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2月 05 (日曜日) 2012
汎ルジタニアピクニック 00:10   
【社会】汎ルジタニアピクニック

フリューゲル暦392年12月1日、ルジタニア自由国の国民が同国国境を無断で越境し国外脱出する事件が発生した。

本事件は同日のルジタニア国境開放とほぼ同時に起こっており、同国国民の政府に対する鬱積の程が伺える。

事件発生からおよそ半年が経過したにも関わらず、未だ同国国民の脱出は続いており既に2~3千万人が脱出したと見られ、

行政府内では「もはや国家消滅も有り得るのではないか」との見方が広まりつつある。

ケーニヒスベルク大学歴史学部のデルブリュック教授は本事件に関して以下のコメントを発表している。

「ルジタニア自由国は我が国の建国が成った頃から既に鎖国状態が続いており、同国国民はいわば飼い殺しの状態にあった。

同国政府の統治は余りにも悪く、公務員の給料さえ支払いが滞っている状態である。このような状態で国家体制が保てたのは

同国が鎖国状態にあったからに他ならない。だが、そのような状況下で国境開放が行われたらどうなるか。

国外脱出を図る者が現れるのは至極真っ当な出来事であろう。しかし、同国政府がそのような愚を犯すとは思えない。

私はルジタニア内外でこの国境開放、いやもっと包括的な意味での解放が行われる下地が出来ていたのではないかと見ている。

詳細は今後明らかとなるだろうが、少なからずルジタニア国民や周辺国の人間が関わっていたことは間違いあるまい。

私はこの事件を汎ルジタニアピクニックと呼ぼうと思っている。」
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