼の意を伝達した。また、国葬に際して、特派大使の派遣を検討している。【SNN共同】

・石動第三帝国を国王両陛下が訪問　祝典で国王陛下が演説　在石動邦人と会見【東和日報】

・ストリーダが世界一に　最新の世界統計　「レゴリス経済の先行きに懸念」経済評論家　【成蘭経済】

・商品レートを再度引き上げることを検討か？　「工業生産高の落ち込み、原材料調達費の高騰はもはや現行レートでカバーできない」元連邦外政長官が語る　【成蘭自由通信】

・レゴリスで開催された第四回ソサエティが「貿易ルールに関する声明」を採択　「FENAの採用するレートが評価された形」首相が成果を強調　【SNN共同】

・次回ソサエティに向け、インフラ整備・保全費を追加予算で要求へ　政府【SNN共同】

・現職の与党候補が当選　桶沢市長選【SNN共同】

安井郷治・連邦首相は首相府で記者会見を開き、「昨今の経済危機に適切な指揮を執ることができなかったことは認めなければならない」と述べ、首相を辞任することを正式に発表した。

同時に、国民議会は次期首相に片山正一・通商代表部長を指名することを承認し、連邦総会にその旨通知した。近く、連邦総会でも承認される見通し。

片山新首相は政府が保有する備蓄資源の一部放出、商品レートの改定など「新政策」をかねてから提唱しており、就任後ただちに実行できるよう準備を進めている。

また、立憲自由党を中心とする野党が要求している国民議会の解散について「国内経済が落ち着くまでは選挙をやるべきではない」と否定的な態度を示している。

これに対し、岡村九一・立憲自由党副代表は館山共和国政府庁舎前で記者団の質問に答え、「与党の経済戦略が誤っている証拠だ。もはや時代遅れの考えしか持ち合わせない与党をこれ以上のさばらせるわけにはいかない」として首相解任決議案を就任直後の議会で提出する可能性を示唆した。

【成蘭時事通信】

寺川順吾・連邦首相は昨日深夜、サン・トゥルミエール=ソサエティが開催されたロムレー湖畔共和国から帰国しました。

国王陛下への報告の後、宮殿前広場で記者団のインタビューに応じかねてから噂されていた退任について「時期的にも、また自分の健康上の問題からも区切りをつけたいと陛下に」と述べ、退任する意向をはじめて明らかにしました。

また、次期首相について安井郷治・国土運輸相(成蘭民主政治同盟総裁補佐)が就任する方向で固まっており、近く国王陛下の御裁可が得られるとのことです。

629年から16年という長期安定政権を築いた寺川政権ですが、次期政権は悪化する財政収支、新興国を中心とする経済情勢の激動にいかに立ち向かうか真価が試されます。

【成蘭時報】

連邦外政院は643年11月17日付を以ってカルセドニー島共和国と正式に外交関係を開設することを発表した。

成蘭・カルセドニー関係はリヨル政権との貿易トラブルをきっかけに急速に悪化。各国への影響の波及を懸念し、カルセドニー当局へ厳重抗議した上で利益代表部の設置にとどめる措置を継続していた。

しかし、カルセドニーとの貿易を望む財界からの度重なる「要請」を受け、政府は数年前から関係改善を模索していたとみられる。

また、島尾充郎・連邦外政長官は同時期にカルセドニー島共和国をはじめて公式訪問、クリソプレーズ首都特別区郊外に建てられた新大使館開設式典に成蘭政府代表として出席。

カルセドニー側からはリヨン・ジャスパー大統領とリヨネ・アメシスト外務委員長が出席した。予想以上の歓迎ぶりを受け、リヨン大統領に対し「本来なら寺川首相がご挨拶にうかがわなければならないところですが、内政対応のためどうしてもスケジュールが合わず申し訳ありません。」と釈明する場面もあった。

式典において、島尾外相は「カルセドニーはヨリクシとの治安維持協定など地域情勢の安定化に貢献し、また諸国間の国際会議を主催するなど外交の舞台において存在感を発揮しております。我が国はカルセドニーの危うい外交姿勢を危惧し、かかる措置を講じていたところですがもはやその懸念は払しょくされたといえるでしょう。」と述べた上で「ところで、国際統計などの指標からもうかがえるようにカルセドニーは近年、驚異的な経済成長を果たしております。政府のみならず我が国の市民においても貴国に期待している者は多いのです。国交開設をきっかけに外交はもちろんのこと、貿易も一層盛んになることを願うばかりです。」と両国関係の未来への期待感をにじませた。



政府は在カルセドニー大使として、長年に渡る対カルセドニー交渉を担当した畝田九一郎・連邦外政次官補を指名した。政府筋によると、成蘭市首都行政区域の大使館街に建設予定のカルセドニー大使館にはキウィン・ウェストカーネリアン大使が着任する予定。

【成蘭時事通信】



【そのほかのヘッドライン　(成蘭時事通信提供)】

・成蘭ソサエティの開催予定地について国内数都市をピックアップ　

「首都からスタッフらを輸送する高速鉄道について早急に整備することも検討」寺川首相

・「調査には影響しない」ベルサリエーレ戦役調査委員会について　政府

・FENA本部敷地の一部を民間企業に売却へ　「国有地の有効活用」連邦財務省

・「治安部隊から銃を向けられたことがトラウマだ。」トロピコからの帰国邦人への取材

・伊村重雄・前首相が緊急入院　危篤か　病院が記者会見へ

寺川順吾・連邦首相は今朝の会見で国民議会の要求を受け入れ、ベルサリエーレ戦役に関する調査委員会を設置する旨明らかにした。

その中で、首相は「ベルサリエーレ戦役において盟邦の防衛という事情があったとしても貴重な戦略資源である燃料や砲弾を使用してでも参戦する意義はあったのだろうか、こういった疑問が政府内で上がっている。私は当事者だから判断を下せない。だとするならば、公明正大な調査委員会に当時の資料や証言を預け、判断をゆだねるほかないだろう」と調査委員会の趣旨について述べた。

また、「我が国もガトーヴィチも主権国家であるから、外交方針が必ずしも一致しないというのは理解できる。しかし、宣戦布告理由という重大な点について齟齬が生じているのであれば修正に向けた協議、ないしは首脳間のすりあわせが求められるのではないか。」と(ガトーヴィチ鎖国法が解除された後になるが)ガトーヴィチ帝国首脳、高官との意思疎通に期待を示した。

国民議会はこの首相声明を受け、ベルサリエーレ戦役において政府責任で支出した戦費、資源について賛成多数で追認した。



・ソサエティに参加

連邦外政院はレゴリス帝国など11か国を原加盟国とする首脳会議「ソサエティ」に参加することを正式に明らかにしました。

同院が配布した資料によると、我が国以外の参加国はレゴリス帝国・ストリーダ王国・ヴェールヌイ社会主義共和国・テークサット連合・ヘルトジブリール社会主義共和国・ウェールリズセ連邦共和国・ガトーヴィチ帝国・ノホ・ヘレコ連邦・コーデクス共和国・ロムレー湖畔共和国の10か国。



一部報道の「世界を分断し、戦端を開こうとしているのではないか」という批判に対し、同院報道官は「成蘭は原加盟国全てと外交関係を開設し大使館も設置していることから個別の外交交渉は現状でも可能ではあります。ただ、諸国とあらゆる事柄について意見交換する場がなかったというのも事実。」と多数諸国間との協議機関としての意義を述べ、「ソサエティはそれ以上の存在でもないし、それ以下の存在でもないのではないか。」と反論しました。



また、ソサエティは参加国各国が持ち回りで議長国兼開催国を務めることになっており、成蘭は直近では670年、第6回会議を担当する予定です。

【成蘭自由通信】



その他のヘッドライン

・「旧日ノ本帝国とは別物。日ノ本戦役の権利義務を継承していない」

　　辺境日ノ本人共和国について　政府高官

・平和祈念塔完成　東和電鉄が建設費を全額寄付　成蘭市発表

・社会保障削減　「社会保障費が国家財政を圧迫」財務省

各国報道などによると、世界的に社会不安が拡大し一部諸国では暴動に発展しているとみられます。確定的な原因は不明ですが「ヴァノミス問題の停滞も要因だが、何よりも不十分な社会保障に不満を抱く若者世代が暴動を煽っているのではないかという分析が有力」(治安当局関係者)とされています。

テークサット連合や昭栄国等、国際統計上「先進国」に分類される諸国においても治安部隊と市民の大規模な衝突が起きており、政府は「各在外公館からの情報を総合し、治安状況が改善されなければ邦人への退避勧告なども検討する」(連邦外政院幹部)方針です。



他方、連邦国内でも専門家や学生団体から全国農業経営者団体連合会(全農団)会員への税制優遇が手厚い一方、低所得者への所得補正制度は不十分であるという指摘がなされていることから、首相は緊急連邦総会を招集し「一定レベルの生活水準を保護」する低所得者への所得保障制度、労働者賃金の引き上げを条件に交付する補助金制度の導入、従来、保険料収入と加盟国政府の負担金により運営されている公的年金への国費投入などを盛り込んだ「社会保障充実化計画」を緊急上程、全会一致で採択しました。



宣戦布告など憲法で列挙されている「特定事項」以外の法律案が連邦総会で審議されたのは40年ぶりであり、「それほどに連邦政府は暴動の発生を警戒している。」(政府筋)

また、一部報道によると首相は非公式ながら国家警察、沿岸警備隊調査部などに「厳重な警戒と情報収集、軽微な違法行為であっても法と正義の下、徹底して取り締まる」ことを指示しています。

【成蘭時事通信】



その他のヘッドライン

・ウェールリズセ連邦共和国のヴェンデッタ大統領が来訪

「国際社会で圧倒的な存在感を示す一方、独自のきめ細やかな文化が発達する共和国から客人を迎えることができ嬉しく思います。両国は外交政策上、交わることが少ないといえますがこれを機に政府間交流のみならず民間レベルの交流が深化することを切に願います」とのお言葉【成蘭経済】



・「社会保障費の充実化は堅調に推移している財政に悪影響」財政相が過去に指摘【成蘭自由通信】



【写真】訓練中の国家警察本部暴動鎮圧部隊　提供：警察省

連邦政府と王室の協議機関である「王閣会議」が630年10月2日早朝に緊急開催され、黒石治憲・第一王太子殿下が新国王に即位する旨全会一致で議決しました。御年40での御即位は最年少。

王室継承法に基づき、黒石治教・第6代国王は国王としての地位から退き、「国父」として新国王陛下の助言にあたる一方、ルーシェベルギアス領連邦高等弁務官として同地域に永住する見通しです。

治憲国王陛下は「ヴァノミス問題に揺れる国際社会の現状」を憂慮しておられ、大々的な式典は控えるとのことです。



寺川順吾・連邦首相は「国王陛下に任命された首相も同時に退任する」という慣例に則り一旦退任したものの、すぐに再任命されるとみられます。

陛下は「政治に対して歴代の国王よりも強い関心を抱いておられる」(王室関係者)とされ、今後は国王陛下固有の権限とされる政治介入が増加する可能性が高まっています。【成蘭時事通信】





その他のヘッドライン

・「ミッドガルド政府機能停滞はすなわち世界の安全保障環境が激変することを意味する。ある意味ティユリア滅亡以来の危機だ」連邦外政院　某幹部談

・FENA停滞に「もはや解散した方が良いのでは」80％　SNN統一全国世論調査

伊村重雄・連邦首相は今朝の定例会見で、ヴァノミス王国のミサイル発射事案を巡る対応が「遅きに失した」として首相職を辞任する旨明らかにしました。与党・成蘭民主政治同盟総裁職には次回総裁選まで留任するとみられます。

会見の中で、伊村氏は「連邦外政院と首相府の連携が不十分だった。FENA(フリューゲル経済諸国同盟)総会招集まではスムーズに進んだが、その後の議事進行において両機関の調整に時間がかかった」としたうえで「私の指導力に瑕疵があり、国王陛下も事態の解決が必ずしもうまくいっていないことに憂慮されている。新政権にかじ取りをゆだねたい」と述べました。

次期首相には、寺川順吾・首相府長官が指名されており今日中にも拝命する見通し。

(628年3月9日速報　成蘭時事通信)